2017/11/08 (現地時間) に Azure PowerShell v5.0.0 がリリースされました。
- Release 5.0.0 – Azure/azure-powershell
https://github.com/Azure/azure-powershell/releases/tag/v5.0.0-November2017
Azure PowerShell v5.0.0 について、Microsoft Web Platform (WebPI)、MSI インストーラー、PowerShell Gallery、および Service Management (RDFE) のレガシー コマンドレットに対する Gallery モジュールから入手、適用することが可能です。
Azure PowerShell v5.0.0 をインストールおよびモジュール インポート後、Azure モジュールのバージョンが v5.0.0 となっていることが確認できます。
Azure PowerShell v5.0.0 について (意訳)
- Azure PowerShell 5.0.0 インストーラー : リンク
- ARM コマンドレッドに対する Gallery モジュール : リンク
- Service Management (RDFE) のレガシー コマンドレットに対する Gallery モジュール : リンク
このリリースにおける変更点
注 : これは、大きな変更が含まれたリリースとなる。大きな変更の完全な内容の一覧について、migration guide を参照
- AzureRM のすべてのコマンドレットがオンライン ヘルプをサポート
- 既定のインターネットブラウザでオンライン ヘルプを開くために -Online パラメーターを持つ Get-Help を実行
- AnalysisServices
- 同期のための新しい AsAzure REST API が動作するよう、Fixed Synchronize-AzureAsInstance コマンドを修正
- ApiManagement
- このリリースにおける ApiManagement に対する大きな変更については、migration guide を参照
- 問題 #4510 を修正するため、Get-AzureRmApiManagementUser コマンドを更新
- 空のパスを持つ API #4069 を作成するため New-AzureRmApiManagementApi コマンドレットを更新
- ApplicationInsights
- Applicaiton Insights リソースを取得/作成/削除するためのコマンドを追加
- Get-AzureRmApplicationInsights
- New-AzureRmApplicationInsights
- Remove-AzureRmApplicationInsights
- Applicaiton Insights リソースを取得/価格の更新/日時上限するためのコマンドを追加
- Get-AzureRmApplicationInsights -IncludeDailyCap
- Set-AzureRmApplicationInsightsPricingPlan
- Set-AzureRmApplicationInsightsDailyCap
- Applicaiton Insights リソースの連続したエクスポートの取得/更新/削除するためのコマンドの追加
- Get-AzureRmApplicationInsightsContinuousExport
- Set-AzureRmApplicationInsightsContinuousExport
- New-AzureRmApplicationInsightsContinuousExport
- Remove-AzureRmApplicationInsightsContinuousExport
- Applicaiton Insights リソースの API キーの取得/作成/削除するためのコマンドを追加
- Get-AzureRmApplicationInsightsApiKey
- New-AzureRmApplicationInsightsApiKey
- Remove-AzureRmApplicationInsightsApiKey
- AzureBatch
- New-AzureRmBatchAccount に新しいパラメーターが追加
- PoolAllocationMode : Batch アカウントでプールを作成するために使用する割り当てモード。 ユーザーのサブスクリプションにプール ノードを割り当てる Batch アカウントを作成するために、UserSubscription に設定する
- KeyVaultId : Batch アカウントに関連付けられた Azure キー資格情報コンテナーのリソース ID
- KeyVaultUrl : Batch アカウントに関連付けられた Azure キー資格情報コンテナーの URL
- New-AzureBatchTask のパラメーターを更新
- RunElevated スイッチを削除。RunIlevated を置き換えるための UserIdentity パラメーターが追加。次のとおり、PSUserIdentity を作成することで同等の動作を実現 :
- $autoUser = New-Object Microsoft.Azure.Commands.Batch.Models.PSAutoUserSpecification -ArgumentList @(“Task”, “Admin”)
- $userIdentity = New-Object Microsoft.Azure.Commands.Batch.Models.PSUserIdentity $autoUser
- AuthenticationTokenSettings パラメーターの追加
- このパラメーターを使用すると、Batch サービスに実行時に認証トークンを提供し、Batch サービスに要求を発行するために Batch アカウント キーをタスクに渡す必要がなくなる
- ContainerSettings パラメーターの追加
- このパラメーターを使用すると、コンテナー内でタスクを実行する Batch サービスの要求が可能に
- OutputFiles パラメーターの追加
- このパラメーターを使用すると、完了後にファイルを Azure Storage にアップロードするタスクの設定が可能に
- New-AzureBatchPool のパラメーターを更新
- UserAccounts パラメーターの追加
- このパラメーターは、プール内の各ノードで作成されるユーザー アカウントを定義
- TargetLowPriorityComputeNodes を追加、TargetDedicated を TargetDedicatedComputeNodes に名称変更
- TargetDedicatedComputeNodes パラメーターに対して、TargetDedicated を作成
- NetworkConfiguration パラメーターの追加
- このパラメーターを使用すると、プールのネットワーク設定の構成が可能に
- New-AzureBatchCertificate のパラメーターを更新
