Update Rollup 49 for Azure Site Recovery が公開されました

ブログ エントリ内にアフィリエイト広告が含まれています

Azure Site Recovery (ASR) の更新プログラムである Update Rollup 49 for Azure Site Recovery (KB4578241) が公開されました。

Update Rollup 49 for Azure Site Recovery について (意訳)

スポンサーリンク

導入

Update Rollup 49 for Azure Site Recovery における各インストーラーのバージョンとなります。

修正される問題の詳細と、このアップデートをインストールする前に確認する必要がある前提条件について説明します。このリリースでは、Recovery Service Agent のバージョン アップグレードはありません。

前提条件

Microsoft Azure Site Recovery Update Rollup 49 をインストールするには、以下のどちらかインストールされている必要があります :

  • Microsoft Azure Site Recovery Provider (バージョン 5.1.5900 以降)
  • Microsoft Azure Site Recovery Unified Setup (VMware to Azure) (バージョン 9.32.xxxx.x 以降)
  • Microsoft Azure Recovery Services Agent (バージョン 2.0.8900.0 以降)

注 : [コントロール パネル] – [プログラムと機能] からインストールされているバージョンを確認することが可能です。

この更新プログラムにより修正される問題

この更新プログラムを適用することで、次の問題を修正および改善点があります。

Mobility Service

改善された点
Linux OS support
  • Azure to Azure
    • Ubuntu 20.04
    • RHEL 7.9
    • Ubuntu 18.4.03 (Kernel v5.4)
  • VMware/物理 to Azure
    • Ubuntu 20.04
    • RHEL 7.9
    • Ubuntu 18.4.03 (Kernel v5.4)
修正された問題
  • ベアラー トークン リクエストの失敗が原因でレプリケーションの有効化が失敗する問題を修正しました。
  • Azure Disk Encryption (ADE) が有効になっている Linux マシンで Azure to Azure へのシナリオのレプリケーションの有効化が失敗する問題を修正しました。
  • カーネルの検証が正しくないために、インストーラーの事前チェックが Oracle Linux 7.8 のレプリケーションの有効化をブロックしていた問題を修正しました。
  • Storage Account アクセス キーのロールオーバーがレプリケーションを中断させる問題を修正しました。

Microsoft Azure Site Recovery Unified セットアップと Configuration サーバー テンプレート

  • 新しい変更は導入されていません。

Microsoft Azure Site Recovery (サービス)

改善された点
  • PowerShell を用いた Azure to Azure へのシナリオで NIC 名を変更できるようになりました。
修正された問題
  • フェールオーバーの呼び出しごとに、Unmanaged ディスクのディスク サイズが 1 GB 増加する問題を修正しました。
  • 可用性セットのターゲット リソースを使用したテスト フェールオーバーが失敗する問題を修正しました。

Microsoft Azure Site Recovery (ポータル)

改善された点
  • ゾーン間レプリケーションのセットアップ中に回復プランを使用するための Azure to Azure シナリオのポータル サポートを追加しました。
  • アクセシビリティを向上させるためにポータルに変更を追加しました。
スポンサーリンク

Azure Site Recovery オンプレミス コンポーネントのアップデート

2 つのオンプレミス VMM サイト間

  1. Update Rollup 49 for Microsoft Azure Site Recovery Provider をダウンロードします。
  2. リカバリー サイトで管理している 1 台目のオンプレミス VMM サーバーに Update Rollup 49 をインストールします。
  3. リカバリー サイトがアップデートされた後、プライマリ サイトが管理している VMM サーバーで Update Rollup 49 をインストールします。

VMM が高可用性 VMM (VMM クラスター) である場合、VMM サービスがインストールされているクラスタのすべてのノードにアップグレードをインストールするようにしてください。

オンプレミス VMM サイトと Azure 間

  1. Update Rollup 49 for Microsoft Azure Site Recovery Provider をダウンロードします。
  2. オンプレミス VMM サーバー上で Update Rollup 49 をインストールします。
  3. すべての Hyper-V ホストで最新の MARS エージェントをインストールします。

VMM が高可用性 VMM (VMM クラスター) である場合、VMM サービスがインストールされているクラスタのすべてのノードにアップグレードをインストールするようにしてください。

オンプレミス Hyper-V サイトと Azure 間

  1. Update Rollup 49 for Microsoft Azure Site Recovery Provider をダウンロードします。
  2. Azure Site Recovery に登録されている Hyper-V サーバーの各ノード上のプロバイダーをインストールします。

Hyper-V がホスト クラスター Hyper-V サーバーの場合、クラスタのすべてのノードにアップグレードをインストールするようにしてください。

オンプレミス VMware/物理サイトと Azure 間

  1. Update Rollup 49 for Microsoft Azure Site Recovery Unified Setup をダウンロードします。
  2. オンプレミス管理サーバーの 1 台目にアップデートをインストールします。これは、Configuration サーバーと Process サーバー ロールを含むサーバーにインストールします。
  3. スケールアウト Process サーバーがある場合、次にそのサーバーをアップデートします。
  4. Azure Portal にアクセスし、保護されたアイテム > レプリケートされたアイテム ペインに移動します。
  5. このページの VM を選択します。
  6. 各 VM のペインの下部に表示されている Update Agent ボタンをクリックします。これは、すべての保護されている VM 上の Mobility Service Agent をアップデートします。

注 : SUSE Linux Enterprise Server 11 SP3 マシン用の Microsoft Azure Site Recovery をアップデート、もしくは保護している場合は、必ず以下の手順に従ってください。

  1. SUSE Linux Enterprise Server 11 SP3 エージェント インストーラーをダウンロードします。
  2. SUSE Linux Enterprise Server 11 SP3 仮想マシンをアップグレード、もしくは保護する前に、SUSE Linux Enterprise Server 11 SP3 エージェント インストーラーを Configuration サーバーおよびスケールアウト Process サーバーの INSTALL_DIR\home\svsystems\pushinstallsvc\repository および INSTALL_DIR\home\svsystems\admin\web\sw フォルダーにコピーします。 たとえば、以下は Configuration サーバー/Process サーバーのインストール パスが C:\Program Files (x86)\Microsoft Azure Site Recoveryの場合のフォルダー名です :

    • C:\Program Files (x86)\Microsoft Azure Site Recovery\home\svsystems\pushinstallsvc\repository
    • C:\Program Files (x86)\Microsoft Azure Site Recovery\home\svsystems\admin\web\sw path

注 : すべての最新の変更がソース VM に読み込まれていることを確認するために、Mobility Agent をアップグレードするたびに再始動することを推奨します。しかし必須ではありません。最後の再起動中のエージェントのバージョンと現在のバージョンの差が 4 より大きい場合、再起動は必須です。詳細な説明については次の表を参照してください。

最新の再起動中のエージェントのバージョン バージョンへのアップグレード 再起動の必須可否について
9.25 9.27 必須ではない
9.25 9.28 必須ではない
9.25 9.29 必須ではない
9.25 9.30 必須です。
最初にバージョン 9.29 にアップグレードしてからバージョン 9.30 にアップグレードする前に再起動します (最後の再起動が実行されたバージョンとターゲット バージョンとの違いが 4 以上のため)。

参考

タイトルとURLをコピーしました