Update Rollup 32 for Azure Site Recovery が公開されました

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Azure Site Recovery (ASR) の更新プログラムである Update Rollup 32 for Azure Site Recovery (KB4485985) が公開されました。

Azure Site Recovery には、大きく分けて「Hyper-V ベース (SCVMM 含む)」向け、および「VMware ベース (物理、他仮想化/他クラウド基盤含む)」向けの 2 種類のインストーラーが存在し、これらに加えて、エージェント (Microsoft Azure Recovery Services Agent) が存在します。

以下、Update Rollup 32 for Azure Site Recvoery における各インストーラーのバージョンとなります。

  • Microsoft Azure Site Recovery Provider (version: 5.1.3800.0)
  • Microsoft Azure Site Recovery Unified Setup (VMware to Azure) (version: 9.21.5091.1)
  • Microsoft Azure Recovery Services Agent (version: 2.0.9144.0)

Update Rollup 32 for Azure Site Recovery について

Update Rollup 32 for Microsoft Azure Site Recovery Provider は、Microsoft Azure Site Recovery Service Provider がインストールされているすべてのシステムに適用することができ、以下が含まれます :

  • Microsoft Azure Site Recovery Provider for System Center Virtual Machine Manager (3.3.x.x)
  • Microsoft Azure Site Recovery Hyper-V Provider (4.6.x.x)
  • Microsoft Azure Site Recovery Provider (5.1.3400.x)

Update Rollup 30 for Microsoft Azure Site Recovery Unified Setup (VMware to Azure) は、Microsoft Azure Site Recovery Services Unified Setup バージョン 9.16.4860.1 以降がインストールされたすべてのシステムに適用することができます。

この更新プログラムにより修正された問題

この更新プログラムを適用すると。次の問題を修正および改善があります。

Microsoft Azure Site Recovery Provider

問題の修正
Azure VM のディザスタ リカバリー
  • プライマリ仮想マシンが失敗 / 削除中状態のときに再保護ジョブが失敗することがある問題を修正しました。
  • テスト フェイルオーバーのクリーンアップが開始される前に、ユーザーによって test-managed ディスクが明示的に削除された場合に、テスト フェイルオーバー クリーンアップが失敗する問題を修正しました。
  • 仮想マシン (VM) のシャットダウンとフェイルオーバーの開始との間に時間差があると、フェイルオーバーの失敗が復旧プランのフェイルオーバー シナリオで “No recovery point found” というエラーを返す問題を修正しました。

Microsoft Azure Site Recovery Unified Setup および Configuration サーバー テンプレート

改善
VMware VM / 物理サーバーから Azure へのディザスタ リカバリー
  • シャットダウン、削除、およびハートビートがない場合の複製アイテムの正常性アラートを改善しました。

Mobility Service

改善
VMware VM / 物理サーバーから Azure へのディザスタ リカバリー
  • 現在のコントロール セットにブート ドライバーがある Windows 上の仮想マシンは、Azure Site Recovery を介して保護することができます。。以前のバージョンでは、このチェックはすべてのコントロール セットに渡って行われていました。
  • Linux OS サポートの改善
    • RedHat Enterprise Linux 7.6 のサポート
    • RedHat Workstation 6 および 7 のサポート
    • Ubuntu、Debian、および SUSE の新しいカーネル バージョンのサポート
  • Azure Site Recovery Linux ドライバーは、カーネルのアップグレード中に仮想マシンにコピーされます。以前のバージョンでは、ドライバーをコピーするために再起動が必要でした。
Azure VM のディザスタ リカバリー
  • 記憶域スペース ダイレクト (S2D) 構成を用いた Azure VM のサポート
  • Linux OS サポートの改善
    • RedHat Workstation 6 および 7 のサポート
    • Ubuntu、Debian、および SUSE の新しいカーネル バージョンのサポート
問題の修正
  • 再同期が動作しなくなった際のタイム チェック問題を修正しました。

Microsoft Azure Site Recovery (Service)

改善
VMware VM / 物理サーバーから Azure へのディザスタ リカバリー
  • 保護が有効な時に [ターゲット ストレージ アカウント] および [ターゲット ログ ストレージ アカウント]を選択した場合、”Blob Storage” アカウントの種類はサポートされていないため構成することができません。
問題の修正
VMware VM / 物理サーバーから Azure へのディザスタ リカバリー
  • 回復ポイントが使用可能な場合でも、検知する時刻のずれが原因で初期レプリケーションの完了中に発生する問題を修正しました。

