Azure ExpressRoute は、Azure データセンターとインフラストラクチャ間でのプライベート (閉域網) 接続を提供します。
Azure ExpressRoute における設定について、API および PowerShell コマンドレットが提供され、接続方法についても MSDN サイト上で情報が提供されていますが、PowerShell コマンドレットのヘルプについては英語のみであり、日本語による情報はほとんど公開されていません。
Azure ExpressRoute による Azure とのハイブリッド クラウド環境や今後 Azure ExpressRoute と Office 365 とのサポートが予定 (Microsoft の発表内容参照) されていることから日本国内での利用が増えると予測されるため、Azure ExpressRoute 関連の PowerShell コマンドレットの 1 つである「New-AzureDedicatedCircuit」について、日本語の情報として纏めてみました ((他の PowerShell コマンドレットについては、「Azure ExpressRoute 関連の PowerShell コマンドレットについて」を参照) (Windows Azure PowerShell バージョン 0.9.4 で確認しているものとなります)。
■名前
New-AzureDedicatedCircuit
■概要
Windows Azure サブスクリプションに新しい ExpressRoute 回線を作成します。
■構文
New-AzureDedicatedCircuit -CircuitName <String> -Bandwidth <UInt32> -Location <String> -ServiceProviderName <String> [-Force [<SwitchParameter>]] [<CommonParameters>] |
■説明
New-AzureDedicatedCircuit コマンドレットは、現在の Microsoft Azure サブスクリプションに新しい ExpressRoute 回線を作成します。
■パラメーター
-CircuitName <String>
作成される ExpressRoute 回線名を指定します。ストレージ アカウント名は、現在の Microsoft Azure サブスクリプション内で一意であり、文字数が 3~24 である必要があります。
必須 | true |
位置 | named |
既定値 | none |
パイプライン入力を許可する | true (ByPropertyName) |
ワイルドカード文字を許可する | false |
-Bandwidth <UInt32>
指定されたピアリング場所で選択されたサービス プロバイダーをとおして、顧客の敷地と Microsoft Azure 間で ExpressRoute 回線に必要な総帯域幅を指定します帯域幅は Mbps を指定します。
必須 | true |
位置 | named |
既定値 | none |
パイプライン入力を許可する | true (ByPropertyName) |
ワイルドカード文字を許可する | false |
-Location <String>
接続が有効になる特定のサービス プロバイダーのペアリング場所を指定します。場所名は、Get-AzureDedicatedCircuitServiceProvider コマンドレットによって返された選択可能なサービス プロバイダーのある場所名に合致する必要があります。
必須 | true |
位置 | named |
既定値 | none |
パイプライン入力を許可する | true (ByPropertyName) |
ワイルドカード文字を許可する | false |
-ServiceProviderName <String>
回線を有効にする ExpressRoute 接続性サービス プロバイダーをしていします。サービス プロバイダー名は、Get-AzureDedicatedCircuitServiceProvider コマンドレットで一覧表示されたあるサービス プロバイダーの名前に合致している必要があります。
必須 | true |
位置 | named |
既定値 | none |
パイプライン入力を許可する | true (ByPropertyName) |
ワイルドカード文字を許可する | false |
-Force [<SwitchParameter>]
ユーザーの入力確認なしで強制的に実行します。
必須 | false |
位置 | named |
既定値 | none |
パイプライン入力を許可する | false |
ワイルドカード文字を許可する | false |
<CommonParameters>
このコマンドレットは、次の共通パラメーターをサポートします: –Verbose、-Debug、-ErrorAction、-ErrorVariable、-WarningAction、-WarningVariable、-OutBuffer、-PipelineVariable、および -OutVariable。詳細については、about_CommonParameters を参照してください。
■入力
■出力
■メモ
- 詳細については、「Get-Help New-AzureDedicatedCircuit -detailed」と入力してください。
- 技術情報については、「Get-Help New-AzureDedicatedCircuit -full」と入力してください。
■エイリアス
- なし
■備考
- なし
■例
例 1:
New-AzureDedicatedCircuit -CircuitName "MyCircuit" -ServiceProviderName "Equinix" -Location "West US" -Bandwidth 1024
このコマンドは、1024 Mbps の総帯域幅で “West US” でペアリングされたサービス プロバイダー “Equinix” に 新しい ExpressRoute 回線 “MyCircuit” を作成します。
■関連するトピック
- Get-AzureBGPPeering
- Get-AzureDedicatedCircuit
- Get-AzureDedicatedCircuitLink
- Get-AzureDedicatedCircuitServiceProvider
- New-AzureBGPPeering
- New-AzureDedicatedCircuitLink
- Remove-AzureBGPPeerin
- Remove-AzureDedicatedCircuit
- Remove-AzureDedicatedCircuitLink
- Set-AzureBGPPeering
[参考]
- New-AzureDedicatedCircuit
https://msdn.microsoft.com/en-us/library/azure/dn683818.aspx - ExpressRoute – クラウド統合ソリューション | Microsoft Azure
http://azure.microsoft.com/ja-jp/services/expressroute/ - Microsoft Azure クラウドエクスチェンジサービス – IIJ
http://www.iij.ad.jp/biz/cloudex/ - ExpressRoute の概要 | Microsoft Azure
https://azure.microsoft.com/ja-jp/documentation/articles/expressroute-introduction/ - Azure ExpressRoute Cmdlets
https://msdn.microsoft.com/en-us/library/azure/dn683813.aspx - ExpressRoute での操作
https://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/azure/dn606310.aspx