TLS 1.0 を無効にした際の Microsoft Azure Recovery Services エージェントへの影響について

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PCI コンプライアンスに準拠、および遵守のため、対象となる企業や業者は 2018/06/30 までに TLS 1.0 を無効化する必要があり、これから対策される方もいるかと思います。

TLS 1.0 を無効化した場合、対象のサーバーおよびコンピューターに Microsoft Azure Recovery Services (MARS) エージェントがインストールされている場合、以下の Microsoft 技術情報 – 4022913 (KB4022913) にも記載がありますが、「バックアップに失敗する」、「MARS エージェント コンソール」、「MARS エージェントに関連するサービスが正常に停止、開始しない」といった影響が発生する場合があるようです。

原因として、MARS エージェントの動作に必要な .NET Framework 4.5 が TLS 1.2 までサポートしていますが、既定では TLS 1.0 と設定されているため、となります。

現象を回避するには、KB4022913 にも記載されていますが、以下の手順を実施、TLS 1.0 から TLS 1.2 に設定を変更する必要があります。

回避手順

注 : レジストリを誤って変更した場合、OS やアプリケーションが正常に動作しないなど深刻な問題が発生する場合があります。万一に備えてレジストリのバックアップの取得をお願いします。

  1. 管理者権限でコマンド プロンプトを起動、以下のコマンドを実行して、サービスを停止します。
     net stop obengine 

  2. レジストリ エディター (要管理者権限) を起動、以下の各レジストリ サブキーに移動、バージョンを示すサブキーを確認します。
    注 : バージョンを示すサブキーは、“v<バージョン番号>” となります。
    • HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\Microsoft\.NETFramework\
    • HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\microsoft\.NETFramework\
  3. 各バージョンのサブキーに移動し、「SchUseStrongCrypto」 という名前で DWORD 値を作成、値を 1 に設定します。
    ※各バージョンのサブキーすべてで実施する必要があります。
  4. レジストリ エディターを終了します。
  5. コマンド プロンプト上で以下のコマンドを実行して、サービスを開始します。
     net start obengine 

  6. コマンド プロンプトを終了します。

参考

コメント

  1. […] TLS 1.0 を無効にした際の Microsoft Azure Recovery Services エージェントへの影響について […]

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