Azure Site Recovery (ASR) の更新プログラムである Update Rollup 50 for Azure Site Recovery (KB4582666) が公開されました。
- Update rollup 50 for Azure Site Recovery
https://support.microsoft.com/help/4582666 - Azure Site Recovery update rollup 50 – September 2020 | Azure の更新情報 | Microsoft Azure
https://azure.microsoft.com/ja-jp/updates/site-recovery-update-rollup-50-august-2020/?WT.mc_id=AZ-MVP-4038156
Update Rollup 50 for Azure Site Recovery について (意訳)
導入
Update Rollup 50 for Azure Site Recovery における各インストーラーのバージョンとなります。
- Azure to Azure
- VMware/物理 to Azure
- Download Microsoft Azure Site Recovery Configuration Server OVF template (version 5.1.6347.0)
- MD5 hash 1a2276dc60ccfbd7898c04b44745443f
- Download Microsoft Azure Site Recovery Unified Setup (VMware to Azure) (version 9.37.5724.1)
- SUSE Linux Enterprise Server 11 SP3、RHEL5、CentOS 5、DEBIAN7 マシンを更新、もしくは保護するための前提条件 : 最新のモビリティ エージェント インストーラーが Microsoft ダウンロード センターからダウンロードされ、構成サーバーのプッシュ インストーラー リポジトリに配置されていることを確認します。詳細については、以下の Updating your Azure Site Recovery On-Premises components セクションを参照してください。
- Mobility service (version 9.37.5724.1)
- Download Microsoft Azure Site Recovery Configuration Server OVF template (version 5.1.6347.0)
- Hyper-V or VMM to Azure
修正される問題の詳細と、このアップデートをインストールする前に確認する必要がある前提条件について説明します。このリリースでは、Recovery Service Agent のバージョン アップグレードはありません。
前提条件
Microsoft Azure Site Recovery Update Rollup 50 をインストールするには、以下のどちらかインストールされている必要があります :
- Microsoft Azure Site Recovery Provider (バージョン 5.1.5900 以降)
- Microsoft Azure Site Recovery Unified Setup (VMware to Azure) (バージョン 9.33.xxxx.x 以降)
- Microsoft Azure Recovery Services Agent (バージョン 2.0.8900.0 以降)
注 : [コントロール パネル] – [プログラムと機能] からインストールされているバージョンを確認することが可能です。
この更新プログラムにより修正される問題
この更新プログラムを適用することで、次の問題を修正および改善点があります。
Mobility Service
Linux OS support
- Azure to Azure
- Debian 9.1 ~ 9.13
- VMware/物理 to Azure
- Debian 9.1 ~ 9.13
修正された問題
- 新規インストール中に既存のプロキシ情報が保持されない問題を修正しました。
- タイムアウト バリアが原因でアプリの一貫性のある回復ポイントを使用できない問題を修正しました。
- 内部例外が原因で初期レプリケーションがスタックしていた問題を修正しました。
- Windows Server 2019 の再保護が内部エラーで失敗する問題を修正しました。
Microsoft Azure Site Recovery Unified セットアップと Configuration Server テンプレート
- 新しい変更は導入されていません。
Microsoft Azure Site Recovery (サービス)
修正された問題
- スクリプトに渡されるパラメーターが正しくないためにフェールオーバーが失敗する問題を修正しました。
Azure Site Recovery オンプレミス コンポーネントのアップデート
2 つのオンプレミス VMM サイト間
- Update Rollup 50 for Microsoft Azure Site Recovery Provider をダウンロードします。
- リカバリー サイトで管理している 1 台目のオンプレミス VMM サーバーに Update Rollup 50 をインストールします。
- リカバリー サイトがアップデートされた後、プライマリ サイトが管理している VMM サーバーで Update Rollup 50 をインストールします。
注 VMM が高可用性 VMM (VMM クラスター) である場合、VMM サービスがインストールされているクラスタのすべてのノードにアップグレードをインストールするようにしてください。
オンプレミス VMM サイトと Azure 間
- Update Rollup 50 for Microsoft Azure Site Recovery Provider をダウンロードします。
- オンプレミス VMM サーバー上で Update Rollup 50 をインストールします。
- すべての Hyper-V ホストで最新の MARS エージェントをインストールします。
注 VMM が高可用性 VMM (VMM クラスター) である場合、VMM サービスがインストールされているクラスタのすべてのノードにアップグレードをインストールするようにしてください。
オンプレミス Hyper-V サイトと Azure 間
- Update Rollup 50 for Microsoft Azure Site Recovery Provider をダウンロードします。
- Azure Site Recovery に登録されている Hyper-V サーバーの各ノード上のプロバイダーをインストールします。
注 Hyper-V がホスト クラスター Hyper-V サーバーの場合、クラスタのすべてのノードにアップグレードをインストールするようにしてください。
オンプレミス VMware/物理サイトと Azure 間
- Update Rollup 50 for Microsoft Azure Site Recovery Unified Setup をダウンロードします。
- オンプレミス管理サーバーの 1 台目にアップデートをインストールします。これは、Configuration サーバーと Process サーバー ロールを含むサーバーにインストールします。
- スケールアウト Process サーバーがある場合、次にそのサーバーをアップデートします。
- Azure Portal にアクセスし、保護されたアイテム > レプリケートされたアイテム ペインに移動します。
- このページの VM を選択します。
- 各 VM のペインの下部に表示されている Update Agent ボタンをクリックします。これは、すべての保護されている VM 上の Mobility Service Agent をアップデートします。
注 : SUSE Linux Enterprise Server 11 SP3、RHEL5、CentOS 5、DEBIAN7 マシン用の Microsoft Azure Site Recovery をアップデート、もしくは保護している場合は、必ず以下の手順に従ってください。
- 対象のマシンに適用可能なインストールをダウンロードします。
- 仮想マシンをアップグレード、もしくは保護する前に、インストーラーを Configuration サーバーおよびスケールアウト Process サーバーの INSTALL_DIR\home\svsystems\pushinstallsvc\repository フォルダーにコピーします。 たとえば、以下は Configuration サーバー/Process サーバーのインストール パスが C:\Program Files (x86)\Microsoft Azure Site Recovery の場合のフォルダー名です :
- C:\Program Files (x86)\Microsoft Azure Site Recovery\home\svsystems\pushinstallsvc\repository
- インストーラーをコピーした後、services.msc に移動し、InMage PushInstall サービスを再起動します。
注 : すべての最新の変更がソース VM に読み込まれていることを確認するために、Mobility Agent をアップグレードするたびに再始動することを推奨します。しかし必須ではありません。最後の再起動中のエージェントのバージョンと現在のバージョンの差が 4 より大きい場合、再起動は必須です。詳細な説明については次の表を参照してください。
最新の再起動中のエージェントのバージョン | バージョンへのアップグレード | 再起動の必須可否について |
---|---|---|
9.25 | 9.27 | 必須ではない |
9.25 | 9.28 | 必須ではない |
9.25 | 9.29 | 必須ではない |
9.25 | 9.30 | 必須です。 最初にバージョン 9.29 にアップグレードしてからバージョン 9.30 にアップグレードする前に再起動します (最後の再起動が実行されたバージョンとターゲット バージョンとの違いが 4 以上のため)。 |