Update Rollup 19 for Azure Site Recovery が公開されました

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Azure Site Recovery (ASR) の更新プログラムである Update Rollup 19 for Azure Site Recovery が公開 (KB4034599) されました。

Azure Site Recovery には、大きく分けて「Hyper-V ベース (SCVMM 含む)」向け、および「VMware ベース (物理、他仮想化/他クラウド基盤含む)」向けの 2 種類のインストーラーが存在します。

  • Microsoft Azure Site Recovery Provider (version 5.1.2400.0)
  • Microsoft Azure Site Recovery Unified Setup (VMware to Azure) (version: 9.10.4554.1)

KB4034599 に記載されている修正内容について、以下の 4 項目それぞれに対して、追加のサポートや問題の修正が行われています。

  • Microsoft Azure Site Recovery Unified Setup
  • モビリティ サービス
  • Microsoft Azure Site Recovery (サービス側の修正)
  • Master Target Server における Linux サポート

Microsoft Azure Site Recovery Unified Setup

機能の改善

  • 前提条件チェックの追加
    • 保護済みマシン上に Unified Setup をインストールしないよう、チェック。
  • VMware Tools が構成サーバーにインストールされていない場合、オンプレミス vCenter サーバーへのフェールバックが失敗します。Azure Site Recovery を使用して VMware 仮想マシンを保護する場合、VMware Tools が Configuration Server に確実にインストールされるよう、新しい前提条件が追加されました。

問題の修正

  • 再起動要件が検出されたために、Master Target Server のインストール時、Unified Setup のインストールが失敗します。新しい設定では、このエラーをより適切に処理するようになりました。
  • エラー コード 17 (登録に失敗しました) により、Master Target Server のインストールに失敗します。
  • エラー コード 5 (他のアプリケーションによりファイルが使用中です) により、Configuration Server のインストールに失敗します。
  • 必要なサービスが停止しない場合における、アップグレード エラー処理が改善されました。

モビリティ サービス

機能の改善

  • Ubuntu 16.04 LTS のサポートを追加しました。サポートされているカーネルの一覧については、Support for replicated machine OS versions を参照してください。
  • Red Hat Enterprise Linux 7.3 および CentOS 7.3 のフェールバック サポートが追加されました。
  • Red Hat Enterprise Linux 6.1 ~ 6.8 のサポートが追加されました。
  • CentOS 6.1 ~ 6.8 のサポートが追加されました。
  • Red Hat Enterprise Linux 5.2 ~ 5.11 のサポートが追加 (VMware 仮想マシンのみ) されました。
  • CentOS 5.2 ~ 5.11 のサポートが追加 (VMware 仮想マシンのみ) されました。
  • Windows Server 2016 Datacenter および Windows Server 2016 Datacenter (Server Core) エディション (Azure 仮想マシンのみ) のサポートが追加されました。
  • 記憶域スペースを用いた Azure 仮想マシンの保護サポートが追加されました。

Microsoft Azure Site Recovery (サービス側の修正)

機能の改善

  • vCenter 6.5 のサポートが追加されました。
  • マルチ VM 整合性レプリケーション グループとしてレプリケーションされている仮想マシンに対して、次のオプションを用いたフェールオーバーするための機能が追加されました :
    • Latest multi-VM processed recovery point
    • Latest multi-VM app-consistent recovery point
    • Latest processed recovery point
    • Latest app-consistent recovery point
    • Latest recovery point
    フェールオーバー オプション (英語表示)フェールオーバー オプション (日本語表示)

    注 : 最後の 3つのオプションは、仮想マシンをマルチ VM 整合性がない回復ポイントでフェールオーバーする可能性があります。

  • [レプリケートされたアイテム] 上の 「TARGET CONFIGURATION」と呼ばれるポータル内のオプション列が追加されました。これは、フェールオーバーが発生する可能性のある仮想マシンの設定に問題がある場合、「needs attention」と表示されます。
  • 列の選択から RPO 列 を選択したポータル上の [レプリケートされたアイテム] に表示されているレプリケートされた VMware 仮想マシン、もしくは物理サーバーの [回復ポイントの目標] を確認できます。ポータルから RPO の値を確認するには、オンプレミス コンポーネント(Management Server、スケール アウト Process Server)を Update Rollup 19 に更新する必要があります。

Master Target Server における Linux サポート

バージョン 9.10.0 以降では、Linux Master Target Server は Ubuntu 16.04.02 でのみをサポートします。Ubuntu 16.04.02 は最新のカーネルであり、複数のファイル システムをサポートしているため、Master Target Server OS として使用されます。

  • (XFSv5 を用いた) Ubuntu 16.04 と RHEL7.3 を含む、すべての Linux オペレーティング システムは、Master Target Server バージョン 9.10.0 以降の Ubuntu を用いてオンプレミスにフェールバックできます。
  • Master Targer Server 9.10.0 以降 の新しいインストールは、Ubuntu 16.04.02 オペレーティング システムでのみサポートします。
  • バージョン 9.9.0 以前の CentOS 6.6 ベースの Master Target Server は、アップグレード パスを用いてバージョン 9.10.0 にアップグレード可能です。

より詳細な情報は、「How to install a Linux master target server」を参照してください。

更新情報

これらの問題を解決するために、Microsoft Download Center から次の利用可能なファイルをダウンロードします :

Microsoft サポート ファイルをダウンロードするための詳細な情報は、次の Microsoft サポート技術情報を参照してください :

マイクロソフトでは、このファイルのウイルススキャンを行っており、ファイルが公開された日付で入手可能な最新のウイルス検出ソフトウェアを使用しています。このファイルは、セキュリティが強化されたサーバーに格納されており、許可されていないファイルの変更を防止しています。

前提条件

Microsoft Azure Site Recovery Provider Update Rollup 19 (version 5.1.1950.0) にバージョンアップするには、次のそれぞれのバージョンがインストールされている必要があります :

  • Microsoft Azure Hyper-V Recovery Manager (バージョン 3.4.486 以降)
  • Microsoft Azure Site Recovery Hyper-V Provider (バージョン 4.6.660 以降)
  • Microsoft Azure Site Recovery Provider (バージョン 5.1.1000 以降)

Microsoft Azure Site Recovery Unified Setup Update Rollup 19 (version 9.1.4358.1) にバージョンアップするには、次のバージョンがインストールされている必要があります :

  • Microsoft Azure Site Recovery Unified Setup (VMware to Azure) (バージョン 9.0.4016.1 以降)

注 : コントロール パネルの [プログラムと機能] からインストールされているバージョンを確認することができます。

既知の問題

ASR は、TLS 1.2 をサポートします。TLS 1.0 が無効、TLS 1.1 もしくは 1.2 が有効となっている場合、モビリティ サービスのインストール中、もしくはレプリケーション中に問題が発生することがあります。 問題の原因と解決方法については、次の記事を参照してください。

再起動の情報

System Center Virtual Machine Manager、もしくは Hyper-V サーバーがインストールされているコンピューター上でこの更新プログラムを適用しても、システムの再起動は必要はありません。更新プロセス中に System Center Virtual Machine Manager サービスを自動的に停止、再起動します。

なお、Configuration Server と保護されたサーバーは、この更新プログラムの適用後、再起動が必要になります。

参考