障害やサーバー リプレースなどで Microsoft Recovery Services Agent や Azure Backup Server の再インストールが発生する場合があるかと思います。
その際、再インストールしたサーバーを Azure ポータル (Recovery Services コンテナーの資格情報コンテナー) に再登録が必要になりますが、その際のパスフレーズを設定する際に注意が必要です。
パスフレーズを設定する際、最初に構築した際に設定したパスフレーズではなく新たに設定しようとした場合、その内容は反映されません。
最初に構築した際に設定したパスフレーズではなく新たに設定しようとした場合には、以下のようなエラーメッセージが表示されます。
この現象は Azure Backup セキュリティ機能でパスフレーズの変更には PIN コードが必要となりますが、現状 PIN コードを入力することができないため発生するものとなっています。また、この現象が発生すると、「サーバーの登録は完了しているが、パスフレーズの設定は失敗した」状態となりますが、設定しようとしたパスフレーズはファイルとして出力されてしまいます。
この出力されたパスフレーズを用いて回復の操作を実施しても、以下のとおりエラーとなり、回復に失敗します。
現象を回避するには、最初に構築した際に設定したパスフレーズを用いるか、忘れてしまった場合には現象発生後にパスフレーズの変更 (PIN コードが必要) を行う必要があります。
- クラウド バックアップ – オンライン バックアップ ソフトウェア | Microsoft Azure
https://azure.microsoft.com/ja-jp/services/backup/ - Azure Backup とは | Microsoft Docs
https://docs.microsoft.com/ja-jp/azure/backup/backup-introduction-to-azure-backup - 料金 – クラウド バックアップ | Microsoft Azure
https://azure.microsoft.com/ja-jp/pricing/details/backup/