Microsoft Azure Backup Server v3 が公開されました

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2018/11/13 (現地時間) に Microsoft Azure Backup Server (MARS) v3 が公開されました。

MARS v3 のインストーラーは、Microsoft ダウンロード センター経由で入手することが可能です。
※2018/11/20 時点では英語版のみ

MARS v3 がインストール可能な OS については以下となり、Windows Server 2012 R2 はサポート対象外となっています。

  • Windows Server 2016
  • Windows Server 2019

Microsoft Azure Backup Server v3 の新機能 (意訳)

What’s new in Microsoft Azure Backup Server を意訳したものとなります。

はじめに

 

Microsoft Azure Backup Server version 3 (MABS V3) は、最新のアップグレードです。致命的な不具合修正、Windows Server 2019 のサポート、SQL 2017 のサポート、およびその他の機能強化が含まれています。修正された不具合の一覧、および MABS V3 のインストール手順については、サポート技術情報の記事 KB4457852 を参照してください。

MARS v3 に含まれる機能は次のとおり :

Volume to Volume マイグレーション

MABS V2 のモダン バックアップ ストレージ (MBS) を用いて、ストレージのプロパティに基づいた特定のワークロードを特定のストレージにバックアップするように構成する Workload aware ストレージを発表しました。しかしながら構成後、特定のデータソースのバックアップを他のストレージに移動、リソース使用率を最適化する必要があります。MABS V3 は、バックアップを移行し、3 ステップで異なるボリュームに格納するように構成する機能を提供します。

予期しないデータ損失の防止

企業では、MABS は管理チームによって管理されます。バックアップに使用するストレージに関するガイドラインはありますが、バックアップ ストレージとして MABS に割り当てられたボリュームが間違っている場合、重要なデータが失われる可能性があります。 MABS V3 を使用することで、これらの PowerShell コマンドレットを用いてボリュームをストレージに使用できないボリュームとして構成することで、前述のシナリオを防ぐことが可能となります。

カスタム サイズの割り当て

Modern Backup Storage (MBS) は、必要に応じてストレージを消費します。これを行うため、MABS は保護のために構成されている場合にバックアップされるデータ サイズを計算します。ただし、ファイル サーバーのケースのように多数のファイルとフォルダーが一緒にバックアップされている場合は、サイズの計算に時間がかかることがあります。MABS V3 を用いることで、各ファイル サイズを計算する代わりに、MABS がボリューム サイズをデフォルトとして受け入れるよう、MABS を構成することができ、時間を節約することが可能です。

RCT (Resilient Change Tracking) VM に対する最適化された CC (整合性チェック)

MABS は RCT (Hyper-V のネイティブの変更追跡機能) を使用しているため、VM がクラッシュしてもシナリオで時間のかかる整合性チェックが不要になります。RCT は、VSS スナップ ショットベースのバックアップによって提供される変更追跡よりも優れた復元力を提供します。MABS V3 は、整合性チェック中に変更されたデータのみを転送することで、ネットワークとストレージの消費をさらに最適化します。

TLS 1.2 サポート

TLS 1.2 は、クラス最高の暗号化を持つ Microsoft が提案する安全な通信方法です。 MABS は、MABS および保護されたサーバー間、証明書ベースの認証用、およびクラウド バックアップ用の TLS 1.2 通信をサポートするようになりました。

VMware VM の保護サポート

運用環境における VMware VM バックアップがサポートされるようになりました。 MABS V3 は、VMware VM 保護のために以下を提供します :

  • vCenter および ESXi 5.5、6.0、および 6.5 をサポート。
  • クラウドへのVMware VM の自動保護。新しい VMware VM が保護されたフォルダーに追加されると、自動的にディスクおよびクラウドに保護される。
  • VMware 代替ロケーション回復のための回復効率の向上。

SQL 2017 のサポート

MABS V3 は、MABS データベースとして SQL 2017 とともにインストールされます。SQL Server を SQL 2016 からSQL 2017 にアップグレードする、もしくは新規にインストールすることが可能です。MABS V3 を用いてクラスター環境、および非クラスター環境の両方で SQL 2017 ワークロードをバックアップすることも可能です。

Windows Server 2019 のサポート

MABS V3 は、Windows Server 2019 にインストールすることが可能です。MABS V3 を WS2019 とともに使用するには、MABS V3 へのインストール / アップグレードを行う前に OS を WS2019 にアップグレードする、もしくは WS2016 に V3 をポスト インストール / アップグレードした OS をアップグレードすることが可能です。

MABS V3 はフル リリースであり、Windows Server 2016、Windows Server 2019 に直接インストールすることも、MABS V2 からアップグレードすることも可能です。Backup Server V3 にアップグレード、もしくはインストールする前に、インストールの前提条件について確認してください。 MABS のインストール / アップグレード手順の詳細については、こちらを確認してください。

注 : MABS には System Center Data Protection Manager と同じコード ベースが存在します。MABS v3 は、Data Protection Manager 1807 と同等です。

次のステップ

MARS サーバーの準備やワークロードの保護に関する情報は、次を参照 :

参考

コメント

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