Update Rollup 1 for Microsoft Azure Backup Server v3 がリリースされました

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Azure と連携して VMware VM を含むオンプレミスのワークロードのバックアップが可能な Microsoft Azure Backup Server v3 の最新の更新プログラム、Update Rollup 1 for Microsoft Azure Backup Server v3 (MABS V3 UR1) がリリースされました。

MABS V3 UR1 は、Microsoft Update 経由で自動でインストール、もしくは Microsoft Update カタログから手動で入手、インストールが可能です。

MABS V3 UR1 の新機能について

※「What’s new in Microsoft Azure Backup Server – Azure Backup | Microsoft Docs」の内容を意訳したものとなります。

Microsoft Azure Backup Server (MABS) version 3 UR1 は最新のアップデートであり、重大な不具合修正とその他の機能および拡張機能が含まれます。修正された不具合の一覧と MABS V3 UR1 のインストール手順について、KB4534062 を参照してください。

32-Bit 保護エージェントのサポートは、MABS v3 UR1 では廃止されています。詳細は、32 Bit protection agent deprecation を参照してください。
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SSD を用いた階層型ストレージによる高速バックアップ

MABS V2 では、Modern Backup Storage (MBS) を導入し、ストレージの使用率とパフォーマンスを向上させました。 MBS は、基礎となるファイル システムとして ReFS を使用し、階層型ストレージなどのハイブリッド ストレージを利用するように設計されています。

MBS によるスケールとパフォーマンスを実現するには、DPS HDD ストレージと組み合わせて階層化ボリュームとして MABS V3 UR1 を備えたフラッシュ ストレージ (SSD) のごく一部 (ストレージ全体の 4 %) を使用することを推奨します。階層型ストレージを備えた MABS V3 UR1 は、バックアップを 50 〜 70 % 高速化します。階層型ストレージを構成する手順については、DPMの記事 Set up MBS with Tiered Storage を参照してください。

ReFS ボリュームおよび重複排除が有効な ReFS ボリュームのサポート

MABS V3 UR1 を使用すると、ReFS ボリュームおよび ReFS ボリュームにデプロイされたワークロードをバックアップできます。ReFS ボリュームにデプロイされた以下のワークロードのバックアップが可能です  :

  • オペレーティング システム (64 bit) : Windows Server 2019、2016、2012 R2、2012
  • SQL Server : SQL Server 2019、SQL Server 2017、2016
  • Exchange : Exchange 2019、2016
  • SharePoint : 最新の SP がインストールされた SharePoint 2019、2016
ReFS ボリュームに保存されている Hyper-V VM のバックアップは、MABS V3 でサポートしています。

Azure VMware Solution 保護サポート

MABS v3 UR1 を使用すると、Azure VMware Solution にデプロイされた仮想マシンの保護が可能となります。

VMware 並列バックアップ

MABS V3 UR1 を使用すると、単一の保護グループ内のすべての VMware VM バックアップが並列になり、VM バックアップが 25 % 高速になります。以前のバージョンの MABS では、並列バックアップは保護グループ全体でのみ実行されていました。MABS V3 UR1 では、VMware デルタ レプリケーション ジョブが並列して実行されます。既定では、並列実行するジョブの数は 8 に設定されています。詳細は、VMware parallel backups を確認してください。

VMware VM バックアップのディスク除外

MABS V3 UR1 を使用すると、VMware VMバックアップから特定のディスクを除外することができます。詳細は、excluding disks from VMware VM backup を確認してください。

オンライン バックアップを削除するための追加認証レイヤーのサポート

MABS V3 UR1 では、重要な操作のために認証のレイヤーが追加されています。Stop Protection with Delete data 操作を実行すると、セキュリティ PIN の入力を求められます。

オフライン バックアップの改善

MABS V3 UR1 は、Azure Import/Export Service によるオフライン バックアップ エクスペリエンスを向上させます。詳細については、このリンクにある更新された手順を参照してください。

MABS の Azure Data Box を使用したオフライン バックアップのプレビューも含まれます。詳細については、SystemCenterFeedback@microsoft.com にお問い合わせください。

新しいコマンドレットのパラメーター

MABS V3 UR1 には、新しいパラメーター [-CheckReplicaFragmentation] が含まれています。新しいパラメーターは、レプリカの断片化の割合を計算し、Copy-DPMDatasourceReplica コマンドレットに含まれています。

32-Bit 保護エージェントの廃止

MABS v3 UR1 では、32-Bit 保護エージェントのサポートはサポートされなくなりました。 MABS v3 サーバーを UR1 にアップグレードすると、32-Bit のワークロードを保護できなくなります。既存の 32-Bit 保護エージェントは無効な状態になり、スケジュールされたバックアップは agent is disabled になっているというエラーで失敗します。これらのエージェントのバックアップデータを保持する場合は、データ保持オプションを使用して保護を停止できます。それ以外の場合は、保護エージェントを除去できます。

MABS V3 UR1 による保護でサポートされるワークロードについて、updated protection matrix を確認してください。

参考

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