Azure ExpressRoute 関連の PowerShell コマンドレット (New-AzureBGPPeering) について

ブログ エントリ内にアフィリエイト広告が含まれています

Azure ExpressRoute は、Azure データセンターとインフラストラクチャ間でのプライベート (閉域網) 接続を提供します。

Azure ExpressRoute における設定について、API および PowerShell コマンドレットが提供され、接続方法についても MSDN サイト上で情報が提供されていますが、PowerShell コマンドレットのヘルプについては英語のみであり、日本語による情報はほとんど公開されていません。

Azure ExpressRoute による Azure とのハイブリッド クラウド環境や今後 Azure ExpressRoute と Office 365 とのサポートが予定 (Microsoft の発表内容参照) されていることから日本国内での利用が増えると予測されるため、Azure ExpressRoute 関連の PowerShell コマンドレットの 1 つである「New-AzureBGPPeering」について、日本語の情報として纏めてみました ((他の PowerShell コマンドレットについては、「Azure ExpressRoute 関連の PowerShell コマンドレットについて」を参照) (Windows Azure PowerShell バージョン 0.9.4 で確認しているものとなります)。

■名前

New-AzureBGPPeering

■概要

ExpressRoute 回線に対する新しい BGP ペアリング構成を作成します。

■構文

New-AzureBGPPeering -ServiceKey <String> -PeerAsn <UInt32> -PrimaryPeerSubnet <String> -SecondaryPeerSubnet <String> [-SharedKey <String>] -VlanId <UInt32> [-AccessType <BgpPeeringAccessType>] [<CommonParameters>]

■説明

New-AzureBGPPeering コマンドレットは、ExpressRoute 回線に対する新しい BGP ペアリング構成を作成します。このコマンドレットは、インターネット交換ポイント サービス プロバイダーで確立される回線のみで動作します。このコマンドレットは、キャリアをとおして確率される回線では動作しません。

■パラメーター

-ServiceKey <String>
BGP セッションを作成するための ExpressRoute 回線のサービス キーを指定します。

必須 true
位置 named
既定値 none
パイプライン入力を許可する true (ByPropertyName)
ワイルドカード文字を許可する false

-PeerAsn <UInt32>
BGP セッションに対する顧客の AS 番号を指定します。顧客は、所有するパブリック AS 番号、もしくは選択したプライベート AS 番号を使用することが可能です。顧客は、プライベート AS 番号を用いる場合、AS 番号 65515 を使用してはなりません。

必須 true
位置 named
既定値 none
パイプライン入力を許可する true (ByPropertyName)
ワイルドカード文字を許可する false

-PrimaryPeerSubnet <String>
確立するために BGP セッションで選択されるアドレスから CIDR 表記内のペアリング サブネットの 1 つを指定します。サブネット 10.0.0.0/30 が指定される場合、顧客は VRF の 10.0.0.1 を使用し、Azure は BGP セッションを確立するために 10.0.0.2 を選択します。このサブネットは、Microsoft Azure で使用されるどの仮想ネットワーク アドレス範囲と重複してはなりません。

必須 true
位置 named
既定値 none
パイプライン入力を許可する true (ByPropertyName)
ワイルドカード文字を許可する false

-SecondaryPeerSubnet <String>
確立するために BGP セッションで選択されるアドレスから CIDR 表記内の 2 番目のペアリング サブネットを指定します。サブネット 10.0.0.4/30 が指定される場合、顧客は VRF の 10.0.0.5 を使用し、Azure は BGP セッションを確立するために 10.0.0.6 を選択します。このサブネットは、Microsoft Azure で使用されるどの仮想ネットワーク アドレス範囲と重複してはなりません。

必須 true
位置 named
既定値 none
パイプライン入力を許可する true (ByPropertyName)
ワイルドカード文字を許可する false

-SharedKey <String>
BGP セッションに対して使用される MD5 ハッシュを指定します。ハッシュは 32 桁の 16 進数として表される 16 バイト ハッシュ値であるべきです。

必須 false
位置 named
既定値 none
パイプライン入力を許可する true (ByPropertyName)
ワイルドカード文字を許可する false

-VlanId <UInt32>
ExpressRoute 回線に対して確立される BGP セッションを超える VLAN ID を指定します。

必須 true
位置 named
既定値 none
パイプライン入力を許可する true (ByPropertyName)
ワイルドカード文字を許可する false

-AccessType <BgpPeeringAccessType>
アクセス型は、パブリックまたはプライベートのどちらかになります。プライベート (既定値) は、仮想ネットワークで使用する BGP セッションを設定します。パブリック VIP を含むサービスにパブリック IP アドレスにアクセスするために使用する BGP セッションを設定します。

必須 false
位置 named
既定値 none
パイプライン入力を許可する true (ByPropertyName)
ワイルドカード文字を許可する false

<CommonParameters>
このコマンドレットは、次の共通パラメーターをサポートします: –Verbose、-Debug、-ErrorAction-ErrorVariable、-WarningAction、-WarningVariable、-OutBuffer、-PipelineVariable、および -OutVariable。詳細については、about_CommonParameters を参照してください。

■入力

 

■出力

 

■メモ

  • 詳細については、「Get-Help New-AzureBGPPeering -detailed」と入力してください。
  • 技術情報については、「Get-Help New-AzureBGPPeering -full」と入力してください。

■エイリアス

  • なし

■備考

  • なし

■例

例 1:

 New-AzureBGPPeering -ServiceKey &quot;12345678-1234-1234-abcd-1234567890ab&quot; -VlanId 100 -PeerAsn 65014 -PrimaryPeerSubnet &quot;10.0.0.0/30&quot; -SecondaryPeerSubnet &quot;10.0.0.4/30&quot; 

このコマンドレットは、サービス キー “12345678-1234-1234-abcd-1234567890ab” を持つ ExpressRoute に対して BGP セッションを作成します。AS 番号 65014 を持つ BGP セッションは、VLAN ID 100 上で確立します。

 

■関連するトピック

  • Get-AzureBGPPeering
  • Get-AzureDedicatedCircuit
  • Get-AzureDedicatedCircuitLink
  • Get-AzureDedicatedCircuitServiceProvider
  • New-AzureBGPPeering
  • New-AzureDedicatedCircuit
  • New-AzureDedicatedCircuitLink
  • Remove-AzureBGPPeering
  • Remove-AzureDedicatedCircuit
  • Remove-AzureDedicatedCircuitLink
  • Set-AzureBGPPeering

[参考]

タイトルとURLをコピーしました