Update Rollup 22 for Azure Site Recovery が公開されました

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Azure Site Recovery (ASR) の更新プログラムである Update Rollup 22 for Azure Site Recovery (KB4072852) が公開されました。

Azure Site Recovery には、大きく分けて「Hyper-V ベース (SCVMM 含む)」向け、および「VMware ベース (物理、他仮想化/他クラウド基盤含む)」向けの 2 種類のインストーラーが存在します。

  • Microsoft Azure Site Recovery Provider (バージョン 5.1.2900.0)
    20180126_001
  • Microsoft Azure Site Recovery Unified Setup (VMware to Azure) (バージョン 9.13.4736.1)
    20180126_002

KB4072852 に記載されている修正内容について、以下の 3項目それぞれに対して、追加のサポートや問題の修正が行われています。

  • Microsoft Azure Site Recovery Unified Setup
  • Mobility Service
  • Microsoft Azure Site Recovery (サービス側の修正)

Update Rollup 22 for Azure Site Recovery について

要約

Update Rollup 22 for Microsoft Azure Site Recovery Provider は、Microsoft Azure Site Recovery Service Provider がインストールされているすべてのシステムに適用することができ、以下が含まれます :

  • Microsoft Azure Site Recovery Provider for System Center Virtual Machine Manager (3.3.x.x)
  • Microsoft Azure Site Recovery Hyper-V Provider (4.6.x.x)
  • Microsoft Azure Site Recovery Provider (5.1.x.x.x)

Update Rollup 22 for Microsoft Azure Site Recovery Unified Setup (VMware to Azure) は、Microsoft Azure Site Recovery Services Unified Setup バージョン 9.0.4016.1 以降がインストールされたすべてのシステムに適用することができます。

このアップデートに含まれる修正された問題

このアップデートの適用後、次の問題を修正、および次の機能の改善が含まれます :

Microsoft Azure Site Recovery Unified Setup

機能の改善
  • Azure Site Recovery サービスは、vCenter Server によって管理される保護された仮想マシンに Mobility service をインストールするために、VMware ツールを使用します。
  • 次のサードパーティ製ソフトウェアのセキュリティアップデート :
    • MySQL Server バージョン 5.7.20
    • PHP 7.1.10

Mobility Service

機能の改善
  • Red Hat Enterprise Linux 7.4 のサポート
  • Migrate to Azure support for UEFI ベース (UEFI ブート) の Windows Server (Windows Server 2012 以降のバージョン) について、Azure への移行がサポートされました。このサポートは、Azure への移行のみに限定され、オンプレミス サイトへ仮想マシンのフェールバックは対象外になります。サーバーの OS ディスクでサポートされているパーティションは、4 つまでとなります。

Microsoft Azure Site Recovery (サーバー側の修正)

機能の改善
  • Azure 仮想マシンに対して、アプリケーションのニーズに基づいたマルチ VM に一貫性 (整合性) のあるレプリケーション グループを作成できるようになりました。マルチ VM 整合性を有効にすると、レプリケーション グループ内の仮想マシンは、フェールオーバー時に共通のクラッシュ整合性、およびアプリケーション整合性のある回復ポイントを使用します。これは、仮想マシンが同じワークロードを実行しており、整合性が必要な場合に便利です。
  • 複数のネットワーク インターフェイスが接続されているオンプレミス仮想マシン / サーバーの場合、フェールオーバーまたは移行のために Azure 上に仮想マシンを作成するときに、プライマリ ネットワーク インターフェイスとして作成するネットワークインターフェイスを選択できるようになりました。フェールオーバーまたは移行には、プライマリネットワーク インターフェイスが必要です。この機能は、接続およびアプリケーション バインディングのシナリオに役立ちます。
  • フェールオーバー、もしくは移行時に Azure 上の仮想マシンに作成するネットワークイ ンタフェース数を選択できるようになりました。作成できるネットワーク インターフェイス数は、ソース仮想マシン / サーバーに接続されているネットワーク インターフェイス / アダプタ数に制限されています。この機能は、Azure のアーティファクト管理に役立ち、不必要なアーティファクトの作成を回避します。
  • PowerShell は、Azure に VMware 仮想マシンおよび物理サーバーのレプリケーション管理をサポートします。詳細については、Microsoft サイト上にあるトピック “Replicate and failover VMware virtual machines to Azure using Azure Site Recovery PowerShell” を参照してください。

アップデート情報

これらの問題を解決するために、Microsoft Download Center から次の利用可能なファイルをダウンロードします :

Microsoft サポート ファイルをダウンロードするための詳細な情報は、次の Microsoft サポート技術情報を参照してください :

マイクロソフトでは、このファイルのウイルス スキャンを行っています。また、ファイルが公開された日付で入手可能な最新のウイルス検出ソフトウェアを使用しています。加えて、このファイルはセキュリティが強化されたサーバーに格納されており、許可されていないファイルの変更を防止しています。

前提条件

Microsoft Azure Site Recovery Provider Update Rollup 22 (バージョン 5.1.2900.0) にバージョンアップするには、次のそれぞれのバージョンがインストールされている必要があります :

  • Microsoft Azure Hyper-V Recovery Manager (バージョン 3.4.486 以降)
  • Microsoft Azure Site Recovery Hyper-V Provider (バージョン 4.6.660 以降)
  • Microsoft Azure Site Recovery Provider (バージョン 5.1.1000 以降)

Microsoft Azure Site Recovery Unified Setup Update Rollup 22 (バージョン 9.13.4728.1) にバージョンアップするには, 次のバージョンがインストールされている必要があります :

  • Microsoft Azure Site Recovery Unified Setup (VMware to Azure) (バージョン 9.0.xxxx.x 以降)

注 : コントロール パネルの [プログラムと機能] からインストールされているバージョンを確認することができます。

再起動の情報

System Center Virtual Machine Manager がインストールされているコンピューター、もしくは Hyper-V サーバー上でこの更新プログラムを適用しても、システムの再起動は必要はありません。

このアップデートでは、更新プロセス中に System Center Virtual Machine Manager サービスを自動的に停止、再起動します。

Configuration Server と保護されたサーバーの場合、この更新プログラムの適用後、再起動が必要になります。

補足

今回のアップデートに伴い、VMware to Azure の ASR 構築方法が変更になっていました。

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このあたりは、Azure Blog の以下エントリにも記載があるので、興味がある方は確認してみてください。

なお、物理マシン to Azure には変更はありませんでした。

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参考

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