Azure Site Recovery オンプレミス コンポーネントのアップデート

Azure リージョン間

  1. Azure portal にアクセスし、該当の “Recovery services コンテナー” に移動します。
  2. 該当の “Recovery services コンテナー” の Azure ポータル内にある “レプリケートされたアイテム” ペインにアクセスします。
  3. 画面上の上部にある次の通知をクリックします :
    New Site Recovery replication agent update is available.
    Click to install ->
  4. アップデートを適用する VM を選択し、[OK] をクリックします。

2 つのオンプレミス VMM サイト間

  1. Update Rollup 32 for Microsoft Azure Site Recovery Provider をダウンロードします。
  2. リカバリー サイトで管理している 1 台目のオンプレミス VMM サーバーに Update Rollup 32 をインストールします。
  3. リカバリー サイトがアップデートされた後、プライマリ サイトが管理している VMM サーバーで Update Rollup 32 をインストールします。

VMM が高可用性 VMM (VMM クラスター) である場合、VMM サービスがインストールされているクラスタのすべてのノードにアップグレードをインストールするようにしてください。

オンプレミス VMM サイトと Azure 間

  1. Update Rollup 32 for Microsoft Azure Site Recovery Provider をダウンロードします。
  2. オンプレミス VMM サーバー上で Update Rollup 32 をインストールします。
  3. すべての Hyper-V ホストで最新の MARS エージェントをインストールします。

VMM が高可用性 VMM (VMM クラスター) である場合、VMM サービスがインストールされているクラスタのすべてのノードにアップグレードをインストールするようにしてください。

オンプレミス Hyper-V サイトと Azure 間

  1. Update Rollup 32 for Microsoft Azure Site Recovery Provider をダウンロードします。
  2. Azure Site Recovery に登録されている Hyper-V サーバーの各ノード上のプロバイダーをインストールします。

Hyper-V がホスト クラスター Hyper-V サーバーの場合、クラスタのすべてのノードにアップグレードをインストールするようにしてください。

オンプレミス VMware/物理サイトと Azure 間

  1. Update Rollup 32 for Microsoft Azure Site Recovery Unified Setup をダウンロードします。
  2. オンプレミス管理サーバーの 1 台目にアップデートをインストールします。これは、Configuration サーバーと Process サーバー ロールを含むサーバーにインストールします。
  3. スケールアウト Process サーバーがある場合、次にそのサーバーをアップデートします。
  4. Azure Portal にアクセスし、保護されたアイテム/レプリケートされたアイテム ペインに移動します。
  5. このページの VM を選択します。
  6. 各 VM のペインの下部に表示されている Update Agent ボタンをクリックします。これは、すべての保護されている VM 上の Mobility Service Agent をアップデートします。

アップデート情報

これらの問題を解決するために、Microsoft Download Center から次の利用可能なファイルをダウンロードします :

Microsoft サポート ファイルをダウンロードするための詳細な情報は、次の Microsoft サポート技術情報を参照してください :

マイクロソフトでは、このファイルのウイルス スキャンを行っています。また、ファイルが公開された日付で入手可能な最新のウイルス検出ソフトウェアを使用しています。加えて、このファイルはセキュリティが強化されたサーバーに格納されており、許可されていないファイルの変更を防止しています。

前提条件

Microsoft Azure Site Recovery Provider Update Rollup 32 (バージョン 5.1.3800.0) にバージョンアップするには、次のそれぞれのバージョンがインストールされている必要があります :

  • Microsoft Azure Hyper-V Recovery Manager (version 3.4.486 以降)
  • Microsoft Azure Site Recovery Hyper-V Provider (version 4.6.660 以降)
  • Microsoft Azure Site Recovery Provider (version 5.1.3400 以降)

Microsoft Azure Site Recovery Unified Setup Update Rollup 32 (バージョン 9.21.5091.1) にバージョンアップするには, 次のバージョンがインストールされている必要があります :

  • Microsoft Azure Site Recovery Unified Setup (VMware to Azure) (version 9.17.0.0 以降)

コントロール パネルの [プログラムと機能] からインストールされているバージョンを確認することができます。

参考情報

Microsoft が ソフトウェア更新プログラムの説明に使用している用語について説明します。

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