- Password パラメーターが、SecureString に変更
- New-AzureBatchComputeNodeUser のパラメーターを更新
- Password パラメーターが、SecureString に変更
- Set-AzureBatchComputeNodeUser のパラメーターを更新
- Password パラメーターが、SecureString に変更
- Get-AzureBatchNodeFile、Get-AzureBatchNodeFileContent、および Remove-AzureBatchNodeFile にて、Name パラメーターを Path に変更
- Name エイリアスが Path パラメーターによって作成される
- オブジェクトへの変更
- 完全な一覧について、Batch 変更ログを参照
- Azure Active Directory ベース認証に対するサポートを追加
- Azure Active Directory 認証を使用するため、Get-AzureRmBatchAccount コマンドレットを用いて BatchAccountContext オブジェクトを取得し、この BatchAccountContext を Batch サービス コマンドレットの-BatchContext パラメーターに指定する。PoolAllocationMode = UserSubscription 持つアカウントの Azure Active Directory 認証は必須
- 既存のアカウント、もしくは PoolAllocationMode = BatchService で作成された新しいアカウントに対して、Get-AzureRmBatchAccoutKeys コマンドレットを使用して BatchAccountContext オブジェクトを取得することにより、共有キー認証を引き続き使用可能
- Compute
- Azure Disk Encryption Extension コマンド
- ‘Set-AzureRmVmDiskEncryptionExtension’ の新しいパラメーター : フォーマット データ ディスクを暗号化する ‘-EncryptFormatAll’
- ‘Set-AzureRmVmDiskEncryptionExtension’ の新しいパラメーター: 拡張機能の他のバージョンに切り替えることを許可する ‘-ExtensionPublisherName’ と ‘-ExtensionType’
- ‘Disable-AzureRmVmDiskEncryption’ の新しいパラメーター: 拡張機能の他のバージョンに切り替えることを許可する ‘-ExtensionPublisherName’ と ‘-ExtensionType’
- ‘Get-AzureRmVmDiskEncryptionStatus’ の新しいパラメーター: 拡張機能の他のバージョンに切り替えることを許可する ‘-ExtensionPublisherName’ と ‘-ExtensionType’
- DataLakeAnalytics
- このリリースにおける DataLakeAnalytics に対する大きな変更については、migration guide を参照
- Get-AzureRmDataLakeAnalyticsAccount の 2つの OutputTypes の 1つを変更
- List<DataLakeAnalyticsAccount> から List<PSDataLakeAnalyticsAccountBasic> に
- PSDataLakeAnalyticsAccountBasic のプロパティは、DataLakeAnalyticsAccount のプロパティの厳密なサブセット
- DataLakeAnalyticsAccount にある追加のプロパティは、サービスによって返されない。そのため、この変更は正確に反映することとなる。これらの追加のプロパティは PSDataLakeAnalyticsAccountBasic に残っているが、Obsolete としてタグ付けされている
- Get-AzureRmDataLakeAnalyticsJob の 2つの OutputTypes の 1つを変更
- List<JobInformation> から List<PSJobInformationBasic> に
- PSJobInformationBasic のプロパティは、JobInformation のプロパティの厳密なサブセット
- JobInformation にある追加のプロパティは、サービスによって返されない。そのため、この変更は正確に反映することとなる。これらの追加のプロパティは PSJobInformationBasic に残っているが、Obsolete としてタグ付けされている
- DataLakeStore
- このリリースにおける DataLakeStore に対する大きな変更については、migration guide を参照
- Get-AzureRmDataLakeStoreAccount の 2つの OutputTypes の 1つを変更
- List<PSDataLakeStoreAccount> から List<PSDataLakeStoreAccountBasic> に
- PSDataLakeStoreAccountBasic のプロパティは、PSDataLakeStoreAccount のプロパティの厳密なサブセット
- PSDataLakeStoreAccount にある追加のプロパティは、サービスによって返されない。そのため、この変更は正確に反映することとなる。これらの追加のプロパティは PSDataLakeStoreAccountBasic に残っているが、Obsolete としてタグ付けされている
- DNS
- Azure DNS の CAA レコード型に対するサポート
- CAA レコード型上のすべての操作をサポート
- EventHub
- このリリースにおける EventHub に対する大きな変更については、migration guide を参照
- Insights
- このリリースにおける Insights に対する大きな変更については、migration guide を参照
- Network
- このリリースにおける Network に対する大きな変更については、migration guide を参照
- 指定した Azure リージョンに対する利用可能なインターネット サービス プロバイダーの一覧取得するコマンドレットを追加
- Get-AzureRmNetworkWatcherReachabilityProvidersLis
- 指定された場所から Azure リージョンへのインターネット サービス プロバイダーの相対待ち時間スコアを取得するコマンドレットを追加
- Get-AzureRmNetworkWatcherReachabilityReport
- Profile
- Set-AzureRmDefault
- このコマンドレットを用いて、既定のリソース グループを設定する。これにより、一部のコマンドレットで -ResourceGroup パラメーターが省略可能となり、リソース グループが指定されていない場合、既定値が使用される
