System Center 2012 R2 – App Controller のシステム要件について

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2013/11/01 にWindows Server 2012 R2、および System Center 2012 R2 が発売されました。

System Center 2012 R2 には、プライベート クラウドとパブリック クラウドに共通のセルフサービス環境を提供する管理ツールである App Controller も含まれています。

System Center 2012 R2 – App Controller のシステム要件について、情報はありましたが現時点では英語のみでの公開であったため、日本語で翻訳して内容を纏めてみました。
System Requirements for System Center 2012 R2 App Controller の内容を意訳したものとなります。

重要
これは、System Center 2012 – App Controller に対するシステム要件です。System Center 2012 – App Controlller のシステム要件を確認するには、「System Requirements for System Center 2012 – App Controller」を参照してください。System Center 2012 Service Pack 1 (SP1) – App Controller のシステム要件を確認するには、「System Requirements for App Controller in System Center 2012 Service Pack 1 (SP1)」を参照してください。

■システム要件 – サーバー

個々では、System Center 2012 R2 – App Controller のインストール、実行するためのシステム要件、およびサポートされるオペレーティング システムについて説明します。

■ハードウェア要件

System Center 2012 R2  – App Controller サーバーに対して、最小および推奨されるハードウェア要件を以下に示します。

ハードウェア コンポーネント 最小要件 推奨要件
プロセッサ Pentium4、2 GHz (x64) デュアル プロセッサ、デュアル コア、2.8 GHz (x64) 以上
RAM 1 GB 4 GB
ハードディスク容量 512 MB 1 GB
パフォーマンスを向上するために、System Center 2012 R2 – App Controller データベース用として、別のコンピューターにインストールされている SQL Server のインスタンスを使用することを推奨します。
■ソフトウェア要件

System Center 2012 R2  – App Controller App Controller をインストールする前に、以下の表に示されるソフトウェアをインストールする必要があります。

ソフトウェア要件 メモ
サポートされるオペレーティング システム 詳細については、後述の「サポートされるオペレーティング システム」を参照してください。
Microsoft .NET Framework 4.5 .NET Framework 4.5 がインストールされていない場合 (既定ではインストールされていません)、App Controllerのセットアップ ウィザードでインストールされます。
Web Server (IIS) Web サーバー (IIS) の役割、および以下の Web サーバー (IIS) の機能がインストールされていない場合、App Controller のセットアップ ウィザードでインストールされます。

  • 静的なコンテンツ
  • 既定のドキュメント
  • ディレクトリの参照
  • HTTP エラー
  • ASP.NET
  • .NET 拡張機能
  • ISAPI 拡張機能
  • ISAPI フィルター
  • HTTP ログ
  • 要求監視
  • 追跡
  • 基本認証
  • Windows 認証
  • 要求のフィルタリング
  • 静的コンテンツ圧縮
  • IIS 管理コンソール
System Center 2012 R2 の VMM コンソール機能 App Controller に対して要求されるのは、VMM コンソール機能のみです。
サポートされる SQL のバージョン サポートされる SQL Server のバージョンの詳細は、後述の「データベース要件」を参照してください。

■サポートされるオペレーティング システム

オペレーティング システム エディション サービス パック システム アーキテクチャ
Windows Server 2008 R2 Standard、Enterprise、および Datacenter Service Pack 1 x64
Windows Server 2012 Standard、Enterprise、および Core なし x64
Windows Server 2012 R2 Standard、Enterprise、および Core なし x64
■Windows Azure 仮想マシン上での System Center 2012 R2 App Controller の実行について

App Controller は、物理コンピューター システム上のように、Windows Azure 上で動作します。十分なキャパシティを持たないオンプレミス環境であるならば、App Controller は、製品評価の一部として、Windows Azure に展開することができます。App Controller は、Windows Azure 仮想マシン内でインストール、および使用することで、Microsoft にてテストを実施しました。このテストは、App Controller がまさに物理ハードウェア上で実施するのと同じように、すべての機能が動作したことを確認しました。

Windows Azure 上で App Controller を実行するための要件:

  • App Controller 仮想マシンは、会社のネットワーク (例えば、サイト – サイト間 VPN を使用) に接続している必要があります。
  • App Controller 仮想マシンは、Active Directory ドメイン コントローラーに接続している必要があります。このドメイン コントローラーは、Windows Azure 上にデプロイされている必要はありません。
  • App Controller 仮想マシンは、Virtual Machine Manager (VMM) サーバーに接続している必要があります。
  • App Controller 仮想マシンは、SQL Server データベースに接続している必要があります。SQL Azure データベースでは実施できません。
  • App Controller 仮想マシンは、ドメインに参加している必要があります。
  • ユーザーは、App Controller へアクセスするために会社のネットワーク上にいなければなりません。

Windows Azure 仮想マシンに展開するとき、最小の仮想マシン サイズは「Small」であり、推奨する仮想マシン サイズは「Medium」です。

■データベース要件

App Controller は、以下の表に示される App Controller データベースをホストする Microsoft SQL Server のバージョンをサポートします。

