新しく追加された Microsoft 認定試験である PL-100 : Microsoft Power Platform App Maker (beta) における、評価されるスキルについて以下の情報をもとに日本語にまとめてみました。
- Exam PL-100: Microsoft Power Platform App Maker–Skills Measured
https://query.prod.cms.rt.microsoft.com/cms/api/am/binary/RE4wo07
試験 PL-100 : Microsoft Power Platform App Maker (beta) – 評価されるスキルについて (意訳)
試験の対象者
App Maker は、ソリューション ドメインを熟知している自分とチームのために、タスクとプロセスを簡素化、自動化、変換するソリューションを構築します。データ モデリング、基本的な UX 設計、要件分析、プロセス分析などの主要なテクニカル ビジネス アナリスト タスクに精通しています。
また、App Maker は、ビジネス プロセスを作成して適用し、情報のデジタル コレクションを構築、繰り返し可能なタスクの効率を向上させ、ビジネスプロセスを自動化します。
加えて App Maker は、Power Platform のメーカー ツールを使用してビジネス上の問題を解決します。利用者は、Visual Basic for Applications、Excel ピボット テーブル、Teams、その他のツールの経験がある場合があります。データモデル、ユーザーインターフェイス、プロセスについての基本的な知識が必要となります。アプリメーカーは、利用可能なツールの機能と制限を認識しており、それらを適用する方法を理解しています。
App Maker は自主的で、ソリューション中心です。利用者は正式な IT トレーニングは受けていないかもしれませんが、テクノロジーを使用して個人的な成長の考え方でビジネスの問題を解決することに慣れています。彼らは運用上の必要性を理解し、望ましい結果のビジョンを持っています。利用者は段階的かつ反復的な戦略で問題に取り組みます。
評価されるスキル
注:評価される各スキルの下に記載しているリストは、スキルの評価項目です。このリストは、決定的でも網羅的でもありません。
注:試験内容について、ほとんどの場合、プレビュー機能はカバーされず、一部の機能は GA (General Availability) となった際に試験に追加されます。
スキルの評価
ソリューションの設計 (10-15%)
- 高レベルなデザインを作成する
- ビジネス要件を収集する
- データベースを識別する
- アプリ エンティティとして実世界オブジェクトを説明する
- ユーザー エクスペリエンスを説明する
- レベルなデータ モデルを作成する
- 必要な Power Platform コンポーネントを識別する
- 必要なアプリの種類を決定する
- 既存のリソースとライセンスを識別する
- ギャップを識別する
- 問題のドメインを Power Platform ツールにマップする
- 必要なフローを識別する
- アクセラレータとサード パーティのソリューションを評価する
- データ モデルを設計する
- 必要なエンティティとオブジェクトを決定する
- リレーションシップを識別する
- 属性の種類を識別する
- オブライン アクセスの要件を決定する
- ユーザー インターフェースを設計する
- コンポーネントの再利用の機会を識別する
- ユーザー インターフェース (UI) 標準を適用する
- アクセシビリティを設計する
- ローカリゼーションを設計する
- 出力を設計する
- データ出力要件を定義する
- 視覚化の要件を定義する
- Azure Data Lake を含むデータの分析のソースを識別する
- セキュリティ、プライバシー、およびコンプライアンスを設計する
- 機密データを識別する
- 該当する政府規制を識別する
- アプリ環境を理解する
○ アプリのビルドを開始する方法を理解する
○ さまざまな種類のアプリ環境を説明する
○ ソリューションを理解する
○ ソリューションのソース データがどこにあるかを理解する
ソリューションの作成 (50-55%)
- 開発環境で Power Platform ソリューションを作成する
- アプリのワークスペースとしてソリューションを作成する
- ソリューションの Solution Publisher を作成する
- ソリューションの Solution Publisher を修正する
- モデル駆動型アプリを作成する
- ソリューション内にモデル駆動型アプリを作成する
- サイト マップを作成する
- Common Data Service エンティティ フォームを作成、構成する
- Common Data Service エンティティ ビューを作成、構成する
- モデル駆動型ダッシュボードを作成する
- ビューのモデル駆動型チャートを作成する
- 既存のPower BI レポートをモデル駆動型ダッシュボードに追加する
- キャンバス アプリを作成する
- ソリューション内にキャンバス アプリを作成する
- キャンバス アプリのデータ ソースに接続する
- キャンバス アプリの画面を作成する
- オフライン アクセスのソリューションを構成する
- 数式と式を使用する
- コレクションと変数を使用する
- アプリのパフォーマンスに対する設計選択の影響を説明する
- 制御を作成、使用する
- キャンバス アプリのアセットとコンポーネントを画面に追加する
- キャンバス アプリ コンポーネントをビルドする
- データ ストアを作成、構成する
- Common Data Service データベースを作成する
- データ ストア用の接続を構成する
- データ モデルに基づいて Common Data Service エンティティを作成する
- Common Data Service エンティティの関係を使用してエンティティをリンクする
- テストおよび開発用のデータ レコードをロード、作成する
- ビジネス ロジックを作成する
- Common Data Service ビジネス ルールを作成する
- Common Data Service ビジネス プロセス フローを作成する
- Common Data Service クラシック ワークフローを作成する
- Power Automate フローを用いてビジネス ロジックを作成する
- キャンバス アプリの数式とイベントを作成する
- Power Automate フローを作成する
- ソリューションとしてフローを作成する
- トリガー アクションを作成する
- スケジュールされた、自動化された、およびインスタント フローをビルドする
- フロー アクションを作成する
- Flow Checker を実行する
- フローをテストする
- 式とループを作成する
データの分析 (5-10%)
- Power BI レポートを作成する
- Power BI Desktop を用いて Power BI レポートを作成する
- Power BI サービスを用いて Power BI レポートを作成する
- 他のレポートを実装する
- SQL Server Reporting Services (SSRS) レポートを使用する
- ソリューションのデータからテンプレートにマージする
- AI Builder モデルをビルドする
- create AI Builder モデルの種類を作成する
- AI Builder モデルを使用する
- 履歴データを用いてモデルをトレーニングする
ソリューションの実装と管理 (15-20%)
- ソリューション セキュリティを構成する
- Common Data Service security rolesセキュリティ ロールを構成する
- Common Data Service フィールド セキュリティを構成する
- アプリケーションとフローをテストする
- ソリューションのテスト プロセスについて説明する
- 利用可能な Power Platform テスト ツールを実装する
- アクセシビリティを検証する
- ソリューションをセキュア化する
- データ セキュリティを管理する
- アプリ セキュリティを管理する
- フローの分散方法を定義する
- Power BI のセキュリティを構成する
- ソリューションをデプロイする
- ソリューションをエクスポートする
- 運用環境へのソリューションの展開をサポートする
- ソリューションのバージョンを管理する
- アプリの新しいバージョンを作成する
- アプリの以前のバージョンを復元する
- アプリの新しいバージョンを発行する