- Set-AzureRmDefault -ResourceGroupName “ExampleResourceGroup”
- サブスクリプションに指定されたリソース グループが存在する場合、このリソース グループは既定に設定される。それ以外の場合は、リソース グループが作成され、規定に設定される
- Get-AzureRmDefault
- このコマンドレットを用いて、現在の既定のリソースグループ (と将来の既定のリソース グループ) を取得
- Get-AzureRmDefault -ResourceGroup
- Clear-AzureRmDefault
- このコマンドレットを用いて、現在の既定のリソースグループを削除
- Clear-AzureRmDefault -ResourceGroup
- Add-AzureRmEnvironment と Set-AzureRmEnvironment
- Batch サービスの認証トークンを取得するときに使用する Azure Batch Active Directory オーディエンスを指定可能な BatchAudience パラメーターを追加
- RecoveryServices.Backup
- インスタント ファイル回復を実行するためのコマンドレットの追加
- Get-AzureRmRecoveryServicesBackupRPMountScript
- Disable-AzureRmRecoveryServicesBackupRPMountScript
- RecoveryServices.Backup SDK を最新のバージョンに更新
- テスト実行に必要なすべての設定がテスト自体によって行われるよう、Azure VM ワークロード テストを更新
- #3164 の修正
- RecoveryServices.SiteRecovery
- ASR VMware to Azure Site Recovery の変更 (コマンドレットは、現在 Enterprise to Enterprise、Enterprise to Azure、HyperV to Azure の操作をサポート)
- New-AzureRmRecoveryServicesAsrPolicy
- New-AzureRmRecoveryServicesAsrProtectedItem
- Update-AzureRmRecoveryServicesAsrPolicy
- Update-AzureRmRecoveryServicesAsrProtectionDirection
- AAD ベースの資格情報コンテナーのサポートを追加
- VCenter リソースを管理するためのコマンドレットの追加
- Get-AzureRmRecoveryServicesAsrVCenter
- New-AzureRmRecoveryServicesAsrVCenter
- Remove-AzureRmRecoveryServicesAsrVCenter
- Update-AzureRmRecoveryServicesAsrVCenter
- 他のコマンドレットの追加
- Get-AzureRmRecoveryServicesAsrAlertSetting
- Get-AzureRmRecoveryServicesAsrEvent
- New-AzureRmRecoveryServicesAsrProtectableItem
- Set-AzureRmRecoveryServicesAsrAlertSetting
- Start-AzureRmRecoveryServicesAsrResynchronizeReplicationJob
- Start-AzureRmRecoveryServicesAsrSwitchProcessServerJob
- Start-AzureRmRecoveryServicesAsrTestFailoverCleanupJob
- Update-AzureRmRecoveryServicesAsrMobilityService
- ServiceBus
- このリリースにおける ServiceBus に対する大きな変更については、migration guide を参照
- SQL
- データベースの非同期更新操作の一覧とキャンセルに対するサポート
- DB 更新状態操作を返すため、既存の Get-AzureRmSqlDatabaseActivity コマンドレットの更新
- データベースの非同期更新操作のキャンセルに対する新しいコマンドレット Stop-AzureRmSqlDatabaseActivity の追加
- データベースと Elastic Pool のゾーン冗長に対するサポートを追加
- New-AzureRmSqlDatabase に ZoneRedundant スイッチ パラメーターを追加
- Set-AzureRmSqlDatabase に ZoneRedundant スイッチ パラメーターを追加
- New-AzureRmSqlElasticPool に ZoneRedundant スイッチ パラメーターを追加
- Set-AzureRmSqlElasticPool に ZoneRedundant スイッチ パラメーターを追加
- Server DNS エイリアスに対するサポートの追加
- サーバーとエイリアス名でサーバー DNS エイリアスを取得する、または Azure SQL Server のサーバー DNS エイリアスの一覧を取得する Get-AzureRmSqlServerDnsAlias コマンドレットの追加
- 指定した Azure SQL Server の新しいサーバー DNS エイリアスを作成する New-AzureRmSqlServerDnsAlias コマンドレットの追加
- サーバー DNS エイリアスがポイントされている Azure SQLServer の更新を可能にする Set-AzurermSqlServerDnsAlias コマンドレットの追加
- Azure SQL Server のサーバー DNS エイリアスを削除する Remove-AzureRmSqlServerDnsAlias コマンドレットの追加
- Azure.Storage
- Azure Storage Client Library 8.5.0 と Azure Storage DataMovement Library 0.6.3 にアップグレード
- File Share Snapshot サポート機能の追加
- Get-AzureStorageShare に ‘SnapshotTime’ パラメーターを追加
- Remove-AzureStorageShare に ‘IncludeAllSnapshot’ パラメーターを追加
前回のリリースからの変更点 : v4.4.1-October2017…v5.0.0-November2017
参考
- Azure/azure-powershell: Microsoft Azure PowerShell
https://github.com/Azure/azure-powershell - Releases – Azure/azure-powershell – GitHub
https://github.com/Azure/azure-powershell/releases