9/3に開催されたTech Fieldersセミナーに参加してきました。内容自体は先日有償イベントである横浜パシフィコで開催されたTech Ed 2010内のセッション、 [T1-301] 企業内 PC の運用を変える Windows Intuneと同じ内容になりますが、Tech Fieldersセミナー用にQ&Aディスカッション付です。
■Windows Intune解説セッション
Windows Intuneとは
- ”System Center Online Desktop Manager”から名称変更
- クラウド(SaaS)型の運用管理サービス+アンチウィルス、アンチマルウェア+Windows 7 Enterprise SA付($11/月)
- オプションでMDOPが使用可能($1/月)
- 運用管理ツールの運用管理を削減
- 日本向けベータは未提供の状態、ただし米国の住所を持っている会社であれば米国のベータ版が利用可能
Windows Intune管理サービスの利用
- http://manage.microsoft.com/ にアクセス、Windows Live IDでサインすることでWindows Intune管理画面に遷移する。(今後、社内とつなぐためのフェデレーションの利用が可能)
- 自前サーバなしで運用管理サービスを利用することが可能
- 資産管理、更新管理、マルウェアからの保護、稼働監視・アラート、ポリシーと構成管理
- 利用手順
- Windows Intune契約
- Windows Live IDでログオン
- クライアント ソフトウェアのダウンロード
- クライアント ソフトウェアのインストール(クライアント側)
- コンピュータをグループ化
- 更新ルールやポリシー設定
- 運用と監視
- インストールについて
- オンラインから直接
- ダウンロードして自動/手動
- グループ ポリシーによる自動化
- クライアントソフトウェアをインストールしたときに追加されるモジュール (Windows Update経由)
- Windows Intune
- Windows Intune Center
- Microsoft Antimalware
- Windows Intune Malware Protection
- Windows Intune Malware Protection Agent
- Windows Intune Monitoring Agent
- System Center Operations Manager 2007 R2 Agent
- Microsoft Policy Platform
- Microsoft Online Management Policy Agent
- Windows Firewall Configuration Provider
- Microsoft Easy Assist v2
- インストール後
- Windows Intuneセンターがクライアント側に追加される
- Windows Intune Malware Protectionがクライアント側に追加される
- ライセンス管理
- 接続クライアント ライセンス は利用するコンピューター分購入
- クライアントが接続すると、接続クライアント ライセンスが消費される
- 契約数が物理コンピュータ数を超えない限り2倍までは仮想コンピュータの登録が可能
- 物理マシン1台に対し仮想マシン4台まで可能
- 利用条件
- 管理コンソール
- Silverlight 3.0
- 管理対象のコンピュータ(SA付であるため、ダウングレード可能)
- Windows 7 Professional、Enterprise、Ultimate
- Windows Vista Business、Enterprise、Ultimate
- Windows Professional SP3 (SP2の場合は追加でKB914882+MSXML6.0SP2)
- 管理コンソール
- すべてのコンピュータ
- インターネットアクセス環境
- コンピュータのグループ化
- 複数グループへの登録が可能(コンピュータにリンクを張る形)
- Active DirectoryのOUとは異なる、切り離された形
Windows Intune管理サービス解説
- 資産管理
- ハードウェア インベントリ
- コンピュータのリスト
- 各マシンのハードウェア情報
- ハードウェア インベントリ
- ソフトウェア インベントリ
- App-V環境の認識が可能
- ライセンス管理
- 更新管理
- マルウェア(ウィルス)からの保護
- 稼働監視~アラート~
- 606項目
- ポリシーと構成管理
- SCCM vNextのDesign Configuration Management(DCM)に基づいた構成
- ポリシーの重複について、Active DirectoryのGPOとの重複はGPOが優先される
- ポリシー競合時の迂回策
- WIT.mofと関連処理
- #pragma autorecoverを追加
- ヘルプに記載されている
- 新しいポリシー基盤(Lantern)
- Active Directory非依存の共通ポリシー基盤の確立
- Microsoft Online Management Policy Agent
- Microsoft Policy Platform
- Active Directory非依存の共通ポリシー基盤の確立
- Dynamic Systems Initiativeの共通定義モデル
- レポート
- Microsoft Easy Assist
まとめ
- サービスアーキテクチャー
- SSL
- WCF
- 企業内の利用シナリオ
- BitLocker
- Bitlocker To go
- Direct Access(AD)
- Branche Cache(AD)
- AppLocker
- VDIは現時点で使用できない。別途ライセンスが必要
- Windows 7:3つの大きな柱
- Windows Intune
- Optimized Desktop
- VDI
- クラウドの魅力
- 弾力性があり、
- 無限のスケールを持ち、
- すぐに使えて、無駄がない
■Q&Aディスカッション
ライセンスはどのように配布されるのか?
→ メールで配布される。
WSUSを既に使用している場合は?
→ Active Directory環境であればGPOでWSUSサーバのアドレスを設定しておけば問題なし。
管理される側の負荷について
→ CPU、ディスク、ネットワークについて、ほとんど負荷は掛からない。
サーバOSの対応について
→ 現時点では未対応。
NAPとの連携は?
→ 現時点では未確認。
Intuneのポリシーが階層的にされたときブロックが可能かどうか
→ 現時点では不可能。
Windows IntuneのAPIを含めた拡張性は?
→ 現時点では未対応。次期バージョンでカスタマイズ可能なよう意識はしている。
コンピュータ名と利用者の紐付けができるのかどうか。
→ 紐付けはできないので運用でカバーするしかない。ただしフェデレーションが利用可能になることでActive Directoryと紐づくはず。
■参考
- Windows Intune ホーム (英語)
http://www.microsoft.com/windows/windowsintune/default.aspx - Technet ライブラリ (日本語)
http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/ff462936.aspx - Windows Intune ヘルプサイト (日本語)
http://onlinehelp.microsoft.com/ja-jp/windowsintune/default.aspx - Windows Intune Team Blog (英語)
http://blogs.technet.com/b/windowsintune/ - Windows Intune Technet Techcenter (英語)
http://technet.microsoft.com/ja-jp/windows/ff472080(en-us).aspx - Windows Intune Technet Forum (英語)
http://social.technet.microsoft.com/Forums/en-US/windowsintune