2017/05/10 (現地時間) に Azure PowerShell v4.0.0 がリリースされました。
- Release 4.0.0 · Azure/azure-powershell – GitHub
https://github.com/Azure/azure-powershell/releases/tag/v4.0.0-May2017
Azure PowerShell v4.0.0 については、Microsoft Web Platform (WebPI) 経由、MSI インストーラー、PowerShell Gallery、Service Management (RDFE) のレガシー コマンドレットに対する Gallery モジュールから入手、適用することが可能です。
PowerShell Gallery 経由でインストールする際、事前に以下のいずれかの項目を満たしている必要があります。
- Windows 10 であること
- Windows Management Framework (WMF) 5.0 がインストールされていること
- PowerShell 3 and 4 用 MSI インストーラーから PackageManagement PowerShell Modules Preview がインストールされていること
Azure PowerShell v4.0.0 をインストール、インポート後はバージョンが v4.0.0 となっていることが確認できます。
リリース内容 (意訳)
Azure PowerShell 4.0.0 インストーラー : リンク
ARM コマンドレッドに対する Gallery モジュール : リンク
Service Management (RDFE) のレガシー コマンドレットに対する Gallery モジュール : リンク
- このリリースでは、大きな変更が含まれます。既存のスクリプトの影響および詳細な変更については、the migration guide を参照してください。
- ApiManagement
- New-AzureRmApiManagementGroup で外部グループを構成する際のサポートを追加
- Billing
- 新しいコマンドレット Get-AzureRmBillingPeriod
- サブスクリプションの Azure 請求課金を取得するコマンドレット
- Get-AzureRmBillingInvoice コマンドレットの更新
- 新しいプロパティ BillingPeriodNames
- リスト ビューでの出力
- 新しいコマンドレット Get-AzureRmBillingPeriod
- Compute
- Premium マネージド ディスクをサポートするために Set-AzureRmVMAEMExtension および Test-AzureRmVMAEMExtension コマンドレットの更新
- IaaS VM の暗号化設定のバックアップ、および障害時のリストア
- ChefServiceInterval オプションが ChefDaemonInterval に名称変更。以前の名称は、引き続き動作する。
- PS VM オブジェクトから、重複した DataDiskName および NetworkInterfaceIDs を削除
- Remove-AzureRmVMDataDisk および Remove-AzureRmVMNetworkInterface でそれぞれ、DataDiskNamesおよび NetworkInterfaceIDs パラメーターをオプションにします。
- Get コマンドレットがリスト オブジェクトを返す際の Get コマンドレットのパイプ問題を修正
- RDFE コマンドレットと競合したコマンドレットの名前を変更。詳細は、#2917 を参照
- New-AzureVMSqlServerAutoBackupConfig が New-AzureRmVMSqlServerAutoBackupConfig に名称変更になりました
- New-AzureVMSqlServerAutoPatchingConfig が New-AzureRmVMSqlServerAutoPatchingConfig に名称変更になりました。
- New-AzureVMSqlServerKeyVaultCredentialConfig が New-AzureRmVMSqlServerKeyVaultCredentialConfig に名称変更になりました。
- Consumption
- 新しいコマンドレット Get-AzureRmConsumptionUsageDetail
- サブスクリプション使用状況の詳細を取得するコマンドレット
- 新しいコマンドレット Get-AzureRmConsumptionUsageDetail
- ContainerRegistry
- Azure Container Registry 用の PowerShell コマンドレットの追加
- New-AzureRmContainerRegistry
- Get-AzureRmContainerRegistry
- Update-AzureRmContainerRegistry
- Remove-AzureRmContainerRegistry
- Get-AzureRmContainerRegistryCredential
- Update-AzureRmContainerRegistryCredential
- Test-AzureRmContainerRegistryNameAvailability
- Azure Container Registry 用の PowerShell コマンドレットの追加
- DataLakeAnalytics
- カタログ パッケージの取得、およびリストのサポートの追加
- より深い祖先からカタログ項目をリスト化するためのサポートの追加 :
- Table
- TVF
- View
- Statistics
- DataLakeStore
- Import-AzureRMDataLakeStoreItem および Export-AzureRMDataLakeStoreItem のトレース ロギングは、パフォーマンスを向上させるために既定で無効。 トレース ロギングが必要な場合、-DiagnosticLogLevel および -DiagnosticLogPath パラメーターを使用する必要がある多数の小さなファイルを ADLS にアップロードする際、PowerShell がクラッシュする不具合を修正
- EventHub
- 不具合修正 :
- Set-AzureRmEventHubNamespace コマンドレット エラーの修正 – ‘Tier’ は null にはできず、’SkuName’ にする必要があります。
- Set-AzureRmEventHub – EventHub 更新中に ‘Object reference not set to an instance of an object’ エラーを修正
- 不具合修正 :
- Insights
- Add-AzureRm*AlertRule
- 単一のオブジェクトを返します : newResource, statusCode, requestId
