この記事は 2015/03/27 時点で公開されている内容を元に個人的な見解として記載しています。実際に発生する料金と異なる可能性があり、Microsoft 社の正式見解またはコメントではありません。
Azure Backup はオンプレミスにあるデータをクラウド (Microsoft Azure) 上にバックアップ可能なデータ保護サービスです。
Azure Backup サービスの特徴としては、以下があります。
- Windows Server、Windows Server Essentials、System Center Data Protection Manager (DPM) のデータをシームレスに保護
- バックアップ データを圧縮してから転送
- バックアップ データの暗号化通信
- バックアップ データの長期間保護
- 転送時の帯域幅調整
Azure Backup を使用したときの利用料金については 5 GB までは無料、5 GB 以降は 1 GBあたり 20.40円/月 となっていましたが、2015/04/01 より Azure Backup の料金体系が変更になるというアナウンスがあったため、料金 – クラウド バックアップ | Microsoft Azure に記載されている情報を元に纏めてみました。
2015/03/31 までの Azure Backup の料金体系
- Azure Backup に格納された圧縮データ量合計に基づいて課金
- Geo レプリケーションされたストレージに格納 (2 つの Azure データセンター全体で 6 つのデータ コピー (GRS Block Blob Storage) 相当)
格納された圧縮データ量/月 | 料金 |
5 GB/月 以下 | 無料 |
5 GB/月 超 | 1 GBあたり 20.40円/月 |
2015/04/01 からの Azure Backup の料金体系
- 500 GBの単位で保護する各インスタンスのサイズに基づいて課金
※保護するインスタンスのサイズ (フロントエンド サイズ) は、対象のマシンから Azure Backup に対して保護されている全データ (圧縮前) の合計。 - LRS (ローカル冗長) もしくは GRS (GEO 冗長) Block Blob Storage 間で選択可能
※Storage 消費量については、料金詳細 – クラウド ストレージ | Microsoft Azure の [Standard Storage ブロック BLOB] の項を参照。
保護するインスタンスあたりに保存された データ量/月 |
料金 |
保護するインスタンスあたり 50 GB/月 以下 | 保護するインスタンスあたり 510円 + Stotage 消費量 |
保護するインスタンスあたり 50 ~ 500 GB/月 | 保護するインスタンスあたり 1,020円 + Stotage 消費量 |
保護するインスタンスあたり 500 GB/月 超 | 各 500 GB 毎に 1,020円 + Stotage 消費量 |
Azure Backup 料金の比較
条件は少し異なりますが、1 つの保護するインスタンスに関して比較してみました。対象のバックアップ データ容量が大きくなればなるほど、課金は低く抑えられそうです。
単位 : 円 | 5 GB | 10 GB | 20 GB | 30 GB | 40 GB | 50 GB |
03/31 まで | 0.00 | 204.00 | 408.00 | 612.00 | 816.00 | 1,020.00 |
04/01 以降 (LRS) | 522.25 | 534.50 | 559.00 | 583.50 | 608.00 | 632.50 |
04/01 以降 (GRS) | 534.50 | 559.00 | 608.00 | 657.00 | 706.00 | 755.00 |
単位 : 円 | 100 GB | 200 GB | 300 GB | 400 GB | 500 GB | 1,000 GB |
03/31 まで | 2,040.00 | 4,080.00 | 6,120.00 | 8,160.00 | 10,200.00 | 20,400.00 |
04/01 以降 (LRS) | 1,265.00 | 1,510.00 | 1,755.00 | 2,000.00 | 2,245.00 | 4,490.00 |
04/01 以降 (GRS) | 1,510.00 | 2,000.00 | 2,490.00 | 2,980.00 | 3,470.00 | 6,940.00 |
新しい Azure Backup 料金体系による影響
2015/04/01 からの新しい Azure Backup 料金体系を利用するためには、最新バージョンにアップグレードする必要があります。
しかし、これは現時点の最新バージョンなのか、2015/04/01 から提供されるバージョンかどうかの記載がないため不明ですが後日改めて確認したいと思います。
また、保護するインスタンスが複数となった場合、および Data Protection Manager (DPM) 経由で Azure Backup を使用した場合の考え方が現時点では明確にすることができませんでした。計算ツールも新しい Azure Backup 料金体系となっており、引き続き確認したいと考えていますが、いくつかの (計算式含めた) サンプルがあるとよいですね。
参考
- 料金 – クラウド バックアップ | Microsoft Azure
http://azure.microsoft.com/ja-jp/pricing/details/backup/ - 料金詳細 – クラウド ストレージ | Microsoft Azure
http://azure.microsoft.com/ja-jp/pricing/details/storage/ - 料金計算ツール – 請求金額を簡単に概算 | Microsoft Azure
http://azure.microsoft.com/ja-jp/pricing/calculator/