Azure PowerShell は、毎月 1 回のペースでバージョンアップ (修正パッチが出る場合もあり) されていますが、2016/07/11 (現地時間) に Azure PowerShell v1.6.0 がリリースされました。
リリース内容 (意訳)
- すべてのコマンドレットに対して、-Force、-Confirm および $ConfirmPreference パラメーターの動作の変化があります。PowerShell ガイドラインに沿ってこの実装を変更しています。ほとんどのコマンドレットで、-Force パラメーターを削除し、ShouldProcess プロンプトをスキップすることを意味します。ユーザーはパラメーターを含める必要があります : PowerShell スクリプトで ‘-Confirm:$false’ を用いる。この変更は、以下の問題に対応しています :
- 実際の変更を行うことなく、コマンドレットもしくはスクリプトの影響を出力するかどうかを指定する -Whatif 機能の正しい実装
- (コマンドレットの ConfirmImpact 設定で報告されているように、) 将来の変化に対する影響に基づいてプロンプトが表示されるように、セッション全体で $ConfirmPreference 変数を使用してプロンプトを制御します。
- 確認のプロンプトを求めるコマンドレット固有の制御は、-Confirm パラメーターを用います。
- コマンドレット全体で ShouldContinue および -Force パラメーターは、変更における特別な性質のためにユーザーからプロンプトを要求するアクションがある場合に対してのみ一貫して使用します (たとえば、隠しファイルの削除)。
- 他のコマンドレットからの PowerShell スクリプトの知識が Azure PowerShell にすぐに適用可能であるように、他の PowerShell コマンドレットとの整合性はあります。
Azure PowerShell コマンドレットを使用するすべての状況において、すべてのプロンプトを自動的にスキップするには、2 つのパラメーターを提供する必要があることに注意してください。:
My-CmdletWithConfirmation –Confirm:$false –Force
- Azure Compute
- Set-AzureRmVMADDomainExtension
- Get-AzureRmVMADDomainExtension
- Restart-AzureVM に対する –Redeploy パラメーター
- Move-AzureService,、Move-AzureStorageAccount、および Move-AzureVirtualNetwork に対する –Validate パラメーター
- 拡張コマンドレットに対する Name およびVersion パラメーターは以前と同様にオプションです。
- New-AzureVM が VM オブジェクトから license type の取得が可能
- Azure Storage
- -Tags から –Tag パラメーターへの変更、およびエイリアス パラメーター Tags の追加
- New-AzureRmStorageAccount
- Set-AzureRmStorageAccount
- -Tags から –Tag パラメーターへの変更、およびエイリアス パラメーター Tags の追加
- Azure Network
- Virtual Network Peering に対する新しいコマンドレットの追加
- Azure Redis Cache
- 新しいコマンドレット Reset-AzureRmRedisCache の追加
- 新しいコマンドレット Export-AzureRmRedisCache の追加
- 新しいコマンドレット Import-AzureRmRedisCache の追加
- vNet に対するパラメーターの変更を含む New-AzureRmRedisCache コマンドレットの修正Azure SQL DB Backup/Restore
- LTR (長期保存) バックアップ機能に対するコマンドレット
- Get-AzureRmSqlServerBackupLongTermRetentionVault
- Get-AzureRmSqlDatabaseBackupLongTermRetentionPolicy
- Set-AzureRmSqlServerBackupLongTermRetentionVault
- Set-AzureRmSqlDatabaseBackupLongTermRetentionPolicy
- Restore-AzureRmSqlDatabase は、削除されたデータベースを特定の時点へのリストアをサポートします。
- Restore-AzureRmSqlDatabase は、LTR バックアップからのリストアをサポートします。
- LTR (長期保存) バックアップ機能に対するコマンドレット
- Azure LogicApp
- LogicApp Integration アカウント コマンドレットの追加
- Get-AzureRmIntegrationAccountAgreement
- Get-AzureRmIntegrationAccountCallbackUrl
- Get-AzureRmIntegrationAccountCertificate
- Get-AzureRmIntegrationAccount
- Get-AzureRmIntegrationAccountMap
- Get-AzureRmIntegrationAccountPartner
