System Center 2016 – Virtual Machine Manager (SCVMM 2016) に触れる機会が多くなり、Virtual Machine Manager Command Shell を使った設定や、情報取得、および管理することが増えてきたので、備忘録として各コマンドレットの概要を日本語化 (意訳) しました。
ここでは Remove-SCSQLScriptCommand コマンドレットのヘルプ情報について、SCVMM2016 UR5 の Virtual Machine Manager Command Shell 上で「Remove-SCSQLScriptCommand」コマンドレットの -Full オプションを用いて実行した結果を元に記載しています。
※SCVMM 2016 UR5 で利用可能なコマンドレット一覧については、「System Center 2016 – Virtual Machine Manager で利用できるコマンドレットについて」を参照。
Remove-SCSQLScriptCommand コマンドレット
名前
Remove-SCSQLScriptCommand
概要
アプリケーションの展開から SQL Server スクリプトを削除します。
構文
Remove-SCSQLScriptCommand [-SQLScriptCommand] <SCSQLScriptCommand> [-Confirm] [-JobVariable <String>] [-PROTipID <Guid>] [-RunAsynchronously] [-WhatIf] [<CommonParameters>] |
説明
Remove-SCSQLScriptCommand コマンドレットは、アプリケーションの展開から SQL Server スクリプトを削除します。
パラメーター
-Confirm [<SwitchParameter>]
コマンドレットの実行前に確認のプロンプトを表示します。
必須 | false |
---|---|
位置 | named |
既定値 | False |
パイプライン入力を許可する | False |
ワイルドカード文字を許可する | false |
-JobVariable <String>
ジョブ進行状況を追跡、格納する変数を指定します。
必須 | false |
---|---|
位置 | named |
既定値 | None |
パイプライン入力を許可する | False |
ワイルドカード文字を許可する | false |
-PROTipID <Guid>
このアクションにトリガーされるパフォーマンスとリソースの最適化のヒント (PRO ヒント) を指定します。このパラメーターは、PRO ヒントを監査することができます。
必須 | false |
---|---|
位置 | named |
既定値 | None |
パイプライン入力を許可する | False |
ワイルドカード文字を許可する | false |
-RunAsynchronously [<SwitchParameter>]
ジョブが非同期で実行、制御がすぐにコマンド シェルに戻されるかどうかを指定します。
必須 | false |
---|---|
位置 | named |
既定値 | False |
パイプライン入力を許可する | False |
ワイルドカード文字を許可する | false |
-SQLScriptCommand <SCSQLScriptCommand>
SQL Server スクリプト コマンド オブジェクトを指定します。
必須 | true |
---|---|
位置 | 0 |
既定値 | None |
パイプライン入力を許可する | True (ByValue) |
ワイルドカード文字を許可する | false |
-WhatIf [<SwitchParameter>]
コマンドレットを実行する場合の挙動について表示します。コマンドレットは、実際には実行されません。
必須 | false |
---|---|
位置 | named |
既定値 | False |
パイプライン入力を許可する | False |
ワイルドカード文字を許可する | false |
<CommonParameters>
このコマンドレットは、次の共通パラメーターをサポートします: Verbose、Debug、ErrorAction、ErrorVariable、WarningAction、WarningVariable、OutBuffer, PipelineVariable、および OutVariable。詳細については、about_CommonParameters を参照してください。
入力
出力
メモ
例
例 1 : アプリケーション展開から SQL Script スクリプトを削除する
コマンド
$AppProfile = Get-SCApplicationProfile -Name "SvcWebAppProfile01" $AppDeployment = Get-SCApplicationDeployment -ApplicationProfile $AppProfile -Name "SQLDataTierApp01" $SQLScript = Get-SCSQLScriptCommand -ApplicationDeployment $AppDeployment | where {$_.DeploymentOrder -eq "1" -and $_.SQLScriptType -eq "PreInstall"} Remove-SCSQLScriptCommand -SQLScriptCommand $SQLScript
コマンドの説明
最初のコマンドは、アプリケーション プロファイル オブジェクト “SvcWebAppProfile01” を取得し、そのオブジェクトを $AppProfile 変数に格納します。
2 番目のコマンドは、$ApplicationProfile に格納されているアプリケーション プロファイルのアプリケーション展開オブジェクト “SQLDataTierApp01” を取得し、そのオブジェクトを $AppDeployment 変数に格納します。
3 番目のコマンドは、$AppDeployment に格納されているアプリケーション展開に関連付けられた最初の “PreInstall” SQL スクリプトを取得します。コマンドレットは、展開順序を 1、PreInstall のスクリプトの種類を指定して、正しいオブジェクトを選択します。
最後のコマンドは、$SQLScript に格納されている SQL Server スクリプトを削除します。
関連するリンク
- Add-SCSQLScriptCommand
- Get-SCApplicationDeployment
- Get-SCApplicationProfile
- Get-SCSQLScriptCommand
- Set-SCSQLScriptCommand
参考
- System Center 2016 – データセンターの管理 | Microsoft
https://www.microsoft.com/ja-jp/cloud-platform/system-center - VirtualMachineManager | Microsoft Docs
https://docs.microsoft.com/en-us/powershell/module/virtualmachinemanager/?view=systemcenter-ps-2016 - Remove-SCSQLScriptCommand (VirtualMachineManager) | Microsoft Docs
https://docs.microsoft.com/en-us/powershell/module/virtualmachinemanager/remove-scsqlscriptcommand?view=systemcenter-ps-2016