2019/02/25 (現地時間) に VMware PowerCLI 11.2.0 がリリースされた旨のアナウンスがありました。
- New Release: PowerCLI 11.2.0 – VMware PowerCLI Blog – VMware Blogs
https://blogs.vmware.com/PowerCLI/2019/02/powercli-11-2-0.html
VMware PowerCLI 11.2.0 の変更点やユーザーガイドなどについては、以下 VMware サイトにリンクが纏められています。
- VMware PowerCLI 11.2.0 – VMware {code}
https://code.vmware.com/web/tool/11.2.0/vmware-powercli
VMware PowerCLI 11.2.0 のインストールについては、PowerShell Gallery 経由から可能となっています。
- PowerShell Gallery | VMware.PowerCLI 11.2.0.12483598
https://www.powershellgallery.com/packages/VMware.PowerCLI/11.2.0.12483598
VMware PowerCLI 11.2.0 における更新内容 (意訳)
- 機能の追加
- 新しい VMware.VimAutomation.Hcx モジュールは、PowerCLI を介して VMware Hybrid Cloud Extension でハイブリッド クラウド構成およびタスクを管理する機能を提供します。
- New.VcsOAuthSecurityContext コマンドレットが VMware.VimAutomation.Vmc モジュールに追加されました。これにより、任意の VMware Cloud サービスでユーザーを認証するために使用できる OAuth2 セキュリティ コンテキスト オブジェクトを作成することが可能となります。
- New-VISamlSecurityContext コマンドレットが VMware.VimAutomation.Core モジュールに追加され、OAuth2 セキュリティ コンテキストを介して vCenter Server システムに接続する機能を提供します (AWS GovCloud 上の VMware クラウドのみ)。
- Get-NsxtPolicyService コマンドレットが VMware.VimAutomation.Nsxt モジュールに追加され、VMware NSX-T ポリシー サービスと対話できるようになりました。
- 修正
- Connect-VIServer
SAML セキュリティ コンテキストを介して vCenter Server システムに接続する機能を提供する新しい SamlSecurityContext パラメーターを追加しました (AWS GovCloud 上の VMware Cloud のみ)。 - Import-VApp
NSX-T opaque (あいまいな) ネットワークで動作します。 - Set-NetworkAdapter
opaque (あいまいな) ネットワーク バッキングを持つアダプターを割り当てます。 - Get-VsanSpaceUsage
すべての vSAN オブジェクトに指定されたストレージ ポリシーが割り当てられている場合に、空き容量状況を照会するためのサポートを追加します。 - Set-VsanClusterConfiguration
CustomizedSwapObjectEnabled、GuestTrimUnmap、LargeClusterSupported、ObjectRepairTimerMinutes、および SiteReadLocalityEnabled 構成パラメーターを追加します。 - Test-VsanNetworkPerformance
ネットワーク パフォーマンス テスト期間を指定するために、新しい DurationInSecond パラメーターを追加します。
- Connect-VIServer
- 不具合修正
- AWS上のVMware CloudでNetworkName パラメーターを指定せずに New-VM を実行する場合、コマンドレットは NullReferenceException エラーメッセージをスローします。
- New-VM を使用している場合、SDRS の非アフィニティ ルールを使用して仮想マシンを複製することはできません。
- Remove-VmHostNtpServer を使用している場合、NTP サーバーを削除することはできません。
- vCenter Server 接続で Get-ScsiLun およびその他の ESXCLI コマンドレットを実行する場合、パフォーマンスが低下します。
- Move-VM では、Destination パラメーターを使用する必要があります。
- データ ストア名に特殊文字が含まれている場合、Copy-DatastoreItem は失敗します。
- Get-TagAssignment を実行している場合、コマンドレットが失敗し Value 型のメッセージを null にすることはできません。
- WebOperationTimeoutSeconds 構成パラメーターは、SSO サービスには適用されません。
- PowerCLI を介して SDRS 手動クラスターに仮想マシンをデプロイした際、この操作により仮想マシンの上書きルールが完全に自動化されたものとして作成されます。
モジュールのアンインストールについて
以下のコマンドを実行することで、インストールされた PowerCLI 11.2.0 のモジュールをすべて削除することが可能です。
参考
- VMware PowerCLI Blog – PowerCLI is the best tool for automating management and configuration of VMware vSphere – VMware Blogs
https://blogs.vmware.com/PowerCLI/ - VMware PowerCLI Documentation
https://www.vmware.com/support/developer/PowerCLI/ - PowerShell Gallery | Home
https://www.powershellgallery.com/