10/16に開催された「技術ひろば.net 2010年10月 勉強会」に参加してきました。全体を通して、気になった部分について纏めてみました。各スピーカーさんのセッションで使用した資料は既に技術ひろば.net のサイトで公開されていますので、合わせてご確認ください。
■Visual Studio LightSwitchで遊んでみた
スピーカー:(瀬尾さん)
- データ中心、およびビジネスアプリケーションが容易に作成することができる開発環境。現在、Beta版(英語のみ、http://msdn.microsoft.com/en-us/lightswitch/default.aspx)が公開中。
- データ処理方式はCRUD。
- 使用されている技術として、「Sliverlight」、「MVVM」、「WCF RIA Services」、「Entity Framework」
- コードをほとんど書かなくてもアプリケーションが作成できるが、万能の開発環境ではない。
- 開発の流れは以下の通り。
- テーブル(Entity Framework)定義
- 画面デザイン
- カスタマイズ
- 1.~3.の繰り返し
- デプロイ
- 注意点として、 テーブル定義においてリレーションはキーではなくインスタンスそのものなど。
- Visual Studio 2010 Professional以上では、LightSwitchのテンプレートが追加されるので、そのテンプレートをもとにプロジェクト作成が可能。
- Web上で公開されているサンプルは、ほとんど住所録か受注管理に関するアプリケーション。
■経営情報システムの応用情報技術者になりたい
スピーカー:(豊田さん)
- 経営情報システムも応用情報技術者もどちらも「公的」資格。
- 経営情報システムは厚生労働省所管。特別民間法人 中央職業能力開発協会で管理。 「職務遂行に必要な実務能力を評価」する。
- 応用情報時術者は経済産業省所管。独立行政法人 情報処理推進機構 (IPA) が管理。 「情報処理技術者としての『知識・技能』を認定」する。
- それぞれの問題を比較すると、経営情報システムは「実務寄り」、応用情報技術者は「教科書(知識)寄り」の傾向がありそう。
■SharePoint 2010 の進化と、「カスタマイズ」から「開発」へ
スピーカー:(MS 松崎さん)
- SharePointは「複数ソリューションの複合体」を提供するツール。
- ポータル提供と(バイナリ)ファイル管理
- 登録したファイル、カスタマイズしたページはSQL Server上に一元管理
- サーバ管理者、サイト管理者、ユーザでそれぞれゴミ箱が異なる。ユーザが誤って削除してもサイト管理者が復元することが可能。
- CMS
- Microsoft Content Management Serverの仕組みがSharePointに統合。
- 文中の名前(製品名など)や 外観の統一的な管理などの「プロフェッショナル」オーサリング業務で必要とされる機能を提供。
- ECM
- テンプレート、情報管理ポリシーなどを纏めて管理。
- EUC、コンポジット、インテリジェンス
- Office製品(Word、Excel、PowerPoint、Visio、InfoPathなど)のほとんどが連携可能であり、コーティングの必要なしで「業務」に必要な情報を提供することが可能。
- エンタープライズ検索
- SharePointの目玉機能。これだけが目的で構築されるお客様もいる。
- 社内に散在するファイルや人(Active Directory、LDAPなどと連携)の検索が可能。
- ソーシャル&コミュニティ
- 社内向けBlog専用サイト、Wiki専用サイトの提供。
- ポータル提供と(バイナリ)ファイル管理
- エンドユーザー主導の「カスタマイズ」と エンジニア主導の「開発」
- ページ上へのWebパーツ追加(エンドユーザー主導)とカスタムWebパーツ登録(エンジニア主導)
- リスト作成(エンドユーザ主導)とカスタムリスト定義やリボン拡張(エンジニア主導)…など
- サンドボックスはWebソリューションパッケージの新しい展開方法。
- 例えば、開発したWebパーツを追加したいけどSharePointで提供しているサービスを停止できない場合などに有効。
- 但し、悪意あるコードが実行されないよう使用可能な機能や、リソース制限されていることに注意
■フリートーク
- 技術ひろば.netでは久しぶりのフリートーク。
- いくつかのグループに分けて参加者と特にテーマを決めないで会話。
- どんな些細なことでもセッションのテーマになりえる (テキストエディタの比較など)。