※このブログ エントリは、Azure Advent Calender 13 日目の記事になります。
Azure - Qiita Advent Calendar 2020 - Qiita
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2020/12/10 (現地時間) に削除されたストレージ アカウントの回復機能が GA になった旨のアナウンスがありました。
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ストレージ アカウントの機能として、blob やファイル共有の論理的な削除 (Soft Delete) がありますが、誤ってストレージ アカウント自体を誤って削除してしまった場合でも回復 (データの保証はされないが、ベストエフォート) が可能な機能となります。
// 誤って削除させない場合はリソースロック機能を使ってロックする必要があります。
この機能は日本 (東日本/西日本) リージョンでも可能なため、手順について確認してみました。
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削除されたストレージ アカウントの回復機能について
前提条件
削除されたストレージ アカウントの回復機能を利用する際の前提条件は、以下となります。
- 14 日以内に削除されたストレージ アカウントであること
- ストレージ アカウントが Azure Resource Manager (ARM) デプロイ モデルで作成されていること
- 削除されたストレージ アカウント名と同じ名前のストレージ アカウントが作成されていないこと
- 回復する際、削除されたストレージ アカウントが含まれていたリソース グループ名が存在していること
- リソース グループも削除してしまった場合は、同じ名前で再作成する。
- 削除されたストレージ アカウントが Azure Key Vault の Customer Managed Key を使用、Key Vault も削除されている場合は、はじめに Key Vault を復元する必要がある
回復手順
ストレージ アカウントの管理ブレードから行う場合
サブスクリプション内に削除されたストレージ アカウント以外のストレージ アカウントが存在する場合の手順となります。
- サブスクリプション内に削除されたストレージ アカウント以外のストレージ アカウントの管理ブレードから、[サポート + トラブルシューティング] – [削除されたストレージ アカウントの 回復] をクリックします。
- [削除された ストレージ アカウント (過去 14 日間)] から回復するストレージ アカウントを選択します。
- [回復] をクリックします。
- 回復処理が開始され、Azure Portal の通知領域に処理中である旨表示されます。
- 回復が完了すると、Azure Portal の通知領域に完了した旨表示されます。
(回復に使用したものは、一覧から削除されます)
ヘルプとサポートから行う場合
主にサブスクリプション内に削除されたストレージ アカウント以外のストレージ アカウントが存在しない場合の手順となります。
- Azure Portal の [ヘルプとサポート] から、[サポート] – [新しいサポート リクエスト] を選択、各項目について、以下のように入力、選択します。
- 問題の種類 : 技術 (各種 Azure サービスについて)
- サブスクリプション : 削除されたストレージ アカウントのサブスクリプション
- サービス : 使用中のサービス
- Storage Account Management
- リソース : 全般的な質問
- 概要 : (任意)
- 問題の種類 : 削除と復元
- 問題のサブタイプ : 削除されたストレージ アカウントの復元
- [推奨される解決策] 内にある [お客様が管理するストレージ アカウントの復旧] をクリックする。
- 『ストレージ アカウントの管理ブレードから行う場合の手順』と同様の手順 (2. 以降) で、削除されたストレージ アカウントの回復を実施します。
補足
回復する際、削除されたストレージ アカウントが含まれていたリソース グループ名が存在していない場合
回復を実行すると、以下のエラーが Azure Portal の通知領域に表示されます。この時、削除されたストレージ アカウントが含まれていたリソース グループ名を確認することが可能です。
回復する際、同じストレージ アカウント名が存在する場合
回復を実行すると、以下のエラーが Azure Portal の通知領域に表示されます。
ストレージ アカウント (クラシック) の管理ブレード
削除されたストレージ アカウントの回復メニューは存在しません。
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