DPM 2012 RC版が保護するコンピューターのシステム要件について

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[ここで記載している内容はRC (Release Candidate) 版の内容となります。マイクロソフト社から提供されるRTM版の仕様および機能について異なる場合があります。あらかじめご容赦願います。]

2012/01/17 (米国時間) にSystem Center 2012 のRC版が公開、バックアップ管理ツールであるData Protection Manager (DPM) も含まれています。

DPM 2012 RC版が保護するコンピューターのシステム要件について情報はありましたが、英語のみであったため、日本語で翻訳した内容を纏めました (意訳した内容となります)。

[DPM 2012 RC版が保護するコンピューターのシステム要件について]

DPM 2012 RC版が保護する各コンピューターは以下の表に記載sれるシステム要件を満たしている必要があります。保護されるボリュームは、NTFSファイル システムとしてフォーマットされていなければなりません。DPMは、FATまたはFAT32としてフォーマットされたボリュームを保護することはできません。また、DPMが保護するボリュームは少なくとも1GB以上でなければなりません。DPMは保護データのスナップショットを作成するためにボリューム シャドウ コピー (VSS) を使用します。そして、ボリュームの容量が1GB以上の場合のみVSSはスナップショットを作成します。

[DPM 2012 RC版が保護するコンピューターのシステム要件]

保護するコンピューター システム要件
ファイル サーバー 以下のオペレーティング システムのファイル サーバーの保護が可能です。

  • Windows Server 2003 Service Pack 2 (SP2) Standard、EnterpriseおよびDatacenter Edition

    Windows Server 2003 SP2が動作するファイル サーバーを保護する前に以下のアップデートを適用する必要があります。

    • Windows Server 2003 用の更新プログラム (KB940349)
    • An application or service that uses a file system filter driver may experience function failure on a computer that is running Windows Vista, Windows Server 2003, or Windows Server 2008 (KB975759)
  • Windows Server 2008 Standard、EnterpriseおよびDatacenter Edition

    Windows Server 2008動作するファイル サーバーを保護する前に以下のアップデートを適用する必要があります。

    • The DFS Replication service may stop responding when it initializes the replication process for the replicated folders on a computer that is running Windows Server 2003 R2, Windows Server 2008, or Windows Server 2008 R2 (KB977381)
    • An application or service that uses a file system filter driver may experience function failure on a computer that is running Windows Vista, Windows Server 2003, or Windows Server 2008 (KB975759)
  • Windows Server 2008 R2 Standard、EnterpriseおよびDatacenter Edition

    Windows Server 2008動作するファイル サーバーを保護する前に「The DFS Replication service may stop responding when it initializes the replication process for the replicated folders on a computer that is running Windows Server 2003 R2, Windows Server 2008, or Windows Server 2008 R2 (KB977381)」を適用する必要があります。

  • Windows Server 2008 R2 SP1 Standard、EnterpriseおよびDatacenter Edition
  • Windows Storage Server 2008
SQL Serverが動作するコンピューター
  • Microsoft SQL Server 2000 Service Pack 4 (SP4) Standard、Enterprise、Workgroup、CompactおよびExpress Edition

    Windows Server 2003 SP2上でSQL Server 2000が動作するコンピューターを保護する場合、「Windows Server 2003 用の更新プログラム (KB940349)」を適用する必要があります。

  • Microsoft SQL Server 2005 SP1、SP2、SP3 Standard、Enterprise、Workgroup、CompactおよびExpress Edition

    Windows Server 2003 SP2上でSQL Server 2005が動作するコンピューターを保護する場合、「Windows Server 2003 用の更新プログラム (KB940349)」を適用する必要があります。

  • Microsoft SQL Server 2008
  • Microsoft SQL Server 2008 SP1、SP2
重要:
SQL Server 2005 SP1が動作するコンピューターの保護を開始する前にSQL Server VSS Writerサービスを開始する必要があります。既定では、SQL Server 2005が動作するコンピューターのSQL Server VSS Writerサービスは有効です。SQL Server VSS Writerサービスを開始する場合、サービス コンソールから「SQL Server VSS Writer」を右クリックし、[開始]ボタンをクリックします。
Exchange Serverが動作するコンピューター
  • Exchange Server Service Pack 2 (SP2) StandardおよびEnterprise Edition

    Windows Server 2003 SP2上でExchange Server 2003が動作するコンピューターを保護する場合、「Windows Server 2003 用の更新プログラム (KB940349)」を適用する必要があります。

  • Exchange Server 2007 StandardおよびEnterprise Edition

    クラスタ連続レプリケーション (CCR) 上のExchange Server 2007のデータを保護する前に、「Description of Update Rollup 4 for Exchange Server 2007」を適用する必要があります。

  • Exchange Server 2010
重要:
Exchange Serverの最新バージョン上にインストールされているseutil.exeおよびese.dllのバージョンはDPMサーバー上にインストールされている同一のバージョンでなければなりません。
加えて、アップグレードもしくはアップデートが適用されたExchange Serverが動作するコンピューター上でアップデートされる場合、DPMサーバー上でseutil.exeおよびese.dllを更新する必要があります。
seutil.exeおよびese.dllの詳細な情報は[Eseutil.exeおよびEse.dll]の項目を参照してください。
Virtual Serverが動作するコンピューター
  • Microsoft Virtual Server 2005 R2 SP1
  • Microsoft Virtual Server 2008 (non-clustered and clustered)
注:
オンライン バックアップによる仮想マシンを保護する場合、「Microsoft Virtual Server 2005 Updated Additions」をインストールすることを推奨します。
Hyper-V
  • Hyper-Vが搭載されているWindows Server 2008

