Update Rollup 53 for Azure Site Recovery が公開されました

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Azure Site Recovery (ASR) の更新プログラムである Update Rollup 53 for Azure Site Recovery が公開されました。

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Update Rollup 53 for Azure Site Recovery について (意訳)

導入

Update Rollup 53 for Azure Site Recovery における各インストーラーのバージョンとなります。

修正される問題の詳細と、このアップデートをインストールする前に確認する必要がある前提条件について説明します。

前提条件

Microsoft Azure Site Recovery Update Rollup 53 をインストールするには、以下のどちらかインストールされている必要があります :

  • Microsoft Azure Site Recovery Provider (バージョン 5.1.6100 以降)
  • Microsoft Azure Site Recovery Unified Setup (VMware to Azure) (バージョン 9.36.xxxx.x 以降)
  • Microsoft Azure Recovery Services Agent (バージョン 2.0.9100.0 以降)

注 : [コントロール パネル] – [プログラムと機能] からインストールされているバージョンを確認することが可能です。

この更新プログラムにより修正される問題

この更新プログラムを適用することで、次の問題を修正および改善点があります。

Mobility Service

Linux OS サポート
  • Azure to Azure
    • DEBIAN 10
  • VMware/物理 to Azure
    • DEBIAN 10
改善点
  • 従来の PERL ベースの Process Server バックエンド インフラストラクチャを .NET に移行しました。
修正された問題
  • VMware to Azure へのシナリオにログの機能強化が追加され、レプリケートされたマシンで再同期が推奨される場合に詳細なエラー メッセージを表示できるようになりました。

  • Linux マシンで Mobility Service Agent サービスを開始できない問題を修正しました。
  • データ整合性の問題により、Oracle Linux 8.2 以降を実行している VMware マシンのサポートをブロックしました。
  • オペレーティング システム CentOS 8.3 を実行している Azure マシンのレプリケーションの有効化がサポート対象外として誤ってマークされていた問題を修正しました。
  • ディレクトリが使用できないために Configuration サーバーの証明書の更新が失敗する問題を修正しました。
  • さまざまな問題のエラーメッセージが改善され、トラブルシューティングのガイダンスが改善されました。

Microsoft Azure Site Recovery Unified セットアップ と Configuration サーバー テンプレート

  • 新しい変更は導入されていません。

Microsoft Azure Site Recovery (サービス)

改善点
  • タグをレプリケートする機能が追加されました。ソース リージョンの Azure 仮想マシン、NIC、およびディスクに追加されたタグも、ターゲット リージョンのマシンにレプリケートされます。
修正された問題
  • フェールオーバーまたはテスト フェールオーバーの進行中に、ターゲット マシンがターゲット可用性セットから削除された場合に null ポインター例外が発生する問題を修正しました。

Microsoft Azure Site Recovery (ポータル)

改善点
  • Azure to Azure へのレプリケーションのポータル サポートが追加され、レプリケーションを有効にしながら近接通信配置グループを選択するオプションが追加されました。
修正された問題
  • ネットワーク マッピングの作成または編集中に、”ソース ネットワーク” ドロップダウンが読み込まれ続ける問題を修正しました。

  • ネットワーク マッピング レコードで、”ソース ネットワーク” ドロップダウンにターゲット リージョンからのネットワークが誤って入力される問題を修正しました。
  • 過去 180 日間にマシンでテスト フェールオーバーが実行されなかった場合、フェールオーバーの状態が警告として表示される問題を修正しました。
  • 選択した自動化アカウントで SPN の作成が失敗する問題を修正しました。
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Azure Site Recovery オンプレミス コンポーネントのアップデート

2 つのオンプレミス VMM サイト間

  1. Update Rollup 53 for Microsoft Azure Site Recovery Provider をダウンロードします。
  2. リカバリー サイトで管理している 1 台目のオンプレミス VMM サーバーに Update Rollup 53 をインストールします。
  3. リカバリー サイトがアップデートされた後、プライマリ サイトが管理している VMM サーバーで Update Rollup 53 をインストールします。

VMM が高可用性 VMM (VMM クラスター) である場合、VMM サービスがインストールされているクラスタのすべてのノードにアップグレードをインストールするようにしてください。

オンプレミス VMM サイトと Azure 間

  1. Update Rollup 53 for Microsoft Azure Site Recovery Provider をダウンロードします。
  2. オンプレミス VMM サーバー上で Update Rollup 53 をインストールします。
  3. すべての Hyper-V ホストで最新の MARS エージェントをインストールします。

VMM が高可用性 VMM (VMM クラスター) である場合、VMM サービスがインストールされているクラスタのすべてのノードにアップグレードをインストールするようにしてください。

オンプレミス Hyper-V サイトと Azure 間

  1. Update Rollup 53 for Microsoft Azure Site Recovery Provider をダウンロードします。
  2. Azure Site Recovery に登録されている Hyper-V サーバーの各ノード上のプロバイダーをインストールします。

Hyper-V がホスト クラスター Hyper-V サーバーの場合、クラスタのすべてのノードにアップグレードをインストールするようにしてください。

オンプレミス VMware/物理サイトと Azure 間

  1. Update Rollup 53 for Microsoft Azure Site Recovery Unified Setup をダウンロードします。
  2. オンプレミス管理サーバーの 1 台目にアップデートをインストールします。これは、Configuration サーバーと Process サーバー ロールを含むサーバーにインストールします。
  3. スケールアウト Process サーバーがある場合、次にそのサーバーをアップデートします。
  4. Azure Portal にアクセスし、保護されたアイテム > レプリケートされたアイテム ペインに移動します。
  5. このページの VM を選択します。
  6. 各 VM のペインの下部に表示されている Update Agent ボタンをクリックします。これは、すべての保護されている VM 上の Mobility Service Agent をアップデートします。

注 : SUSE Linux Enterprise Server 11 SP3、SUSE Linux Enterprise Server 11 SP4、RHEL5、CentOS 5、DEBIAN7 および DEBIAN8 マシン用の Microsoft Azure Site Recovery をアップデート、もしくは保護している場合は、必ず以下の手順に従ってください。

  1. 対象のマシンに適用可能なインストールをダウンロードします。
  2. 仮想マシンをアップグレード、もしくは保護する前に、インストーラーを Configuration サーバーおよびスケールアウト Process サーバーの INSTALL_DIR\home\svsystems\pushinstallsvc\repository フォルダーにコピーします。 たとえば、以下は Configuration サーバー/Process サーバーのインストール パスが C:\Program Files (x86)\Microsoft Azure Site Recovery の場合のフォルダー名です :

    • C:\Program Files (x86)\Microsoft Azure Site Recovery\home\svsystems\pushinstallsvc\repository
  3. インストーラーをコピーした後、services.msc に移動し、InMage PushInstall サービスを再起動します。

注 : すべての最新の変更がソース VM に読み込まれていることを確認するために、Mobility Agent をアップグレードするたびに再始動することを推奨します。しかし必須ではありません。最後の再起動中のエージェントのバージョンと現在のバージョンの差が 4 より大きい場合、再起動は必須です。詳細な説明については次の表を参照してください。

最新の再起動中のエージェントのバージョン バージョンへのアップグレード 再起動の必須可否について
9.25 9.27 必須ではない
9.25 9.28 必須ではない
9.25 9.29 必須ではない
9.25 9.30 必須です。
最初にバージョン 9.29 にアップグレードしてからバージョン 9.30 にアップグレードする前に再起動します (最後の再起動が実行されたバージョンとターゲット バージョンとの違いが 4 以上のため)。

参考

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