Update Rollup 20 for Azure Site Recovery が公開されました

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Azure Site Recovery (ASR) の更新プログラムである Update Rollup 20 for Azure Site Recovery が公開 (KB4041105) されました。

Azure Site Recovery には、大きく分けて「Hyper-V ベース (SCVMM 含む)」向け、および「VMware ベース (物理、他仮想化/他クラウド基盤含む)」向けの 2 種類のインストーラーが存在します。

  • Microsoft Azure Site Recovery Provider (バージョン 5.1.2550.0)
  • Microsoft Azure Site Recovery Unified Setup (VMware to Azure) (バージョン 9.11.4609.1)

KB4041105 に記載されている修正内容について、以下の 4 項目それぞれに対して、追加のサポートや問題の修正が行われています。

  • Microsoft Azure Site Recovery Unified Setup
  • Mobility Service
  • Microsoft Azure Site Recovery (ポータル側の修正)
  • Microsoft Azure Site Recovery (サービス側の修正)

Microsoft Azure Site Recovery Unified Setup

問題の修正

  • Unified Setup がインストールされているサーバー上に VMware tools がインストールされていることを確認するための前提条件が追加されました (VMware-to-Azure Protection” シナリオでのみ有効)。

Mobility Service

機能の改善

  • Azure 仮想マシンにおいて、ユーザーは信頼されたルート証明書をストアに明示的にインストールする必要がありました。このアップデートでは、仮想マシンに最新の Windows 更新プログラムがインストールされている限り、必要な信頼されたルート証明書がストアに自動インストールされます。
  • Debian 7 と Debian 8 のサポート
  • Red Hat Enterprise Linux 6.9 のサポート
  • CentOS 6.9 のサポート
  • Configuration server 上で仮想マシン ID が複数入力されているため、レプリケーションに応答しないことがしばしばありました。このリリースでは、保護されたサーバー上の無効なホスト ID のために発生するレプリケーションレスの問題を回避するように改良されています。
  • 以前は、Linux サーバーを保護するために、ユーザーは /etc/host ファイルにサーバーの IP アドレスを引用する必要がありました。このリリースでは、host ファイル内のホスト IP アドレスを引用する必要はなくなりました。

VMware 仮想マシンと物理マシンにおいて ASR がサポートしているオペレーティング システムの一覧については、Support for replicated machine OS versions を参照してください。

Azure 仮想マシンのディザスタ リカバリーにおいて ASR がサポートしているオペレーティング システムの一覧については、Azure Site Recovery support matrix for replicating from Azure to Azure を参照してください。

問題の修正

  • Windows Azure Virtual Machine Agent は、Azure 仮想マシンによってスタートアップ診断を提供し、Azure 仮想マシン拡張のインストールを可能にするために使用されます。このアップデートでは、VM がオンプレミスで実行されている間、Windows Azure Agent サービスは無効になっています。仮想マシンが Azure にフェールオーバーされた後、これらのサービスを手動で有効にする必要があります。
  • Mobility Service Installer と Configuration tools の改善により、保護の有効中でもよりよい復元を提供するように改良しました。
  • Mobility Service がインストールされている対象のコンピューターでメモリ不足、ディスク容量不足、”access denied” といった状況を処理するための診断とエラー メッセージを改善しました。
  • 高性能なサーバーで process server の累積スロットルを防止するロジックが改善されました。
  • ディスク ポスト保護を解除すると、より良いエラー メッセージが表示されるようになりました。

Microsoft Azure Site Recovery (ポータル側の修正)

機能の改善

  • “Azure-to-Azure DR” シナリオで、フェールオーバー後の “Re-protect” が実行されたときにソース仮想マシンが削除されました。このアップデート後は、ソース仮想マシンはそのまま維持されます。次のフェールオーバーが実行されるときに再利用されます。
  • このアップデートの適用後、暗号化されたストレージ アカウントからの管理ディスクへのフェールオーバーが有効になります。これは、オンプレミス VMware と Hyper-V 環境から Azure の管理ディスクにフェールオーバーする仮想マシンに適用されます。

問題の修正

  • いくつかのサブスクリプションで、権限トークンがないため “enable replication” が失敗していました。
  • “Azure-to-Azure DR” シナリオで、負荷分散されたエンドポイントを持つクラシック仮想マシンにフェールオーバーの問題がありました。

Microsoft Azure Site Recovery (サービス側の修正)

機能の改善

  • “Azure-to-Azure DR” シナリオで、選択したターゲット リージョンに仮想マシンを作成するためにサブスクリプションが有効になっていない場合、エラー メッセージが表示され、ユーザーは仮想マシンを作成できません。エラー メッセージは、サポートに問い合わせるか、または仮想マシンを作成するために利用可能なクォータがある別のターゲット リージョンを選択して、ユーザーがクォータを取得するかどうかを確認します。
  • 可用性セットでフェールオーバーするように構成されている仮想マシンでは、同じ可用性セット内のすべての仮想マシンが同じファミリの仮想マシン サイズを使用する必要があります。

問題の修正

  • “Azure-to-Azure DR” シナリオで, the third step in “Enable replication” の 3番目のステップがロードされない場合がありました。

更新情報

これらの問題を解決するために、Microsoft Download Center から次の利用可能なファイルをダウンロードします :

Microsoft サポート ファイルをダウンロードするための詳細な情報は、次の Microsoft サポート技術情報を参照してください :

マイクロソフトでは、このファイルのウイルス スキャンを行っています。また、ファイルが公開された日付で入手可能な最新のウイルス検出ソフトウェアを使用しています。加えて、このファイルはセキュリティが強化されたサーバーに格納されており、許可されていないファイルの変更を防止しています。

前提条件

Microsoft Azure Site Recovery Provider Update Rollup 20 (バージョン 5.1.1950.0) にバージョンアップするには、次のそれぞれのバージョンがインストールされている必要があります :

  • Microsoft Azure Hyper-V Recovery Manager (バージョン 3.4.486 以降)
  • Microsoft Azure Site Recovery Hyper-V Provider (バージョン 4.6.660 以降)
  • Microsoft Azure Site Recovery Provider (バージョン 5.1.1000 以降)

Microsoft Azure Site Recovery Unified Setup Update Rollup 20 (バージョン 9.1.4358.1) にバージョンアップするには, 次のバージョンがインストールされている必要があります :

  • Microsoft Azure Site Recovery Unified Setup (VMware-to-Azure) (バージョン 9.0.4016.1 以降)

注 : コントロール パネルの [プログラムと機能] からインストールされているバージョンを確認することができます。

再起動の情報

System Center Virtual Machine Manager がインストールされているコンピューター、もしくは Hyper-V サーバー上でこの更新プログラムを適用しても、システムの再起動は必要はありません。

このアップデートでは、更新プロセス中に System Center Virtual Machine Manager サービスを自動的に停止、再起動します。

Configuration Server と保護されたサーバーの場合、この更新プログラムの適用後、再起動が必要になります。

参考

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