Azure Site Recovery (ASR) の更新プログラムである Update Rollup 52 for Azure Site Recovery (KB4597409) が公開されました。
- Update rollup 52 for Azure Site Recovery
https://support.microsoft.com/help/4597409
Update Rollup 52 for Azure Site Recovery について (意訳)
導入
Update Rollup 52 for Azure Site Recovery における各インストーラーのバージョンとなります。
- Azure to Azure
- VMware/物理 to Azure
- Download Microsoft Azure Site Recovery Configuration Server OVF template (version 5.1.6458.0)
- MD5 hash 5633a756d81dc7736be4ec80075f2a25
- Download Microsoft Azure Site Recovery Unified Setup (VMware to Azure) (version 9.39.5796.1)
- SUSE Linux Enterprise Server 11 SP3、RHEL5、CentOS 5、DEBIAN7 マシンを更新、もしくは保護するための前提条件 : 最新のモビリティ エージェント インストーラーが Microsoft ダウンロード センターからダウンロードされ、構成サーバーのプッシュ インストーラー リポジトリに配置されていることを確認します。詳細については、以下の Updating your Azure Site Recovery On-Premises components セクションを参照してください。
- Mobility service (version 9.39.5796.1)
- Download Microsoft Azure Site Recovery Configuration Server OVF template (version 5.1.6458.0)
- Hyper-V or VMM to Azure
修正される問題の詳細と、このアップデートをインストールする前に確認する必要がある前提条件について説明します。
前提条件
Microsoft Azure Site Recovery Update Rollup 52 をインストールするには、以下のどちらかインストールされている必要があります :
- Microsoft Azure Site Recovery Provider (バージョン 5.1.6000 以降)
- Microsoft Azure Site Recovery Unified Setup (VMware to Azure) (バージョン 9.35.xxxx.x 以降)
- Microsoft Azure Recovery Services Agent (バージョン 2.0.8900.0 以降)
注 : [コントロール パネル] – [プログラムと機能] からインストールされているバージョンを確認することが可能です。
この更新プログラムにより修正される問題
この更新プログラムを適用することで、次の問題を修正および改善点があります。
Mobility Service
Linux OS サポート
- Azure to Azure
- RHEL 8.3
- Oracle Linux 7.9
- VMware/物理 to Azure
- RHEL 8.3
- Oracle Linux 7.9
- Oracle Linux 8.3
修正された問題
- VMware および物理マシンの保護に使用される Process Server にロギングの機能強化を追加しました。
- initrd 作成のタイムアウトが原因で、レプリケーションの有効化中に表示されるインストーラーのタイムアウト問題のエラー通知が改善されました。
- RPM データベースが破損しているためにレプリケーションの有効化が失敗した場合のエラー通知が改善されました。
- Configuration Server の証明書の更新がポータルからトリガーされた場合、Process Server の証明書が更新されない問題を修正しました。
Microsoft Azure Site Recovery Unified セットアップ と Configuration サーバー テンプレート
- 新しい変更は導入されていません。
Microsoft Azure Site Recovery (サービス)
- 保護された Azure VMの テスト フェールオーバーが失敗し、サブネットが利用できないことを通知するエラーが発生する問題を修正しました。
- PowerShell を使用して回復計画を更新すると、構成された事前アクションと事後アクションが破損するという修正が追加されました。
- 古いクラウドの選択が削除されず、レプリケーションの有効化に失敗する問題を修正しました。
Azure Site Recovery オンプレミス コンポーネントのアップデート
2 つのオンプレミス VMM サイト間
- Update Rollup 52 for Microsoft Azure Site Recovery Provider をダウンロードします。
- リカバリー サイトで管理している 1 台目のオンプレミス VMM サーバーに Update Rollup 51 をインストールします。
- リカバリー サイトがアップデートされた後、プライマリ サイトが管理している VMM サーバーで Update Rollup 52 をインストールします。
注 VMM が高可用性 VMM (VMM クラスター) である場合、VMM サービスがインストールされているクラスタのすべてのノードにアップグレードをインストールするようにしてください。
オンプレミス VMM サイトと Azure 間
- Update Rollup 52 for Microsoft Azure Site Recovery Provider をダウンロードします。
- オンプレミス VMM サーバー上で Update Rollup 52 をインストールします。
- すべての Hyper-V ホストで最新の MARS エージェントをインストールします。
注 VMM が高可用性 VMM (VMM クラスター) である場合、VMM サービスがインストールされているクラスタのすべてのノードにアップグレードをインストールするようにしてください。
オンプレミス Hyper-V サイトと Azure 間
- Update Rollup 52 for Microsoft Azure Site Recovery Provider をダウンロードします。
- Azure Site Recovery に登録されている Hyper-V サーバーの各ノード上のプロバイダーをインストールします。
注 Hyper-V がホスト クラスター Hyper-V サーバーの場合、クラスタのすべてのノードにアップグレードをインストールするようにしてください。
オンプレミス VMware/物理サイトと Azure 間
- Update Rollup 52 for Microsoft Azure Site Recovery Unified Setup をダウンロードします。
- オンプレミス管理サーバーの 1 台目にアップデートをインストールします。これは、Configuration サーバーと Process サーバー ロールを含むサーバーにインストールします。
- スケールアウト Process サーバーがある場合、次にそのサーバーをアップデートします。
- Azure Portal にアクセスし、保護されたアイテム > レプリケートされたアイテム ペインに移動します。
- このページの VM を選択します。
- 各 VM のペインの下部に表示されている Update Agent ボタンをクリックします。これは、すべての保護されている VM 上の Mobility Service Agent をアップデートします。
注 : SUSE Linux Enterprise Server 11 SP3、RHEL5、CentOS 5、DEBIAN7 マシン用の Microsoft Azure Site Recovery をアップデート、もしくは保護している場合は、必ず以下の手順に従ってください。
- 対象のマシンに適用可能なインストールをダウンロードします。
- 仮想マシンをアップグレード、もしくは保護する前に、インストーラーを Configuration サーバーおよびスケールアウト Process サーバーの INSTALL_DIR\home\svsystems\pushinstallsvc\repository フォルダーにコピーします。 たとえば、以下は Configuration サーバー/Process サーバーのインストール パスが C:\Program Files (x86)\Microsoft Azure Site Recovery の場合のフォルダー名です :
- C:\Program Files (x86)\Microsoft Azure Site Recovery\home\svsystems\pushinstallsvc\repository
- インストーラーをコピーした後、services.msc に移動し、InMage PushInstall サービスを再起動します。
注 : すべての最新の変更がソース VM に読み込まれていることを確認するために、Mobility Agent をアップグレードするたびに再始動することを推奨します。しかし必須ではありません。最後の再起動中のエージェントのバージョンと現在のバージョンの差が 4 より大きい場合、再起動は必須です。詳細な説明については次の表を参照してください。
最新の再起動中のエージェントのバージョン | バージョンへのアップグレード | 再起動の必須可否について |
---|---|---|
9.25 | 9.27 | 必須ではない |
9.25 | 9.28 | 必須ではない |
9.25 | 9.29 | 必須ではない |
9.25 | 9.30 | 必須です。 最初にバージョン 9.29 にアップグレードしてからバージョン 9.30 にアップグレードする前に再起動します (最後の再起動が実行されたバージョンとターゲット バージョンとの違いが 4 以上のため)。 |