- Get-AzureRmAlertRule
- 出力が、単一のオブジェクトと見なされる代わりに列挙されるようになりました。その種類は変わらず、リストのままです。
- Remove-AzureRmAlertRule
- statusCode は、要求が返すステータス コードの後にあり、常に OK となっています。
- Add-AzureRmAutoscaleSetting
- statusCode、requestId、および新しく作成/更新されたリソースを含む単一のオブジェクトを返します (以前のようなリストではありません)。
- statusCode は、要求が返すステータス コードの後にあり、常に OK となっています。
- New-AzureRmAutoscaleRule
- パラメーター ScaleActionType が拡張され、ChangeCount、PercentChangeCount、ExactCount の値を受取ります。
- Remove-AzureRmAutoscaleSetting
- statusCode は、要求が返すステータス コードの後にあり、常に OK となっています。
- Get-AzureRMLogProfile
- 出力が、単一のオブジェクトと見なされる代わりに列挙されるようになりました。その種類は変わらず、リストのままです。
- Remove-AzureRmLogProfile
- PassThru パラメーターが実装されました。
- Metrics API
- SDK は、MDM からメトリックを取得します。
- Get-AzureRmMetricDefinition
- 出力はリストのままですが、リスト構造が変更されています。
- Get-AzureRmMetric
- 呼出しが変更になりました。これは新しい構文です : Get-AzureRmMetric ResourceId [MetricNames [TimeGrain] [AggregationType] [StartTime] [EndTime]] [DetailedOutput]
- 出力はリストであり、要素の構造が変更されています。
- Add-AzureRm*AlertRule
- KeyVault
- KeyVault シークレット用のバックアップ/リストアサポートの追加
- キーで現在サポートされている機能に合わせて、シークレットはバックアップおよびリストアすることが可能です。
- キーおよびシークレットのバックアップ コマンドレットは、対応するオブジェクトを入力パラメーターとして許可
- 呼出し側は、検索およびバックアップ操作を連鎖することが可能です : Get-AzureKeyVaultKey -VaultName myVault -Name myKey | Backup-AzureKeyVaultKey
- Backup コマンドレットで、既存のファイルを上書きする -Force スイッチをサポート
- 既存のファイルを上書きしようとしてもスローされなくなり、ユーザーに続行方法の選択を求めるメッセージが表示されます。
- KeyVault シークレット用のバックアップ/リストアサポートの追加
- LogicApp
- Interchange Control Numberディザスタ リカバリー コマンドレットの新しいパラメーター :
- 関連する制御番号を指定する追加の -AgreementType パラメーター (“X12” もしくは “Edifact”)。
- Interchange Control Numberディザスタ リカバリー コマンドレットの新しいパラメーター :
- MachineLearning
- Azure Machine Learning .Net SDK の新しいバージョンを使用、および新しいコマンドレットの追加
- Add-AzureRmMlWebServiceRegionalProperty
- ヘルプ テキストの軽微な修正
- Azure Machine Learning .Net SDK の新しいバージョンを使用、および新しいコマンドレットの追加
- Network
- Test-AzureRmNetworkWatcherConnectivity コマンドレットの追加
- 指定した通信元 VM および通信先の接続情報を返します
- 通信元および通信先間で接続が確立されない場合は、コマンドレットはその問題に関する詳細情報を返します。
- Test-AzureRmNetworkWatcherConnectivity コマンドレットの追加
- Profile
- ‘Send-Feedback’ コマンドレットの追加 : Azure PowerShell チームにフィードバックを送信する一連のプロンプトを開始することが可能
- 次のエイリアスは、Azure モジュールにおける既存のコマンドレット名と競合するため、削除 :
- Enable-AzureDataCollection (Enable-AzureRmDataCollection によってサポートされます)
- Disable-AzureDataCollection (Disable-AzureRmDataCollection によってサポートされます)
- Relay
- ユーザーが Azure Relay のすべてのリソースを作成、および管理する Azure Relay 用のコマンドレットを追加
- New-AzureRmRelayNamespace
- Get-AzureRmRelayNamespace
- Set-AzureRmRelayNamespace
- Remove-AzureRmRelayNamespace
- New-AzureRmWcfRelay
- Get-AzureRmWcfRelay
- Set-AzureRmWcfRelay
- Remove-AzureRmWcfRelay
- New-AzureRmRelayHybridConnection
- Get-AzureRmRelayHybridConnection
- Set-AzureRmRelayHybridConnection
- Remove-AzureRmRelayHybridConnection
- Test-AzureRmRelayName
- Get-AzureRmRelayOperation
- New-AzureRmRelayKey
- Get-AzureRmRelayKey
- New-AzureRmRelayAuthorizationRule
- Get-AzureRmRelayAuthorizationRule
- Set-AzureRmRelayAuthorizationRule
- Remove-AzureRmRelayAuthorizationRule
- ユーザーが Azure Relay のすべてのリソースを作成、および管理する Azure Relay 用のコマンドレットを追加
- Resources
- New-AzureRmResourceGroupDeployment 用の cross-resource-group 展開をサポートします。
- ユーザーは、ネストされた配置を使用して、異なるリソース グループに配置できるようになりました。
