Azure Site Recovery (ASR) の更新プログラムである Update Rollup 54 for Azure Site Recovery が公開されました。
Update Rollup 54 for Azure Site Recovery について (意訳)
導入
Update Rollup 54 for Azure Site Recovery における各インストーラーのバージョンとなります。
- Azure to Azure
- VMware/物理 to Azure
- Download Microsoft Azure Site Recovery Configuration Server OVF template (version 5.1.6620.0)
- MD5 hash d96da1983fb4ce21337be25d119f7d6
- MD5 hash d96da1983fb4ce21337be25d119f7d6
- Download Microsoft Azure Site Recovery Unified Setup (VMware to Azure) (version 9.41.5888.1)
- SUSE Linux Enterprise Server 11 SP3、SUSE Linux Enterprise Server 11 SP4、RHEL5、CentOS 5、DEBIAN7 および DEBIAN8 マシンを更新、もしくは保護するための前提条件 : 最新のモビリティ エージェント インストーラーが Microsoft ダウンロード センターからダウンロードされ、構成サーバーのプッシュ インストーラー リポジトリに配置されていることを確認します。詳細については、以下の Updating your Azure Site Recovery On-Premises components セクションを参照してください。
- Mobility service (version 9.41.5888.1)
- Download Microsoft Azure Site Recovery Configuration Server OVF template (version 5.1.6620.0)
- Hyper-V or VMM to Azure
修正される問題の詳細と、このアップデートをインストールする前に確認する必要がある前提条件について説明します。
前提条件
Microsoft Azure Site Recovery Update Rollup 54 をインストールするには、以下のどちらかインストールされている必要があります :
- Microsoft Azure Site Recovery Provider (バージョン 5.1.6200 以降)
- Microsoft Azure Site Recovery Unified Setup (VMware to Azure) (バージョン 9.37.xxxx.x 以降)
- Microsoft Azure Recovery Services Agent (バージョン 2.0.9100.0 以降)
注 : [コントロール パネル] – [プログラムと機能] からインストールされているバージョンを確認することが可能です。
この更新プログラムにより修正される問題
この更新プログラムを適用することで、次の問題を修正および改善点があります。
Mobility Service
修正された問題
- 解析の失敗により、Process Server のアップグレード後に初期レプリケーションがスタックする問題を修正しました。
- DNS 値が null として渡されるために Process Server の登録が失敗する問題を修正しました。
- 一時ディスクが存在しないとマークされているために、Azure 仮想マシンの回復ポイントが作成されない問題を修正しました。
- サポートされていないロケールが原因で内部サービスが終了していた問題を修正しました。
Microsoft Azure Site Recovery Unified セットアップ と Configuration サーバー テンプレート
- 新しい変更は導入されていません。
Microsoft Azure Site Recovery (サービス)
改善点
- Azure Site Recovery を用いた Zone to Zone Disaster Recovery がさらに 4 つのリージョンで GA になりました – North Europe、East US、Central US、および West US 2。これにより、サポートされるリージョンの数は 9 になります。サポートされるリージョンは次のとおりです。 : Southeast Asia、Japan East、Australia East、UK South、West Europe、North Europe、East US、Central US、および West US 2。
Microsoft Azure Site Recovery (ポータル)
改善点
- レプリケーションを有効にした後に近接通信配置グループを選択するため、VMware to Azure および Hyper-V to Azure へのレプリケーションのポータル サポートが追加されました。 詳細はこちら。
- VMware to Azureへのレプリケーション用に 32 TBのデータ ディスクを保護するためのサポートが追加されました。
Azure Site Recovery オンプレミス コンポーネントのアップデート
2 つのオンプレミス VMM サイト間
- Update Rollup 54 for Microsoft Azure Site Recovery Provider をダウンロードします。
- リカバリー サイトで管理している 1 台目のオンプレミス VMM サーバーに Update Rollup 54 をインストールします。
- リカバリー サイトがアップデートされた後、プライマリ サイトが管理している VMM サーバーで Update Rollup 54 をインストールします。
注 VMM が高可用性 VMM (VMM クラスター) である場合、VMM サービスがインストールされているクラスタのすべてのノードにアップグレードをインストールするようにしてください。
オンプレミス VMM サイトと Azure 間
- Update Rollup 54 for Microsoft Azure Site Recovery Provider をダウンロードします。
- オンプレミス VMM サーバー上で Update Rollup 54 をインストールします。
- すべての Hyper-V ホストで最新の MARS エージェントをインストールします。
注 VMM が高可用性 VMM (VMM クラスター) である場合、VMM サービスがインストールされているクラスタのすべてのノードにアップグレードをインストールするようにしてください。
オンプレミス Hyper-V サイトと Azure 間
- Update Rollup 54 for Microsoft Azure Site Recovery Provider をダウンロードします。
- Azure Site Recovery に登録されている Hyper-V サーバーの各ノード上のプロバイダーをインストールします。
注 Hyper-V がホスト クラスター Hyper-V サーバーの場合、クラスタのすべてのノードにアップグレードをインストールするようにしてください。
オンプレミス VMware/物理サイトと Azure 間
- Update Rollup 54 for Microsoft Azure Site Recovery Unified Setup をダウンロードします。
- オンプレミス管理サーバーの 1 台目にアップデートをインストールします。これは、Configuration サーバーと Process サーバー ロールを含むサーバーにインストールします。
- スケールアウト Process サーバーがある場合、次にそのサーバーをアップデートします。
- Azure Portal にアクセスし、保護されたアイテム > レプリケートされたアイテム ペインに移動します。
- このページの VM を選択します。
- 各 VM のペインの下部に表示されている Update Agent ボタンをクリックします。これは、すべての保護されている VM 上の Mobility Service Agent をアップデートします。
注 : SUSE Linux Enterprise Server 11 SP3、SUSE Linux Enterprise Server 11 SP4、RHEL5、CentOS 5、DEBIAN7 および DEBIAN8 マシン用の Microsoft Azure Site Recovery をアップデート、もしくは保護している場合は、必ず以下の手順に従ってください。
- 対象のマシンに適用可能なインストールをダウンロードします。
- 仮想マシンをアップグレード、もしくは保護する前に、インストーラーを Configuration サーバーおよびスケールアウト Process サーバーの INSTALL_DIR\home\svsystems\pushinstallsvc\repository フォルダーにコピーします。 たとえば、以下は Configuration サーバー/Process サーバーのインストール パスが C:\Program Files (x86)\Microsoft Azure Site Recovery の場合のフォルダー名です :
- C:\Program Files (x86)\Microsoft Azure Site Recovery\home\svsystems\pushinstallsvc\repository
- インストーラーをコピーした後、services.msc に移動し、InMage PushInstall サービスを再起動します。
注 : すべての最新の変更がソース VM に読み込まれていることを確認するために、Mobility Agent をアップグレードするたびに再始動することを推奨します。しかし必須ではありません。最後の再起動中のエージェントのバージョンと現在のバージョンの差が 4 より大きい場合、再起動は必須です。詳細な説明については次の表を参照してください。
最新の再起動中のエージェントのバージョン | バージョンへのアップグレード | 再起動の必須可否について |
---|---|---|
9.25 | 9.27 | 必須ではない |
9.25 | 9.28 | 必須ではない |
9.25 | 9.29 | 必須ではない |
9.25 | 9.30 | 必須です。 最初にバージョン 9.29 にアップグレードしてからバージョン 9.30 にアップグレードする前に再起動します (最後の再起動が実行されたバージョンとターゲット バージョンとの違いが 4 以上のため)。 |