SCVMM 2016 UR5 で利用可能なコマンドレット (Get-SCPerformanceData) について

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System Center 2016 – Virtual Machine Manager (SCVMM 2016) に触れる機会が多くなり、Virtual Machine Manager Command Shell を使った設定や、情報取得、および管理することが増えてきたので、備忘録として各コマンドレットの概要を日本語化 (意訳) しました。

ここでは Get-SCPerformanceData コマンドレットのヘルプ情報について、SCVMM2016 UR5 の Virtual Machine Manager Command Shell 上で「Get-SCPerformanceData」コマンドレットの -Full オプションを用いて実行した結果を元に記載しています。
※SCVMM 2016 UR5 で利用可能なコマンドレット一覧については、「System Center 2016 – Virtual Machine Manager で利用できるコマンドレットについて」を参照。

Get-SCPerformanceData コマンドレット

名前

Get-SCPerformanceData

概要

ホスト グループ、クラスター、ホスト、および仮想マシンのパフォーマンス データを取得します。

構文

Get-SCPerformanceData
 -AllVM
 -PerformanceCounter {CPUUsage | MemoryUsage | StorageIOPSUsage | NetworkIOUsage | NetworkIOSent | NetworkIOReceived | PowerSavings}
 [-VMMServer <ServerConnection>]
 [<CommonParameters>]

Get-SCPerformanceData
 -AllVMNetworkGateway
 -PerformanceCounter {CPUUsage | MemoryUsage | StorageIOPSUsage | NetworkIOUsage | NetworkIOSent | NetworkIOReceived | PowerSavings}
 [-VMMServer <ServerConnection>]
 [<CommonParameters>]

Get-SCPerformanceData
 -AllVNIC
 -PerformanceCounter {CPUUsage | MemoryUsage | StorageIOPSUsage | NetworkIOUsage | NetworkIOSent | NetworkIOReceived | PowerSavings}
 [-VMMServer <ServerConnection>]
 [<CommonParameters>]

Get-SCPerformanceData
[-VM] <VM>
 -PerformanceCounter {CPUUsage | MemoryUsage | StorageIOPSUsage | NetworkIOUsage | NetworkIOSent | NetworkIOReceived | PowerSavings}
 -TimeFrame {Hour | Day | Month}
 [-VMMServer <ServerConnection>]
 [<CommonParameters>]

Get-SCPerformanceData
 [-VMHost] <Host>
 -PerformanceCounter {CPUUsage | MemoryUsage | StorageIOPSUsage | NetworkIOUsage | NetworkIOSent | NetworkIOReceived | PowerSavings}
 -TimeFrame {Hour | Day | Month}
 [-VMMServer <ServerConnection>]
 [<CommonParameters>]

Get-SCPerformanceData
 [-VMHostCluster] <HostCluster>
 -PerformanceCounter {CPUUsage | MemoryUsage | StorageIOPSUsage | NetworkIOUsage |  NetworkIOSent | NetworkIOReceived | PowerSavings}
-TimeFrame {Hour | Day | Month}
 [-VMMServer <ServerConnection>]
 [<CommonParameters>]

Get-SCPerformanceData
 [-VMHostGroup] <HostGroup>
 -PerformanceCounter {CPUUsage | MemoryUsage | StorageIOPSUsage | NetworkIOUsage |  NetworkIOSent | NetworkIOReceived | PowerSavings}
-TimeFrame {Hour | Day | Month}
 [-VMMServer <ServerConnection>]
 [<CommonParameters>]

説明

Get-SCPerformanceData コマンドレットは、ホスト グループ、クラスター、ホスト、および仮想マシンのパフォーマンス データを取得します。次のパフォーマンス カウンターのデータを要求することが可能です :

  • CPU usage
  • Memory usage
  • Storage IOPS usage
  • Network IO usage
  • Power savings

パラメーター

-AllVM [<SwitchParameter>]

すべての仮想マシンに対するデータを返す場合に指定します。

必須 true
位置 named
既定値 False
パイプライン入力を許可する False
ワイルドカード文字を許可する false

-AllVMNetworkGateway [<SwitchParameter>]

すべてのネットワーク ゲートウェイに対するデータを返す場合に指定します。

必須 true
位置 named
既定値 False
パイプライン入力を許可する False
ワイルドカード文字を許可する false

-AllVNIC [<SwitchParameter>]

すべての仮想ネットワーク アダプターに対するデータを返す場合に指定します。

必須 true
位置 named
既定値 False
パイプライン入力を許可する False
ワイルドカード文字を許可する false

-PerformanceCounter <String>

使用するパフォーマンス カウンターを指定します。このパラメーターで利用可能な値は、次のとおりです :

  • CPUUsage
  • MemoryUsage
  • StorageIOPSUsage
  • NetworkIOUsage
  • PowerSavings
必須 true
位置 named
既定値 None
パイプライン入力を許可する False
ワイルドカード文字を許可する false

