2021/02/04 (現地時間) に VMware PowerCLI の最新版である VMware PowerCLI 12.2.0 がリリースされた旨のアナウンスがありました。
New Release - VMware PowerCLI 12.2
PowerCLI is the tool millions of customers around the world use to manage and automate their VMware environments. Discov...
VMware PowerCLI 12.2.0 の変更点やユーザーガイドなどについては、以下 VMware サイトにリンクが纏められています。
VMware PowerCLI 12.2.0 のインストールについては、PowerShell Gallery 経由から可能となっています。
なお、Hyper-V の機能がインストールされている環境の場合、以下のエラーメッセージ (コマンドレットが重複する) が表示されるため、注意が必要です。
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VMware PowerCLI 12.2.0 におけるアップデート内容 (意訳)
機能の追加
- PowerShell 実行空間をサポートするための新しいコマンドレットが、VMware.VimAutomation.Common モジュールに追加されました。
- Get-PowerCLIContext
- Use-PowerCLIContext
- vSphere Lifecycle Manager の新しいコマンドレットが、VMware.VimAutomation.Core モジュールに追加されました。
- Export-LcmClusterDesiredState
- Import-LcmClusterDesiredState
- Get-LcmClusterDesiredStateRecommendation
- Get-LcmHardwareCompatibility
- 名前空間の制限を管理するための新しいコマンドレットが、VMware.VimAutomation.WorkloadManagement モジュールに追加されました。
- Get-WMNamespaceLimits
- Set-WMNamespaceLimits
- サイト リカバリー管理用の新しいコマンドレットが、VMware.VimAutomation.Vmc モジュールに追加されました。
- Get-VmcSddcSiteRecoveryInstance
- New-VmcSddcSiteRecoveryInstance
- Remove-VmcSddcSiteRecoveryInstance
- Get-VmcSddcSiteRecovery
- NSX-T Global Manager API を公開する機能を提供する新しいコマンドレットが、VMware.VimAutomation.Nsxt モジュールに追加されました。
- Get-NsxtGlobalManagerService
- VMware.VimAutomation.HorizonView モジュールは、macOS および Linux で動作するように移植され、Horizon 2012 用にアップデートされました。
修正
- vSphereLCM 操作の depot アドレスを指定できるよう、DepotOverride パラメーターが Set-Cluster コマンドレットに追加されました。
- クラスター上のホストが準拠する必要があるハードウェア サポート マネージャーからのパッケージを指定できるよう、パッケージ パラメーターが Set-Cluster コマンドレットに追加されました。
- SHA256 署名のサポートの有効化ができるよう、SHAAlgorithm パラメーターが Export-VApp コマンドレットに追加されました。
- 仮想マシンの起動遅延を指定できるよう、BootDelayMillisecond パラメーターが New-VM および Set-VM コマンドレットに追加されました。
- コンテンツ ライブラリから OVF テンプレートを展開する際、OV Fパラメーターを指定できるよう、OVFConfiguration パラメーターが New-VM コマンドレットに追加されました。
- コンテンツ ライブラリへのアップロード中にすべての OVA および OVF 証明書チェックをスキップできるよう、DisableOvfCertificateChecks パラメーターが New-ContentLibraryItem および Set-ContentLibraryItem コマンドレットに追加されました。
- Secure Encrypted Virtualization 機能を有効化できるよう、SEVEnabled パラメーターが New-VM および Set-VM コマンドレットに追加されました。
- vCenterServer システム間で仮想マシンを移動するときに宛先サーバーの SSL 拇印を指定できるよう、DestinationSslThumbprint パラメーターが Move-VM および Move-Inventory コマンドレットに追加されました。
- コンテンツ ライブラリから OVF テンプレートを受け入れるよう、Get-OvfConfiguration コマンドレットが拡張されました。
- コンテンツ ライブラリの VM テンプレートから仮想マシンをデプロイできるよう、New-VMコ マンドレットが拡張されました。
- 仮想マシン、もしくは vApp からコンテンツ ライブラリに OVF もしくは VM テンプレートを作成できるよう、New-ContentLibraryItem および Set-ContentLibraryItem コマンドレットが拡張されました。
- ハードディスクの移動先としてデータ ストア クラスターを受け入れるよう、Move-HardDisk コマンドレットが拡張されました。
- 仮想ボリューム (vVol) データストアを作成できるよう、New-Datastore コマンドレットが拡張されました。
- SDDC で DRaaS を有効化、もしくは無効化にできるよう、EnableSiteRecovery、SrmExtensionSuffix、および DisableSiteRecovery パラメーターが Set-VmcSddc コマンドレットに追加されました。
- Get-CisService や Get-NsxtService などのすべての Get-*Service コマンドレットのパフォーマンスが改善されました。
不具合修正
- Connect-VIServer
- PowerCLI は、%appdata%\Microsoft\Crypto\RSA\<user_account>フォルダーに一時ファイルを作成し、ファイルは不要になっても削除されませんでしたが、この問題は修正されました。
- Connect-VIServer
- クライアント マシンがプロキシの背後にある場合、vCente rServer への接続が失敗する可能性がありましたが、この問題は修正されました。
- Get-DrsVMHostRule
- Get-DrsVMHostRule コマンドレットは、VM がインベントリから削除されると、VM グループ メンバーを誤って表示しましたが、この問題は修正されました。
- Get-VMHostNetworkAdapter
- 一部の環境では、Get-VMHostNetworkAdapter コマンドレットが失敗し、 “Value cannot be null” というメッセージが表示されましたが、この問題は修正されました。
- Install-VMHostPatch
- Install-VMHostPatch -LocalPath を用いた VIB のインストールは、ESXi6.7.x および ESXi 7.0.x にて資格情報エラーが原因で失敗しましたが、この問題は修正されました。
- Move-VM
- 同じ DRS クラスター内のあるリソース プールから別のリソース プールに仮想マシンを移行すると、ホストが変更される場合がありましたが、この問題は修正されました。
- New-VM
- 新しい VM を作成する際、一部のゲスト オペレーティング システムでは、起動オプションがデフォルトの EFI ではなく BIOS に設定されましたが、この問題は修正されました。
- New-VM と Set-VM
- MemoryGB パラメーターは、実際の構成の最大値ではなく、最大 1024 GBの値のみを受け入れましたが、この問題は修正されました。
- Test-HCXMigration と Start-HCXMigration
- 移行リクエストでターゲット ストレージ ポリシーの詳細を渡すことはできませんでしたが、この問題は修正されました。
- vROP では、Download Report API 関数を呼び出すと、”2″ 引数を指定して “DownloadReport” を呼び出す例外タイプのエラー メッセージが表示されましたが、この問題は修正されました。
- SRM 設定を構成する場合、Windows 固有の NIC カスタマイズ設定が正しく設定されていませんでしたが、この問題は修正されました。
モジュールのアンインストールについて
以下のコマンドを実行することで、PowerCLI 12.0.0、12.1.0 と同様にインストールされた PowerCLI 12.2.0 のモジュールをすべて削除することが可能です。
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