Update Rollup 43 for Azure Site Recovery が公開されました

ブログ エントリ内にアフィリエイト広告が含まれています
スポンサーリンク

Azure Site Recovery (ASR) の更新プログラムである Update Rollup 43 for Azure Site Recovery (4537047) が公開されました。

Azure Site Recovery には、大きく分けて「Hyper-V ベース (SCVMM 含む)」向け、および「VMware ベース (物理、他仮想化/他クラウド基盤含む)」向けの 2 種類のインストーラーが存在し、これらに加えて、エージェント (Microsoft Azure Recovery Services Agent) が存在します。

Update Rollup 43 for Azure Site Recovery における各インストーラーのバージョンとなります。

Update Rollup 43 for Azure Site Recovery について (意訳)

前提条件

Update Rollup 43 for Microsoft Azure Site Recovery Provider (バージョン 5.1.5300.0) をインストールするには、以下のどちらかがインストールされている必要があります :

  • Microsoft Azure Site Recovery Provider (バージョン 5.1.4900 以降)
  • Microsoft Azure Site Recovery Unified Setup (VMware to Azure) (バージョン 9.27.xxxx.x 以降)
  • Microsoft Azure Recovery Services Agent (バージョン 2.0.8700.0 以降)

注 : [コントロール パネル] – [プログラムと機能] からインストールされているバージョンを確認することが可能です。

この更新プログラムにより修正される問題

この更新プログラムを適用することで、次の問題を修正および改善点があります。

Mobility Service

改善点
  • Linux OS サポートの改善
    • RHEL 8.1
    • Ubuntu 18.04.3 (Kernel v5.3)
修正された問題
  • プロセス サーバー上の破損ファイルや不完全なファイルを自動的にクリーンアップして、初期レプリケーション ワークフローが正常に完了するようにします。
  • モビリティ エージェントのインストールの前提条件チェックが強化され、インストール前に WMI 破損エラーが明らかになりました。

Microsoft Azure Site Recovery (サービス)

改善点
  • 再同期にかかる時間を最小限に抑えるために、高いチャーン中のデータ処理を強化
  • 無効な入力を回避するために、ターゲット リソースの作成中に追加の検証が追加されます。
  • Managed ディスクがターゲット リージョンで見つからない場合の未処理の例外エラー メッセージが強化されました。
  • Hyper-V to Azure シナリオのすべてのサービスで TLS 1.2 を有効にしました。TLS 1.2 がオンプレミス サーバーでサポートされていることを確認し、スムーズな接続を確保します。詳細について、こちらを参照してください。
修正された問題
  • Hyper- V to Azure において、ターゲット ストレージ アカウントでファイアウォールが有効になっているためレプリケーションが失敗する問題を修正

Azure Site Recovery オンプレミス コンポーネントのアップデート

2 つのオンプレミス VMM サイト間

  1. Update Rollup 43 for Microsoft Azure Site Recovery Provider をダウンロードします。
  2. リカバリー サイトで管理している 1 台目のオンプレミス VMM サーバーに Update Rollup 43 をインストールします。
  3. リカバリー サイトがアップデートされた後、プライマリ サイトが管理している VMM サーバーで Update Rollup 43 をインストールします。

VMM が高可用性 VMM (VMM クラスター) である場合、VMM サービスがインストールされているクラスタのすべてのノードにアップグレードをインストールするようにしてください。

オンプレミス VMM サイトと Azure 間

  1. Update Rollup 43 for Microsoft Azure Site Recovery Provider をダウンロードします。
  2. オンプレミス VMM サーバー上で Update Rollup 43 をインストールします。
  3. すべての Hyper-V ホストで最新の MARS エージェントをインストールします。

VMM が高可用性 VMM (VMM クラスター) である場合、VMM サービスがインストールされているクラスタのすべてのノードにアップグレードをインストールするようにしてください。

オンプレミス Hyper-V サイトと Azure 間

  1. Update Rollup 43 for Microsoft Azure Site Recovery Provider をダウンロードします。
  2. Azure Site Recovery に登録されている Hyper-V サーバーの各ノード上のプロバイダーをインストールします。

Hyper-V がホスト クラスター Hyper-V サーバーの場合、クラスタのすべてのノードにアップグレードをインストールするようにしてください。

オンプレミス VMware/物理サイトと Azure 間

  1. Update Rollup 43 for Microsoft Azure Site Recovery Unified Setup をダウンロードします。
  2. オンプレミス管理サーバーの 1 台目にアップデートをインストールします。これは、Configuration サーバーと Process サーバー ロールを含むサーバーにインストールします。
  3. スケールアウト Process サーバーがある場合、次にそのサーバーをアップデートします。
  4. Azure Portal にアクセスし、保護されたアイテム > レプリケートされたアイテム ペインに移動します。
  5. このページの VM を選択します。
  6. 各 VM のペインの下部に表示されている Update Agent ボタンをクリックします。これは、すべての保護されている VM 上の Mobility Service Agent をアップデートします。

注 : すべての最新の変更がソース VM に読み込まれていることを確認するために、Mobility Agent をアップグレードするたびに再始動することを推奨します。しかし必須ではありません。最後の再起動中のエージェントのバージョンと現在のバージョンの差が 4 より大きい場合、再起動は必須です。詳細な説明については次の表を参照してください。

最新の再起動中のエージェントのバージョン バージョンへのアップグレード 再起動の必須可否について
9.25 9.27 必須ではない
9.25 9.28 必須ではない
9.25 9.29 必須ではない
9.25 9.30 必須です。
最初にバージョン 9.29 にアップグレードしてからバージョン 9.30 にアップグレードする前に再起動します (最後の再起動が実行されたバージョンとターゲット バージョンとの違いが 4 以上のため)。

参考

タイトルとURLをコピーしました