-TimeFrame <String>

パフォーマンス データを収集する時間枠を指定します。このパラメーターで利用可能な値は、次のとおりです :

  • Hour
  • Day
  • Month
必須 true
位置 named
既定値 None
パイプライン入力を許可する False
ワイルドカード文字を許可する false

-VM <VM>

仮想マシン オブジェクトを指定します。

必須 true
位置 0
既定値 None
パイプライン入力を許可する True (ByValue)
ワイルドカード文字を許可する false

-VMHost <Host>

仮想マシン ホスト オブジェクトを指定します。Virtual Machine Manager (VMM) は、Hyper-V ホスト、VMware ESX ホスト、および Citrix XenServer ホストをサポートします。

各ホストの種類に関する情報について、Add-SCVMHost コマンドレットを参照してください。

必須 true
位置 0
既定値 None
パイプライン入力を許可する True (ByValue)
ワイルドカード文字を許可する false

-VMHostCluster <HostCluster>

VMM ホスト クラスター オブジェクトを指定します。

必須 true
位置 0
既定値 None
パイプライン入力を許可する True (ByValue)
ワイルドカード文字を許可する false

-VMHostGroup <HostGroup>

仮想マシン ホスト グループ オフジェクトを指定します。

必須 true
位置 0
既定値 None
パイプライン入力を許可する True (ByValue)
ワイルドカード文字を許可する false

-VMMServer <ServerConnection>

VMM サーバー オブジェクトを取得します。

必須 false
位置 named
既定値 None
パイプライン入力を許可する True (ByValue)
ワイルドカード文字を許可する false

<CommonParameters>

このコマンドレットは、次の共通パラメーターをサポートします: Verbose、Debug、ErrorAction、ErrorVariable、WarningAction、WarningVariable、OutBuffer, PipelineVariable、および OutVariable。詳細については、about_CommonParameters を参照してください。

入力

出力

  • double[]
    • このコマンドレットは、倍精度値の配列を返します。

メモ

例

例 1 : ホスト グループに対するパフォーマンス データを取得する

コマンド
$HostGroup = Get-SCVMHostGroup -Name "HostGroup01"
Get-SCPerformanceData -VMHostGroup $HostGroup -PerformanceCounter "MemoryUsage" -Timeframe "Hour"
コマンドの説明

最初のコマンドは、ホスト グループ オブジェクト “HostGroup01” を取得し、そのオブジェクトを $HostGroup 変数に格納します。

2 番目のコマンドは、HostGroup01 の過去 3 時間のメモリ使用状況データを取得します。

例 2 : クラスターに対するパフォーマンス データを取得する

コマンド
$Cluster = Get-SCVMHostCluster -Name "Cluster01.Contoso.com"
Get-SCPerformanceData -VMHostCluster $Cluster -PerformanceCounter "MemoryUsage" -Timeframe "Day"
コマンドの説明

最初のコマンドは、クラスター オブジェクト “Cluster01.Contoso.com” を取得し、そのオブジェクトを $Cluster 変数に格納します。

2 番目のコマンドは、Cluster01 の最終日 (24 時間) のメモリ使用状況データを取得します。

例 3 : 指定したホストに対するパフォーマンス データを取得する

コマンド
$VMHost = Get-SCVMHost -ComputerName "VMHost01.Contoso.com"
Get-SCPerformanceData -VMHost $VMHost -PerformanceCounter "MemoryUsage" -Timeframe "Month"
コマンドの説明

最初のコマンドは、ホスト オブジェクト “VMHost01.Contoso.com” を取得し、そのオブジェクトを $VMHost 変数に格納します。

2 番目のコマンドは、VMHost01 の最終月 (30 日間) のメモリ使用状況データを取得します。

例 4 : 指定した仮想マシンに対するパフォーマンス データを取得する

コマンド
$VM = Get-SCVirtualMachine -Name "VM01"
Get-SCPerformanceData -VM $VM -PerformanceCounter "MemoryUsage" -Timeframe "Day"
コマンドの説明

最初のコマンドは、ホスト オブジェクト “VMHost01.Contoso.com” を取得し、そのオブジェクトを $VMHost 変数に格納します。

2 番目のコマンドは、VMHost01 の最終月 (30 日間) のメモリ使用状況データを取得します。

例 5 : すべての仮想マシンに対するパフォーマンス データを取得する

コマンド
Get-SCPerformanceData -AllVM -PerformanceCounter "CPUUsage"
コマンドの説明

このコマンドは、すべての仮想マシンの CPU 使用状況データを取得します。

関連するリンク

  • Get-SCVirtualMachine
  • Get-SCVMHost
  • Get-SCVMHostCluster
  • Get-SCVMHostGroup

参考

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