Azure Stack Development Kit (Build 1.1805.1.47) がリリースされました

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Azure Stack Development Kit (ASDK) の最新版である Build 1.1805.1.47 がリリースされた旨のアナウンスがありました。

Azure Stack Development Kit Downloader からも Build 1.1805.1.47 に更新されていることが確認できます。

ASDK Build 1.1805.1.47 のリリースに伴い、リリースノートも対応した Build の内容に更新されています。

Microsoft Azure Stack Development Kit – Build 1.1805.1.47 について (意訳)

フィードバックに基づき、Microsoft Azure Stack で使用するバージョン スキーマの更新が行われています。この update 1805 以降、新しいスキーマは現在のクラウド バージョンをよりよく表します。

バージョン スキーマは、現在 Version.YearYearMonthMonth.MinorVersion.BuildNumber です。ここで、2番目と3番目の値はバージョンとリリースを示します。たとえば、1805.1 は、1805 の製造 (RTM) バージョンへのリリースを表します。

新しい機能

このビルドには、Azure Stack の次の改善と修正が含まれています。

  • プレビュー機能として、Azure Stack に Syslog クライアントが含まれるようになりました。このクライアントを使用すると、Azure Stack インフラストラクチャに関連する監査ログとセキュリティログを、Azure Stack 外部にある Syslogサーバー、もしくはセキュリティ情報およびイベント管理 (SIEM)ソフトウェアに転送できます。現在、Syslog クライアントは、デフォルト ポート 514 を介した認証されていない UDP 接続のみをサポートしています。各 Syslog メッセージのペイロードは Common Event Format (CEF) でフォーマットされています。

    Syslog クライアントを設定するには、特権エンドポイントに公開されている Set-SyslogServer コマンドレットを使用します。

    このプレビューでは、次の 3つのアラートが表示されることがあります。Azure Stack によって表示される場合、これらのアラートには descriptions および remediation ガイダンスが含まれます。

    • TITLE: Code Integrity Off
    • TITLE: Code Integrity in Audit Mode
    • TITLE: User Account Created

    この機能はプレビュー環境のみであり、本番環境では使用しないでください。

修正された問題

  • 管理ポータル内のドロップダウンから新しいサポート要求を開くことをブロックしていた問題を修正しました。このオプションは意図したとおりに機能するようになりました。

  • パフォーマンス、安定性、セキュリティ、および Azure Stack で使用されるオペレーティング システムに対するさまざまな修正

既知の問題

ポータル

  • 管理ポータルもしくはユーザー ポータルのどちらかでストレージ アカウントの Overview を選択すると、Essentials ペインの情報は表示されません。Essentials ペインには、Resource GroupLocationSubscription ID などのアカウントに関する情報が表示されます。Overview のその他のオプションには、ServicesMonitoringOpen in Explorer、もしくは Delete storage account などのオプションがあります。

    使用できない情報を表示するには、Get-azureRMstorageaccount PowerShell コマンドレットを使用します。

  • 管理ポータルまたはユーザーポータルのいずれかでストレージ アカウントの Tags を選択すると、情報が読み込まれずに表示されません。

    使用できない情報を表示するには、Get-AzureRmTag PowerShell コマンドレットを使用します。

  • 新しい管理サブスクリプション型の Metering サブスクリプションおよび Consumption サブスクリプションを使用しないでください。これらの新しいサブスクリプション型は、version 1804 で導入されましたが、まだ使用する準備ができていません。引き続き Default Provider サブスクリプション型を使用する必要があります。

  • 管理およびユーザー ポータルの下部にある水平スクロール バーを使用していない可能性があります。水平スクロール バーにアクセスできない場合、ポータルの左上にある breadcrumbs リストで表示されるブレード名を選択して、breadcrumbs を使用してポータル内の前のブレードに移動します。

  • ユーザー サブスクリプションを削除すると、孤立したリソースになります。この問題を回避するには、まずユーザー リソースまたはリソース グループ全体を削除してから、ユーザー サブスクリプションを削除します。

  • Azure Stack ポータルを使用してサブスクリプションへのアクセス許可を表示することはできません。この問題を回避するには、PowerShell を使用してアクセス許可を確認します。

Health and monitoring

  • Health controller コンポーネントのアラートが表示される場合があります : Alert #1:

    • NAME: Infrastructure role unhealthy
    • SEVERITY: Warning
    • COMPONENT: Health controller
    • DESCRIPTION: The health controller Heartbeat Scanner is unavailable. This may affect health reports and metrics.