    Hyper-Vが搭載されているWindows Server 2008が動作しているコンピューターを保護する前に以下のアップデートを適用する必要があります。

    • Windows Server 2008 Service Pack 2 および Windows Vista Service Pack 2 (5 言語用スタンドアロン版) (KB948465)
    • A backup of virtual machines fails when you use the Hyper-V VSS writer to back up virtual machines concurrently on a computer that is running Windows Server 2008 (KB971394)
  • Hyper-Vが搭載されているWindows Server 2008 R2

    Hyper-Vが搭載されているWindows Server 2008 R2が動作しているコンピューターを保護する前に以下のアップデートを適用する必要があります。

    • A Hyper-V update rollup is available for Windows Server 2008 R2 (KB975354)
    • You may be unable to perform certain disk-related operations after an exception when a hardware provider tries to create a snapshot in Windows Server 2008 R2 or in Windows 7 (KB975921)
  • Hyper-Vが搭載されているWindows Server 2008 R2 SP1
Windows SharePoint Services
  • Windows SharePoint Services 3.0

    Windows SharePoint Services 3.0が動作するコンピューターを保護する場合、「Windows SharePoint Services 3.0 更新プログラム: KB941422 (KB941422)」を適用する必要があります。

  • Windows SharePoint Services 3.0 Service PAck 1 (SP1)

    Windows SharePoint Services 3.0データを保護する前に、以下を実行する必要があります。

    • Windows SharePoint Servicesサーバー上でWindows SharePoint Services VSS Writerサービスを開始してください。そして、Windows SharePoint Servicesファームように保護エージェントに対して証明書を提供してください。
    • DPMサーバーが保護するWindows SharePoint ServicesファームのフロントエンドWebサーバーのSQL Server Clientコンポーネントをインストールしてください。SQL Server 2008コンポーネントのインストールに関する詳細な情報は「SQL Server 2008 R2 をインストールする方法 (セットアップ)」を参照してください。

    Office SharePoint Server Searchサービスを使用する場合、Windows SharePoint Services 3.0データを保護する前に以下のアップデートを適用する必要があります。

    • Windows SharePoint Services 3.0 インフラストラクチャ更新プログラム: KB951695 (KB951695)
    • Windows SharePoint Services 3.0 更新プログラム: KB941422 (KB941422)
  • Windows SharePoint Services 4.0
  • Microsoft Office SharePoint Server 2007

    Office SharePoint Server 2007が動作するコンピューターを保護する場合、「Windows SharePoint Services 3.0 更新プログラム: KB941422 (KB941422)」を適用する必要があります。

  • Microsoft Office SharePoint Server 2007 Service Pack 1 (SP1)

    Office SharePoint Server Searchサービスを使用する場合、Office SharePoint Server 2007 SP1データを保護する前に以下のアップデートを適用する必要があります。

    • Windows SharePoint Services 3.0 インフラストラクチャ更新プログラム: KB951695 (KB951695)
    • Windows SharePoint Services 3.0 更新プログラム: KB941422 (KB941422)
  • Office SharePoint Server 2010
重要:
Windows Server 2003 SP2上にSharePoint Services、もしくはSharePoint Serverが動作しているコンピューターを保護する前に「Windows Server 2003 用の更新プログラム (KB940349)」を適用する必要があります。
共有ディスク クラスター
  • ファイル サーバー
  • SQL Server 2005 Service Pack1 (SP1)
  • SQL Server 2008
  • Exchange Server 2003 Service Pack2 (SP2)
  • Exchange Server 2007
  • Exchange Server 2010
  • Hyper-V
非共有ディスク クラスター
  • Exchange Server 2007
  • Exchange Server 2010
ワークステーション
  • Windows XP Service Pack 2 (SP2) 以降

    注:
    Windows XPコンピューター上ではエンド ユーザー回復機能は有効にできません。
  • Windows Vista、もしくはWindows Vista Service Pack 1 (SP1)
  • Windows 7クライアント

[Eseutil.exeおよびEse.dll]

eseutil.exeとese.dllのバージョンのアーキテクチャは、DPMサーバーのアーキテクチャに適合していなければなりません。つまり、DPMのx64版を使用している場合、eseutil.exeとese.dllについてx64版を保持していなければなりません。

Exchange Server 2003のx86版が動作している場合、「Microsoft Exchange Server 2007 Management Tools (32-Bit)」からダウンロードする必要があります。管理ツールは、Microsoft UpdateおよびMicrosoft Systems Management Server (SMS) のような方法でのすべてのアップデートがサポートされます。

[Eseutil.exeおよびEse.dllの最新版へのアップデート方法]

  1. DPMサーバー上にMicrosoft Exhange  Server 2007管理ツールをインストールします。管理ツールをインストールする際、保護するMicrosoft Exchangeの最新バージョンにインストールすることを確認してください。たとえば、メール サーバーの1つがMicorsoft Exchange 2007が動作している、もう1つのメール サーバーがMicrosoft Exchange Server 2007 SP1が動作している場合、Microsoft Exchange 2007 SP1用の管理ツールをインストールしなければなりません。
  2. コマンド プロンプトにて、<DPM installation folder>Binディレクトリ上でeseutil.exeのハード リンクを作成するためにfsutilコマンドを用いた以下の構文を用います。
    fsutil hardlink create &lt;link&gt; &lt;target&gt;

    展開的なインストール方法として、以下のようなコマンドとなります。

    fsutil hardlink create “c:program filesmicrosoftdpmbineseutil.exe” “c:program filesmicrosoftExchangebineseutil.exe”

[参考]

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