- New-AzureRmResourceGroupDeployment 用の cross-resource-group 展開をサポートします。
- ServiceBus
- 不具合修正 : ServiceBus Queue オブジェクトのプロパティ値が null に設定されている場合、そのオブジェクトは Set-AzureRmServiceBusQueue コマンドレットの入力パラメーターとして使用され、Queue が更新されます。
- 影響を受けるプロパティは、LockDuration、EntityAvailabilityStatus、DuplicateDetectionHistoryTimeWindow、MaxDeliveryCount および MessageCount です。
- 不具合修正 : ServiceBus Queue オブジェクトのプロパティ値が null に設定されている場合、そのオブジェクトは Set-AzureRmServiceBusQueue コマンドレットの入力パラメーターとして使用され、Queue が更新されます。
- ServiceFabric
- service fabric 用のコマンドレットを追加
- Add-AzureRmServiceFabricApplicationCertificate
- アプリケーション証明書として使用される証明書を追加します。
- Add-AzureRmServiceFabricClientCertificate
- クライアント認証用のクラスター設定に共通名、もしくは thumbprint (拇印) を追加します。
- Add-AzureRmServiceFabricClusterCertificate
- 既存の証明書をロールオーバーするためにセカンダリ クラスター証明書をクラスターに追加します。
- Add-AzureRmServiceFabricNodes
- クラスターに指定したノードの種類のノード/VM を追加します。
- Add-AzureRmServiceFabricNodeType
- 既存クラスターにノードの種類/VM を追加します。
- Get-AzureRmServiceFabricCluster
- クラスター リソースの詳細を取得します。
- New-AzureRmServiceFabricCluster
- 新しい ServiceFabric クラスターを作成します。このコマンドには、さまざまなシナリオをカバーするための多くのオーバーロードがあります。
- Remove-AzureRmServiceFabricClientCertificate
- クラスターのアクセスに使用されるクライアント証明書を削除します。
- Remove-AzureRmServiceFabricClusterCertificate
- クラスター セキュリティで使用されるクラスター証明書を削除します。
- Remove-AzureRmServiceFabricNodes
- クラスターから指定したノードの種類からノードを削除します。
- Remove-AzureRmServiceFabricNodeType
- Remove a node type from a cluster
- Remove-AzureRmServiceFabricSettings
- クラスターから 1 つ以上の ServiceFabric 設定を削除します。
- Set-AzureRmServiceFabricSettings
- クラスターの 1 つ以上の ServiceFabric 設定の追加、もしくは更新します。
- Set-AzureRmServiceFabricUpgradeType
- クラスターの ServiceFabric アップグレードの種類を変更します。
- Update-AzureRmServiceFabricDurability
- クラスターの持続性階層を変更します。
- Update-AzureRmServiceFabricReliability
- クラスターの信頼性階層を変更します。
- Add-AzureRmServiceFabricApplicationCertificate
- service fabric 用のコマンドレットを追加
- Sql
- New-AzureRmSqlDatabase に -SampleName パラメーターが追加
- Failover Group コマンドレットの更新
- ‘Tag’ パラメーターが削除されました。
- Remove-AzureRmSqlDatabaseFailoverGroup コマンドレットから ‘PartnerResourceGroupName’ および ‘PartnerServerName’ パラメーターが削除されました。
- ‘GracePeriodWithDataLossHours’ パラメーターを New- および Set- コマンドレットに追加しました。これは最終的に、 ‘GracePeriodWithDataLossHour’ に置き換わります。
- ドキュメントとして文書化、更新されました。
- 返されたオブジェクトの書式を変更し、フィールドが常に入力されない不具合を修正しました。
- Failover Group オブジェクトに ‘DatabaseNames’ および ‘PartnerLocation’ プロパティを追加しました。
- Switch- コマンドレットが、操作が完了するのを待つのではなく、直ちにプロンプトが返る不具合を修正しました。
- 猶予期間の値を高くした際の整数オーバーフローの不具合が修正されました。
- 1時間未満で提供されている場合、猶予期間を最低 1時間に調整します。
- Set-AzureRmSqlDatabaseThreatDetectionPolicy コマンドレット、および Set-AzureRmSqlServerThreatDetectionPolicy コマンドレットの “ExcludedDetectionType” パラメーターの値を許可する “Usage_Anomaly” の削除
- Storage
- SRP SDK が 6.3.0 にアップグレード
- New/Set-AzureRmStorageAccount : EnableHttpsTrafficOnly をサポートする新しいパラメーターの追加
- New/Set/Get-AzureRmStorageAccount : 新しい属性 EnableHttpsTrafficOnly を含む Storage Account が返される
- Azure.Storage
- Azure Storage Client Library 8.1.1 および Azure Storage DataMovement Library 0.5.1 にアップグレード
- blob Incremental Copy 機能をサポートする新しいコマンドレットの追加
参考
- Azure/azure-powershell: Microsoft Azure PowerShell
https://github.com/Azure/azure-powershell - Releases – Azure/azure-powershell – GitHub
https://github.com/Azure/azure-powershell/releases