    Alert #2:

    • NAME: Infrastructure role unhealthy
    • SEVERITY: Warning
    • COMPONENT: Health controller
    • DESCRIPTION: The health controller Fault Scanner is unavailable. This may affect health reports and metrics.

    どちらのアラートも無視しても問題ありません。

  • Low memory capacity のアラートが表示されることがあります。このアラートには、次の説明があります : The region has consumed more than 95.00 % of available memory. Creating virtual machines with large amounts of memory may fail.

    このアラートは、Azure Stack がAzure Stack Development Kit 上でメモリ使用を誤って記述した場合に生成されます。

    このアラートは無視することができ、仮想マシンの配置には影響しません。

  • Azure Stack オペレーターが、メモリ不足のアラートを受信し、テナント仮想マシンが Fabric VM の作成エラーでデプロイできなかった場合、Azure Stack 内のリソースに利用可能なメモリがない可能性があります。 Azure Stack Capacity Planner を使用して、ワークロードで使用可能な容量について、理解する必要があります。

Compute

  • 仮想マシンの展開で仮想マシンのサイズを選択する場合、VM を作成する際の F シリーズの一部の VM サイズがサイズ selector の一部として表示されません。次の VM サイズは、selector には表示されません : F8s_v2, F16s_v2, F32s_v2, および F64s_v2
    回避策として、次のそれぞれの方法を使用して VM を展開します。それぞれの方法では、使用する VM サイズを指定する必要があります。
    • Azure Resource テンプレート : テンプレートを使用する場合は、使用する VM サイズに合わせてテンプレートの vmSize を設定します。例として次のエントリは、F32s_v2 サイズを使用する VM を展開するために使用されます :

      "properties": {
      "hardwareProfile": {
              "vmSize": "Standard_F32s_v2"
      }, 
      

    • Azure CLI :-size “Standard_F32s_v2” と同様に、VM サイズを指定するパラメーターとともに az vm create コマンドを使用することが可能です。

    • PowerShell : -VMSize “Standard_F32s_v2” と同様に、VM サイズを指定するパラメーターとともに New-AzureRMVMConfig を使用することが可能です。

  • 仮想マシン スケール セットのスケーリング設定は、ポータルでは使用できません。回避策として、Azure PowerShell を使用することができます。PowerShell バージョンの違いのため、-VMScaleSetName の代わりに -Name パラメーターを使用する必要があります。

  • Azure Stack ユーザー ポータルで仮想マシンを作成すると、DS シリーズ VM に接続できる不正な数のデータ ディスクがポータル上に表示されます。DS シリーズの VM は、Azure 構成と同数のデータ ディスクを収容できます。

  • VM イメージの作成に失敗すると、VM イメージ Compute ブレードに削除できない失敗したアイテムとして追加されることがあります。

    回避策として、Hyper-V (New-VHD -Path C:\dummy.vhd -Fixed-SizeBytes 1 GB) を使用して作成できるダミー VHD を使用して新しい VM イメージを作成します。このプロセスは、失敗したアイテムの削除を防止する問題を修正します。ダミー イメージを作成してから 15分後に、正常に削除できます。

    以前に失敗した VM イメージを再ダウンロードすることができます。

  • VM のデプロイで拡張機能をプロビジョニングするのに時間がかかりすぎる場合、VM の割り当てを解除、もしくは削除するためにプロセスを停止しようとするのではなく、プロビジョニングのタイムアウトを許可する必要があります。

  • Linux VM 診断機能は、Azure Stack ではサポートされていません。VM 診断機能を有効にして Linux VM をデプロイすると、そのデプロイは失敗します。診断設定でLinux VM の基本メトリックを有効にすると、そのデプロイも失敗します。

