System Center 2012 R2 – Data Protection Manager (SC 2012 R2 – DPM) の DPM 管理シェルは、PowerShell を用いたコマンドラインインタフェースです。
DPM 管理シェルは、デスクトップ上のアイコン、もしくはスタート画面の [DPM 管理シェル] を選択、クリックすることで起動することが可能です。
SC 2012 Service Pack1 RollUp 2 – DPM 以降と同様に、SC 2012 R2 – DPM の管理を目的として様々なコマンドレットが DPM 管理シェルに用意されていますが、 コマンドレットのヘルプについては、日本語の情報は公開されていません。
このヘルプ情報について、 「Get-Help」コマンドレットの -Full オプションを用いて実行した結果を編集、意訳しました。
この記事では、「Get-DPMAccessLicense」コマンドレットについて記載します (他のコマンドレットについては、「SC 2012 R2 – DPM の DPM 管理シェルで使用できるコマンドレットについて」を参照)。
■名前
Get-DPMAccessLicense
■概要
DPM サーバーおよび保護されたコンピューターに対するライセンス情報を取得します。
■構文
Get-DPMAccessLicense [[-License] [<SwitchParameter>]] [[-DPMServerName] <String>] [<CommonParameters>]
Get-DPMAccessLicense [-LicenseName] {SML | CML} [[-Period] <Int32>] [[-DPMServerName] <String>] [<CommonParameters>] |
■説明
Get-DPMAccessLicense コマンドレットは、DPM サーバーおよび保護されたコンピューターに対するライセンス情報を取得します。-License パラメーターは、DPM によってサポートされているライセンスを取得します。-LicenseName パラメーター セットは、現在から (n から 90の範囲) 日間の期間中にアクティブだった管理ライセンス (管理されたサーバー/クライアント) を取得します。
■パラメーター
-DPMServerName <String>
DPM サーバー名を指定します。値が指定されない場合、ローカル コンピューターが DPM サーバーとみなされます。
必須 | false |
位置 | 2 |
既定値 | none |
パイプライン入力を許可する | false |
ワイルドカード文字を許可する | false |
-License [<SwitchParameter>]
表示されるべきライセンス情報を指定します。このパラメータを使用する場合、ライセンスに関する以下の情報を取得します: 製品名、ライセンス名、ライセンス タイプおよびタブ記法。
必須 | false |
位置 | 1 |
既定値 | none |
パイプライン入力を許可する | false |
ワイルドカード文字を許可する | false |
-LicenseName <LicenseNames>
特定のライセンス タイプの下で保護されているすべてのコンピュータをリストします。 このパラメータは、2 つの値 (SMLとCML) を指定することができます。 SML は、サーバー オペレーティング システムおよび DPM によって管理されたすべてのコンピューターを取得します。CML は、クライアント オペレーティングシステムがインストールされた、および DPM によって管理されたすべてのコンピュータを取得します。
必須 | true |
位置 | 1 |
既定値 | none |
パイプライン入力を許可する | false |
ワイルドカード文字を許可する | false |
-Period <Int32>
今日から (n – 90 の範囲) 日間で使用されたすべてのライセンスを取得するときに指定します。このパラメータは、0 から 7 にわたる値を指定することができ、この値を空白とした場合、最後の 90 日間を超えて現在も使用中のすべてのライセンスを表示します。
必須 | false |
位置 | 2 |
既定値 | none |
パイプライン入力を許可する | false |
ワイルドカード文字を許可する | false |
<CommonParameters>
このコマンドレットは、次の共通パラメーターをサポートします: Verbose、Debug、ErrorAction、ErrorVariable、WarningAction、WarningVariable、OutBuffer, PipelineVariable、および OutVariable。詳細については、about_CommonParameters を参照してください。
■入力
- 入力タイプは、コマンドレットへパイプすることができるオブジェクトのタイプです。
■出力
- 出力タイプは、コマンドレットが発行するオブジェクトのタイプです。
■メモ
- 詳細については、「Get-Help Get-DPMAccessLicense -detailed」と入力してください。
- 技術情報については、「Get-Help Get-DPMAccessLicense -full」と入力してください。
■エイリアス
- なし。
■例
例 1
Get-DPMAccessLicense –LicenseName “SML”
このコマンドレットは、実行しているサーバー オペレーティングシステム、および DPM によって管理されているすべてのコンピューターを取得します。
例 2
Get-DPMAccessLicense -DpmServerName MyDpm –Period 5 –LicenseName “SML”
このコマンドレットは、サーバー オペレーティング システムおよび MyDPM によって管理されたコンピューター上で最後の 5 日間におけるすべてのアクティブ ライセンスを取得します。
■関連するトピック
[参考]
- Cmdlet Reference (SC 2012 R2 – DPM)
http://technet.microsoft.com/en-us/library/hh881679(v=sc.20).aspx - Get-DPMAccessLicense (SC 2012 R2 – DPM)
http://technet.microsoft.com/en-us/library/jj573255(v=sc.20).aspx - System Center 2012 SP1 – DPM から追加されたコマンドレット (Get-DPMAccessLicense) について | 焦げlog
https://kogelog.com/2014/01/28/20140128-01/