先日「Microsoft 認定試験 AZ-303、AZ-304 の Beta 試験が提供開始になりました」を投稿しましたが、提供が開始された Microsoft 認定試験で「AZ-304 : Microsoft Azure Architect Design (beta)」は現時点では英語のみの提供となっています。評価されるスキル (試験範囲) についても英語のみですが、以下の情報をもとに日本語にまとめてみました。
- Exam AZ-304: Microsoft Azure Architect Design – Skills Measured
https://query.prod.cms.rt.microsoft.com/cms/api/am/binary/RE4pCWz 
試験 AZ-304 : Microsoft Azure Architect Design (beta) – 評価されるスキルについて (意訳)
試験の対象者
この試験の対象者は、コンピューティング、ネットワーク、ストレージ、セキュリティなどの側面を含む、Microsoft Azure で実行されるソリューションの設計と実装に関する専門知識が必要です。
Azure ソリューション アーキテクトの責任には、利害関係者に助言し、ビジネス要件を安全にスケーラブルで信頼性の高いクラウド ソリューションへの変換を含みます。
Azure ソリューション アーキテクトは、クラウド管理者、クラウド DBA、およびクライアントと連携しし、ソリューションを実装します。
この試験の対象者には、ネットワーキング、仮想化、ID、セキュリティ、ビジネス継続性、ディザスター リカバリー、データ プラットフォーム、予算編成、ガバナンスなど、IT運用に関する高度な経験と知識が必要です。この役割は、各領域の決定がソリューション全体に与える影響を管理する必要があります。さらに、この役割には、Azure 管理におけるエキスパート レベルのスキルがあり、Azure 開発と DevOps プロセスの経験が必要です。
評価されるスキル
注:評価される各スキルの下に記載しているリストは、スキルの評価項目です。このリストは、決定的でも網羅的でもありません。
注:試験内容について、ほとんどの場合、プレビュー機能はカバーされず、一部の機能は GA (一般提供) となった際に試験に追加されます。
スキルの評価
•監視の設計 (10-15%)
- コスト最適化を設計する
- コスト管理とコストのレポートのためのソリューションを推奨する
 - コストが最小になるソリューションを推奨する
 
 - ログと監視のソリューションを設計する
- ログのレベルとストレージの場所を決定する
 - Azure Monitor と Azure Sentinel を含む監視ツールとの統合を計画する
 - ソリューションの最適な監視ツールを推奨する
 - イベント ルーティングとエスカレーションのメカニズムを選択する
 - コンプライアンス要件に対するログ ソリューションを推奨する
 
 
ID とセキュリティの設計 (25-30%)
- 認証を設計する
- シングルサインオンのソリューションを推奨する
 - 認証のソリューションを推奨する
 - 多要素認証を含む条件付きアクセスのソリューションを推奨する
 - ネットワーク アクセス認証のソリューションを推奨する
 - Azure AD Connect と Azure AD Connect Health を含むハイブリッド ID のソリューションを推奨する
 - ユーザー セルフサービスのソリューションを推奨する
 - B2B 統合ソリューションの推奨と実装
 - 含まれない項目 : ADFS とのフェデレーション
 
 - 承認を設計する
- 承認のアプローチを選択する
 - 管理グループ、サブスクリプション、リソースグループを含む階層構造を推奨する
 - RBAC ポリシー、アクセスレビュー、ロールの割り当て、物理アクセス、特権 ID 管理 (PIM) 、Azure AD Identity Protection、ジャストインタイム (JIT) アクセスを含むアクセス管理ソリューションを推奨する
 
 - ガバナンスを設計する
- タグによる戦略を推奨する
 - Azure Policy を用いたソリューションを推奨する
 - Azure Blueprint を用いたソリューションを推奨する
 
 - アプリケーションのセキュリティを設計する
- KeyVault を含むソリューションを推奨する
- KeyVault に何を格納するかどうか
 - KeyVault の操作
 - KeyVault のリージョン
 
 - Azure AD マネージド ID を含むソリューションを推奨する
 - Azure AD にアプリケーションを統合するソリューションを推奨する
 
 - KeyVault を含むソリューションを推奨する
 
データ ストレージの設計 (15-20%)
- データベースのソリューションを設計する
- 要件に基づく最適なデータ プラットフォームを選択する
 - データベース サービス層のサイジングを推奨する
 - データ ベース スケーラビリティのソリューションを推奨する
 - 保存中のデータ、送信中のデータ、および使用中のデータを暗号化するためのソリューションを推奨する
 
