2016/03 上旬に Private Preview として開始されていた Azure リソース マネージャー (ARM) で作成した Azure Virtual Machines (Azure IaaS VM) v2 をバックアップ可能な Azure Backup が 2016/03/31 (現地時間) に Public Preview として公開されました。
ARM VM ( #Azure V2 #VirtualMachine) #backup is in Public preview. Get Started @ https://t.co/v0Bgv2t4th #Cloud #AzureResourceManager
— Azure Backup (@AzureBackup) 2016年3月31日
ARM 対応ということで、Azure ポータルから作成 ([新規] – [ハイブリッド統合] – [Recovery Services]) が可能となっています。
[Backup] は Azure サービス マネージャー (旧ポータル) での設定になり、Azure Virtual Machines v2 のバックアップ設定、取得はできないのでご注意を。
バックアップ リソースとして、Recovery Services コンテナー名とサブスクリプション、リソース グループ名、そしてデータセンターの場所を指定します。
日本リージョンでの作成も可能です。
Recovery Services コンテナーの作成が完了するとこんな感じに一覧表示されます。
Recovery Services コンテナーのダッシュボードはこんな感じで、Azure Backup と Azure Site Recovery を設定することができます。
管理のしやすさを考えると、Azure Backup、および Azure Site Recovery で使用する Recovery Services コンテナーは、別々に作成したほうがよいかもしれません。
ダッシュボード内の監視画面はこんな感じです。
設定について、Azure Backup に関する部分は赤字で囲った箇所になるかと。
[バックアップの構成] でバックアップ保存先を、ローカル冗長 (LRS) にするか geo 冗長 (GRS) を選択できます。
従来の Azure Backup 同様、バックアップ設定してしまうと、この項目は変更できなくなるので変更する場合は事前に設定する必要があります。
バックアップ設定する際は、[バックアップ] をクリックすると、バックアップの選択画面が出てくるので、[1 シナリオ 選択] をクリック、[バックアップ] の種類からバックアップする種類を選択します。
- [Azure 仮想マシンのバックアップ] を選択した場合
従来の Azure Backup と同様、既定のバックアップ ポリシー (Default Policy) を選択することも、新規に バックアップ ポリシーを作成、設定することが可能です。
サブスクリプション、およびデータセンターの場所が同じであれば、異なるリソース グループでもバックアップ指定することができますし、クラシック ポータルから作成した仮想マシン (Virtual Machines V1)、Linux 仮想マシンのバックアップも可能です。 - [ファイル フォルダーのバックアップ] を選択した場合
従来の Azure Backup と同様、対応した Azure Backup のエージェントと資格情報をダウンロード、バックアップ対象サーバー側で設定する流れですかね。 - [System Center Data Protection Manager] を選択した場合
[ファイル フォルダーのバックアップ] と同様に、対応した Azure Backup のエージェントと資格情報をダウンロード、バックアップ対象サーバー側で設定する流れですね (Azure Backup Server はどうなるんだろう… 時間があれば試してみたいところですが)。
バックアップ状況については、[バックアップ ジョブ] から確認することができます。
Azure Backup support for Azure Premium Storage も build 2016 で発表されたようですが、(設定する箇所やサポート範囲はあるかもですが) 今のところ駄目みたいです。
- Build 2016: Azure Storage announcements | Microsoft Azure ブログ
https://azure.microsoft.com/ja-jp/blog/build-2016-azure-storage-announcements/
復元するときは [バックアップ アイテム] – [対象サーバー] – [復元] を選択、復元ポイントを選択します。
復元する際は、ストレージ アカウントを指定しますが、Azure Virtual Machines V2 の場合は、復元先のリソース グループや仮想ネットワーク、サブネットを指定する形となり、Azure Virtual Machines V1 の場合は新規にクラウド サービスが作成する形となります。
提供されるバックアップ自体の機能は。従来のものと変わりませんが、ようやく Azure Virtual Machines V2 対応 (予定) となることから、Azure におけるバックアップ戦略の幅が広がるかな、と思います。
補足
Azure Virtual Machines v2 のバックアップ設定方法は、以下の Azure ドキュメント サイト (英語、Preview) に記載があります。
- Protect ARM VMs in Azure with Azure Backup | Microsoft Azure
https://azure.microsoft.com/en-us/documentation/articles/backup-azure-vms-first-look-arm/
Public Preview 状態の Azure Backup に関する FAQは、以下の Azure ドキュメント サイト (英語) に記載があります。
- Public preview release of Azure Backup FAQ | Microsoft Azure
https://azure.microsoft.com/en-us/documentation/articles/backup-azure-backup-ibiza-faq/
フィードバックは以下サイトから。
- Azure Backup to support IaaS VM v2 – Customer Feedback for Microsoft Azure
https://feedback.azure.com/forums/258995-azure-backup-and-scdpm/suggestions/8369907-azure-backup-to-support-iaas-vm-v2
参考
- Azure Backup
https://azure.microsoft.com/en-us/documentation/learning-paths/backup/ - What is Azure Backup? | Microsoft Azure
https://azure.microsoft.com/en-us/documentation/articles/backup-introduction-to-azure-backup/ - Azure Backup(@AzureBackup)さん | Twitter
https://twitter.com/AzureBackup - (General Feedback): Customer Feedback for Microsoft Azure
https://feedback.azure.com/forums/34192–general-feedback
コメント
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