Windows Server 2008 R2では、Active Directory (AD) やフェールオーバー クラスタリング (WSFC)、グループ ポリシーといった役割および機能がインストールされたサーバーの管理、もしくは管理したい役割および機能についてリモート サーバー管理ツールをインストールしたサーバー上で、PowerShellコマンドレットを用いて管理することが可能です。
各役割および機能に関するPowerShellコマンドレットのヘルプについて、オンライン上で公開されていますが、主に英語のみで日本語の情報はあまり公開されていないようです。
ここでは、ネットワーク負荷分散 (NLB) に関するPowerShellコマンドレットの情報について、日本語としてオンライン上で備忘録として確認したいと思い、本ブログ上で纏めてみることにしました (内容については「Get-Help」コマンドレットの-Fullオプションを用いて実行した結果を編集したものとなります)。
この記事では、「New-NlbClusterIpv6Address」コマンドレットについて記載します (他のコマンドレットについては、「Windows Server 2008 R2のNLBで使用できるPowerShellコマンドレットについて」を参照)。
■名前
New-NlbClusterIpv6Address
■概要
NLBコマンドレットで使用するIPv6アドレスを生成します。
■構文
| New-NlbClusterIpv6Address [-InterfaceName] <string> [[-HostName] <string>]  [-Global] [-LinkLocal] [<CommonParameters>]  | 
■説明
New-IPV6AddressコマンドレットはIPv6アドレスを生成して、クラスター仮想IPアドレスまたはノード専用IPアドレスを作成します。
■パラメーター
-Global [<SwitchParameter>]
グローバルIPv6アドレスのみを返します。このパラメーターを省略した場合、すべての適用可能なIPv6アドレスの種類が返されます。
| 必須 | false | 
| 位置 | named | 
| 既定値 | |
| パイプライン入力を許可する | false | 
| ワイルドカード文字を許可する | false | 
-HostName <string>
このコマンドレットの実行対象となるクラスター ホストの名前を指定します。このパラメーターを省略した場合、または"-HostName ."を使用した場合は、ローカル クラスターが想定されます。[Alias: hn]
| 必須 | false | 
| 位置 | 1 | 
| 既定値 | |
| パイプライン入力を許可する | false | 
| ワイルドカード文字を許可する | false | 
-InterfaceName <string>
NLBのバインド先のインターフェイスを指定します。これは、このコマンドレットの実行対象のクラスターのインターフェイスです。
| 必須 | true | 
| 位置 | 2 | 
| 既定値 | |
| パイプライン入力を許可する | false | 
| ワイルドカード文字を許可する | false | 
-LinkLocal [<SwitchParameter>]
リンク ローカルIPv6アドレスのみを返します。このパラメーターを省略した場合、すべての適用可能なIPv6アドレスの種類が返されます。
| 必須 | false | 
| 位置 | named | 
| 既定値 | |
| パイプライン入力を許可する | false | 
| ワイルドカード文字を許可する | false | 
<CommonParameters>
このコマンドレットは、次の共通パラメーターをサポートします: Verbose、Debug、ErrorAction、ErrorVariable、WarningAction、WarningVariable、OutBuffer、およびOutVariable。詳細については、「get-help about_commonparameters」と入力してヘルプを参照してください。
■入力
■出力
System.String
■メモ
■例
例1
New-NlbClusterIpv6Address -InterfaceName vlan-3
例1:出力結果
| fe80::b071:3696:dadd:26d4 | 
例1:説明
このコマンドは、ローカル コンピューター上のインターフェイスvlan-3で使用される適用可能なIPv6アドレスを返します。このアドレスは、ノード上の専用IPアドレスまたはクラスター上の仮想IPアドレスとして使用できます。
■関連するリンク
- New-NlbCluster
 - Add-NlbClusterNodeDIP
 - Add-NlbClusterVIP
 
[参考]
- New-NlbClusterIpv6Address
http://technet.microsoft.com/en-us/library/ee817116.aspx - Cmdlet Reference for Windows Server 2008 R2
http://technet.microsoft.com/en-us/library/ee407531.aspx - Network Load Balancing cmdlets in Windows PowerShell
http://technet.microsoft.com/en-us/library/ee817138.aspx - ネットワーク負荷分散
http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/cc770558.aspx 

  
  
  
  
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