 - データの統合を設計する
- ビジネス要件を満たすためにデータ フローを推奨する
 - Azure Data Factory、Azure Data Bricks、Azure Data Lake、Azure Synapse Analytics などのデータ統合ソリューションを推奨する
 
 - 最適なストレージ アカウントを選択する
- ストレージの層を選択する
 - ストレージ アクセス ソリューションを推奨する
 - ストレージ管理ツールを推奨する
 
 
ビジネス継続性の設計 (10-15%)
- バックアップと回復のソリューションを設計する
- 回復目標 (RTO、RLO、RPO) を満たす Azure ハイブリッドおよびオンプレミス ワークロードの回復ソリューションを推奨する
 - Azure Site Recovery ソリューションを設計する
- Site Recovery レプリケーション ポリシーを推奨する
 - Site Recovery キャパシティのソリューションを推奨する
 - サイト フェールオーバーとフェールバック (計画された/計画されていない) のソリューションを推奨する
 - Site Recovery ネットワークのソリューションを推奨する
 
 - 異なるリージョンの回復ソリューションを推奨する
 - Azure Backup 管理のソリューションを推奨する
 - データ アーカイブと保持のソリューションを設計する
- データ アーカイブのストレージの種類と方法論を推奨する
 - データ アーカイブのビジネス コンプライアンス要件を識別する
 - データ アーカイブの要件を識別する
 - データ アーカイブの SLA を識別する
 - データ保持ポリシーを推奨する
 
 - 高可用性を設計する
- コンピューティング、データベース、ストレージを含む、アプリケーションとワークロードの冗長性のためのソリューションを推奨する
 - オートスケールのソリューションを推奨する
 - 高可用性を必要とするリソースを識別する
 - 高可用性のストレージの種類を識別する
 - ワークロードの地理的冗長性のためのソリューションを推奨する
 
 
 
インフラストラクチャの設計 (25-30%)
- コンピューティング ソリューションを設計する
- コンピューティング プロビジョニングのソリューションを推奨する
仮想マシン、App Services、Service Fabric、Azure Functions、Windows Virtual Desktop、コンテナーを含む、適切なコンピューティング テクノロジーを決定する - コンテナーのソリューションを推奨する
- AKS vs ACI とそれぞれの構成
 
 - コンピューティング管理自動化のソリューションを推奨する
 
 - コンピューティング プロビジョニングのソリューションを推奨する
 - ネットワーク ソリューションを設計する
- ネットワーク アドレスと名前解決のソリューションを推奨する
 - ネットワーク プロビジョニングのソリューションを推奨する
 - ネットワーク セキュリティのソリューションを推奨する
- プライベート エンドポイント
 - ファイアウォール
 - ゲートウェイ
 - など
 
 - インターネット、オンプレミスネットワーク、およびその他のAzure仮想ネットワークへのネットワーク接続のソリューションを推奨する
 - ネットワーク管理を自動化するためのソリューションを推奨する
 - 負荷分散とトラフィック ルーティングのソリューションを推奨する
 
 - アプリケーション アーキテクチャを設計する
- Event Grid、Event Hubs、Service Bus、ストレージ キュー、Logic Apps、Azure Functions、webhook を含むマイクロサービス アーキテクチャを推奨する
 - ARM テンプレート、Logic Apps、Azure Functions を含むアプリケーションのデプロイ用にオーケストレーション ソリューションを推奨する
- 自動化の方法を選択する
 - 自動化するリソース、もしくはライフサイクル ステップを選択する
 - ITSM ソリューションなど、他のソースとの統合を設計する
 - 監視自動化のソリューションを推奨する
 
 - API 統合のソリューションを推奨する
- API ゲートウェイ戦略を設計する
 - API の内部および外部従量課金ポリシーを決定する
 - API Management のホスティング構造を推奨する
 - API キーをいつ、どのように使用するかを推奨する
 
 - 移行を計画する
- オンプレミスのサーバー、データ、およびアプリケーションを移行するための評価、解釈する
 - アプリケーションと VM を移行するためのソリューションを推奨する
 - データベース移行のためのソリューションを推奨する
冗長化、関連性、単純化、古いデータを含む移行範囲を決定する 
 
 

  
  
  
  