サポートされる SQL Server のエディション サービス パック システム アーキテクチャ
SQL Server 2008 R2 Datacenter Service Pack 2 x86 および x64
SQL Server 2008 R2 Enterprise Service Pack 2 x86 および x64
SQL Server 2008 R2 Standard Service Pack 2 x86 および x64
SQL Server 2012 Standard なし x86 および x64
SQL Server 2012 Enterprise なし x86 および x64
SQL Server 2012 Standard Service Pack 1 x86 および x64
SQL Server 2012 Enterprise Service Pack 1 x86 および x64

■パフォーマンスとスケール

App Controller に対して、サポートされるスケール制限は以下のとおりです。

スケール
Windows Azure ストレージ ディレクトリの最大オブジェクト数 900
VMM 管理サーバーの最大数 5
ユーザーあたりの最大 Windows Azure サブスクリプション数 20
最大同時ユーザー数 75
24 時間間隔で実行可能な最大ジョブ数 10,000
■補足情報
  • App Controller サーバーをインストールするコンピューターは、Active Directory ドメインのメンバーである必要があります。
  • パフォーマンスを向上するために、VMM 管理サーバーとはべつのコンピューター上に、App Controller サーバーをインストールすることを推奨します。

■システム要件 – クライアント

ここでは、App Controller Web サイトの実行用としてサポートされるオペレーティング システムについて説明します。System Center 2012 R2 – App Controller Web コンソールのインストールの前に、以下に示されるソフトウェアをインストールする必要があります。

  • Windows Server 2012、Windows 8、Windows 7、Windows Vista、Windows Server 2008、もしくは Windows Server 2008R2
  • Silverlight 5 をサポートする 32ビット ブラウザー
  • Internet Explorer 8、Internet Explorer 9、Internet Explorer 10

■システム要件 – Windows PowerShell モジュール

ここでは、App Controller に対して、Windows PowerShell モジュールをインストール、および実行するためのシステム要件、およびサポートされるオペレーティングシ ステムについて説明します。

■ソフトウェア要件

App Controller に対して、Windows PowerShell モジュールをインストールする前に、以下に示すソフトウェアをインストールする必要があります。

ソフトウェア要件 メモ
サポートされるオペレーティング システム 詳細については、後述の「サポートされるオペレーティング システム」を参照してください。
Microsoft .NET Framework 3.5.1 .NET Framework 3.5.1 がインストールされていない場合 (既定ではインストールされていません)、Windows Server 2008 R2、および Windows 7 に限り、App Controller のセットアップ ウィザードで有効化されます。その他のサポート対象のオペレーティング システムでは、.NET Framework 3.5.1 を手動でインストールする必要があります。
Windows PowerShell 3.0 Windows Server 2012 およびWindows 8 の場合、既定でインストールされます。Windows Server 2008 R2 SP1、Windows Server 2008 SP2、および Windows 7 SP1 の場合は、手動でインストールする必要があります。詳細については、Microsoft サポート Web サイトの記事 KB968929 を参照してください。

■サポートされるオペレーティング システム

オペレーティング システム エディション サービス パック システム アーキテクチャ
Windows Server 2012 R2 Standard、Enterprise、および Core なし x64
Windows Server 2012 Standard、Enterprise、および Core なし x64
Windows 8 Basic、Pro、および Enterprise なし X86 およびx64
Windows Server 2008 R2 (完全インストール) Standard、Enterprise、および Datacenter Service Pack 1 x64
Windows Server 2008 (完全インストール) Standard、Enterprise、および Datacenter Service Pack 2 X86 およびx64
Windows 7 Professional、Enterprise、および Ultimate Service Pack 1 X86 およびx64

■Windows セーフ モード

Windows がセーフ モードで実行している場合、App Controller は動作しないため、使用するサービスが開始されません。セーフ モードの時に App Controller サービスを手動で開始しようとしても、サービスの開始は失敗し、イベント ログにエラーが記録されます。

■高可用性構成で App Controller をデプロイする場合の準備

App Controller は、以下の方法で高可用性を構成することができます。

  • クラスター化された SQL Server のインストール上で、データベースのインストールによって、データベースの可用性向上を図る。
  • 以下のどちらかの方法で、App Controller サーバーの可用性向上を図る。
    • 複数の App Controller サーバーの可用性向上を図る。
    • App Controller サーバーを高可用性の仮想マシンにインストールする。

複数の App Controller サーバーをロード バランサーの背後にインストールする場合、サーバー間で共有される暗号化キーの構成が必要となります。1 台目の App Controller サーバーのインストール後に、Export-SCACAesKey コマンドレットを使用して暗号化をエクスポート、後続サーバーのインストール時に同じキーを指定する必要があります。詳細な情報については、「Installing App Controller」を参照してください。

■参照:

■その他のリソース

Getting Started with System Center 2012 – App Controller

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より詳細なリソースについては、「Information and Support for System Center 2012」を参照してください

Tips: TechNet ライブラリで、System Center のオンライン ドキュメントを検索するには、このクエリを使用してください。手順、およびれいについては、「Search the System Center 2012 Documentation Library」を参照してください。

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[参考]

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