2019/03/20 (現地時間) に VMware PowerCLI 11.3.0 がリリースされた旨のアナウンスがありました。
- New Release: VMware PowerCLI 11.3.0 – VMware PowerCLI Blog – VMware Blogs
https://blogs.vmware.com/PowerCLI/2019/06/new-release-powercli-11-3-0.html
VMware PowerCLI 11.3.0 の変更点やユーザーガイドなどについては、以下 VMware サイトにリンクが纏められています。
- VMware PowerCLI 11.3.0 – VMware {code}
https://code.vmware.com/web/tool/11.3.0/vmware-powercli
VMware PowerCLI 11.3.0 のインストールについては、PowerShell Gallery 経由から可能となっています。
- PowerShell Gallery | VMware.PowerCLI 11.3.0.13990089
https://www.powershellgallery.com/packages/VMware.PowerCLI/11.3.0.13990089
VMware PowerCLI 11.3.0 における更新内容 (意訳)
- 機能の追加
- VMware.Vim モジュールは、VMware vSphere 6.7 Update 2 の新しい API 機能をサポートするよう、更新されました。
- Get-VirtualNetwork コマンドレットが vSphere 環境内のすべての仮想ネットワーク (ネットワーク、分散、および不透明) を取得できるよう、VMware.VimAutomation.Core モジュールに追加されました。
- Get-SpbmView コマンドレットが、SPBM サーバー内の管理対象オブジェクトの SPBM ビューを取得できるよう、VMware.VimAutomation.Storage モジュールに追加されました。
- VMware.VimAutomation.Hcx モジュールに、ComputeProfile、NetworkProfile、ServiceMesh、InventoryDVS、InventoryNetwork、InventoryDatastore、InventoryCompute、Appliance、Job、NetworkBacking、ComputeProfileDvs、ComputeProfileNetwork、および ServiceMeshDvs に対する新しいコマンドレットが追加されました。
- 修正
- New-NetworkAdapter
SriovEthernetCard および Vmxnet3Vrdma アダプターの種類をサポートし、PhysicalFunction および DeviceProtocol パラメーターを追加します。 - New-TagAssignment
Entity および Tag パラメーター配列をサポートします。これにより、複数のタグ割り当てを行うときのパフォーマンスが向上します。 - New-VMHostAccount
GrantShellAccess パラメーターは非推奨になりました。 - Set-VMHostAccount
GrantShellAccess パラメーターは非推奨になりました。 - Set-VM
リンク クローン仮想マシンをフルクローン仮想マシンに昇格させるため、PromoteDisks パラメーターを追加しました。 - Get-SpbmEntityConfiguration
データストアの既定のストレージ ポリシーを追加し、その SpbmEnabled ステータスに関する Cluster オブジェクトのサポートを削除します。 vSphere 6.0 以降では、このステータスは常に有効になり、ユーザーが無効にすることはできないため、サポートされません。 - Set-SpbmEntityConfiguration
データストアの既定のストレージ ポリシーを追加し、その SpbmEnabled ステータスに関する Cluster オブジェクトのサポートを削除します。 vSphere 6.0 以降では、このステータスは常に有効になり、ユーザーが無効にすることはできないため、サポートされません。
- New-NetworkAdapter
- 不具合修正
- Connect/Disconnect-HVServer
Connect / Disconnect-HVServer を複数回実行すると、メモリが急激に増加します。 - Connect-VIServer
Connect-VIServer を使用している場合、コマンドレットは vCenter Server オブジェクトに対する権限を持たないユーザーで vCenter Server システムに接続することはできません。 - Get-LicenseDataManager
Get-LicenseDataManager は、信頼されていない vCenter Server 証明書では機能しません。 - Get-Folder
Location パラメーターを指定して Get-Folder を使用すると、コマンドレットはクラスターを可能な場所として誤って表示します。 - Get-Harddisk
作業ディレクトリがデータストアの場合、Get-Harddisk は作業ディレクトリからすべてのディスクを返します。 - New-Folder
Location パラメーターを指定して New-Folder を使用すると、コマンドレットはクラスターを可能な場所として誤って表示します。 - Test-VsanClusterHealth
Test-VsanClusterHealth を実行している場合、このコマンドレットは VMware vSphere 6.0 Update 3 環境では機能しません。
- Connect/Disconnect-HVServer
モジュールのアンインストールについて
以下のコマンドを実行することで、インストールされた PowerCLI 11.3.0 のモジュールをすべて削除することが可能です。
参考
- VMware PowerCLI Blog – PowerCLI is the best tool for automating management and configuration of VMware vSphere – VMware Blogs
https://blogs.vmware.com/PowerCLI/ - VMware PowerCLI Documentation
https://www.vmware.com/support/developer/PowerCLI/ - PowerShell Gallery | Home
https://www.powershellgallery.com/