Networking

  • 管理ポータルおよびユーザー ポータルからユーザー定義ルートを作成することができません。回避策として、Azure PowerShell を使用します。

  • [Networking] で、VPN 接続を作成するために [Create VPN Gateway] をクリックする場合、Policy Based が VPN の種類として表示されます。このオプションは選択できません。Azure Stack でサポートされているのは Route Based オプションのみです。

  • VM を作成、およびパブリック IP アドレスを関連付けた後、その IP アドレスを VM から分離することはできません。分離は行われたように見えますが、以前に割り当てられたパブリック IP アドレスは元の VM に関連付けられたままとなります。

    現在、作成する新しい VM に新しいパブリック IP アドレスのみを使用する必要があります。

    この現象は、IP アドレスを新しい VM (VIP スワップとも呼ばれる) に再割り当てしても発生します。この IP アドレスを使用して今後接続しようとすると、元の VM に接続され、新しい VM には接続されません。現時点では、新しいパブリック IP アドレスを使用して新しい VM を作成する必要があります。

  • テナント サブスクリプションに関連付けられている Offer と Plan の一部である Network リソースの Quota 制限を引き上げた場合、新しい制限はそのサブスクリプションに適用されません。ただし、新しい制限は Quota が増加した後に作成される新しいサブスクリプションに適用されます。

    この問題を回避するには、プランがすでにサブスクリプションに関連付けられている場合に Add-On プランを使用して Network Quota を増やします。 詳細については、make an add-on plan available を参照してください。

  • DNS Zone リソース、もしくはそれに関連付けられた Route Table リソースを持つサブスクリプションを削除することはできません。サブスクリプションを正常に削除するには、まずテナント サブスクリプションから DNS Zone および Route Table リソースを削除する必要があります。

  • Azure Stack は、IP アドレスごとに 単一のローカル ネットワーク ゲートウェイをサポートします。これは、すべてのテナント サブスクリプションで当てはまります。最初のローカル ネットワーク ゲートウェイ接続の作成後、同じ IP アドレスを持つローカル ネットワーク ゲートウェイ リソースを作成しようとする後続の試行はブロックされます。

  • DNS サーバーの設定が [自動] で作成された仮想ネットワークで、カスタム DNS サーバーへの変更が失敗します。更新された設定は、その Vnet の VM にプッシュされません。

  • Azure Stack は、VM のデプロイ後の VM インスタンスに追加ネットワーク インターフェイスを追加することをサポートしていません。VM に複数のネットワークインタフェースが必要な場合は、デプロイ時に VM を定義する必要があります。

SQL/MySQL

  • データベース ホスティング サーバーは、リソース プロバイダーとユーザーのワークロードで使用するために専用にする必要があります。 App Services を含む他のコンシューマーが使用しているインスタンスは使用できません。

  • SQL/MySQL リソース プロバイダー用の SKU を作成する場合、空白やピリオドを含む特殊文字は Family 名としてサポートされていません。

App Service

  • サブスクリプション内で最初の Azure Function を作成する前に、テナントで Storage リソース プロバイダーを登録する必要があります。

  • インフラストラクチャ (ワーカー、管理、フロントエンドの役割) をスケール アウトするには、Compute のリリース ノートに記載されている PowerShell を使用する必要があります。

  • App Service は、現時点では Default Provider サブスクリプションにのみデプロイするととができます。将来のアップデートでは、App Service が Azure Stack 1804 で導入された新しい Metering サブスクリプションにデプロイすることができます。Metering がサポートされると、既存のすべてのデプロイメントがこの新しいサブスクリプション型に移行されます。

使用量

  • パブリック IP アドレス使用量データは、レコードの作成日時を表示する TimeDate スタンプではなく、各レコードの同じ EventDateTime 値を表示します。現時点でこのデータを使用して、パブリック IP アドレスの使用量を正確に計測することはできません。

参考

コメント

  1. […] Azure Stack Development Kit (Build 1.1805.1.47) がリリースされました […]

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