- Get-AzureRmIntegrationAccountSchema
- New-AzureRmIntegrationAccountAgreement
- New-AzureRmIntegrationAccountCertificate
- New-AzureRmIntegrationAccount
- New-AzureRmIntegrationAccountMap
- New-AzureRmIntegrationAccountPartner
- New-AzureRmIntegrationAccountSchema
- Remove-AzureRmIntegrationAccountAgreement
- Remove-AzureRmIntegrationAccountCertificate
- Remove-AzureRmIntegrationAccount
- Remove-AzureRmIntegrationAccountMap
- Remove-AzureRmIntegrationAccountPartner
- Remove-AzureRmIntegrationAccountSchema
- Set-AzureRmIntegrationAccountAgreement
- Set-AzureRmIntegrationAccountCertificate
- Set-AzureRmIntegrationAccount
- Set-AzureRmIntegrationAccountMap
- Set-AzureRmIntegrationAccountPartner
- Set-AzureRmIntegrationAccountSchema
- LogicApp Integration アカウント コマンドレットの追加
- Azure Data Lake Store
- ファイルおよびフォルダーのアップロード / ダウンロードのパフォーマンスにおける劇的な向上
- これは、ダウンロードに対するパラメーター名の若干の変更、アップロードに対する 2 つの新しいパラメーターが含まれます :
- NumThreads -> PerFileThreadCount、単一ファイルで使用するスレッド数を表示するために使用されます。
- ConcurrentFileCount、アップロード / ダウンロードするフォルダーに対して、並列してアップロード / ダウンロードするためのファイル数を表示するために使用されます。
- 既定のスレッドの値は、ほとんどのファイル サイズに対してよりよいオール アラウンド スループットを与えるよう、設計されています。性能が希望どおりでない場合、値の上限について要件を満たすよう、修正することができます。
- これは、ダウンロードに対するパラメーター名の若干の変更、アップロードに対する 2 つの新しいパラメーターが含まれます :
- ファイルおよびフォルダーのアップロード / ダウンロードのパフォーマンスにおける劇的な向上
- Azure Data Lake Analytics
- Get-AzureRMDataLakeAnalyticsDataSource は、引数が指定されていない場合にすべてのデータ ソースを返します。
- この変更は、コマンドレットからデータ ソース型のパラメーターを削除します。
- 新しいオブジェクト内のこの変更結果は、次のプロパティを持つ一覧の操作として返されます :
- Type、データ ソースの型
- Name、データ ソース名
- IsDefault、アカウントに対する既定のデータ ソースの場合、true に設定
- Get-AzureRMDataLakeAnalyticsJob の submittedBefore および submittedAfterでフィルターされている場合、あるデータ時刻のオフセット値の一覧について修正
- Get-AzureRMDataLakeAnalyticsDataSource は、引数が指定されていない場合にすべてのデータ ソースを返します。
- Web Apps
- 通常スワップおよびプレビューを持つスワップに対する Swap-AzureRmWebAppSlot コマンドレットの追加
- 自動スワップを拡張するために Set-AzureRmWebAppSlot コマンドレットの拡
- Azure API Management
- AzureChinaCloud に対する Azure API Management Deployment コマンドレットの修正
- Git アクセスを既定で有効にする Set-AzureRmApiManagementTenantGitAccess コマンドレットの削除
- Azure Recovery Services Backup
- Azure SQL ワークロードのサポートを追加
- 暗号化された Azure VM のバックアップおよびリストアのサポートを追加
- Backup-AzureRmRecoveryServicesBackupItem – 回復ポイントに対する追加の保存期間機能の追加
- Get-AzureRmRecoveryServicesBackupContainer および Get-AzureRmRecoveryServicesBackupItem コマンドレットのフィルター関連のマイナー バグ フィックス
- Azure Automation
- Get-AzureRmAutomationHybridWorkerGroup の追加
参考
- Releases – Azure/azure-powershell – GitHub
https://github.com/Azure/azure-powershell/releases