Azure Cache for Redis を作成する際、ネットワーク接続の方法を選択することが可能です。
※「仮想ネットワーク」が選択できるのは、Premium SKU のみ。
気になったのはデプロイ後にネットワーク接続の変更ができるのか、ということで確認した結果を纏めました。
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Azure Cache for Redis デプロイ後のネットワーク接続変更について
パブリック エンドポイントでデプロイした場合
- 仮想ネットワークへの変更 : 不可
管理ブレード内の [設定] – [Virtual Network] を選択しても、以下のメッセージが表示され、変更することができません。
- プライベート エンドポイントへの変更 : 可能
管理ブレード内の [設定] – [プライベート エンドポイント] を選択、「+プライベート エンドポイント」からプライベート エンドポイントを作成、関連付けることで変更することが可能です。
仮想ネットワークでデプロイした場合
- パブリック エンドポイントへの変更 : 不可
- プライベート エンドポイントへの変更 : 不可
管理ブレード内の [設定] – [プライベート エンドポイント] を選択しても、以下のメッセージが表示され、変更することができません。
※移行することは可能
プライベート エンドポイントでデプロイした場合
- 仮想ネットワークへの変更 : 不可
管理ブレード内の [設定] – [Virtual Network] を選択しても、パブリック エンドポイントでデプロイした時と同様に変更することができません。 - パブリック エンドポイントへの変更 : 可能
管理ブレード内の [設定] – [プライベート エンドポイント] を選択、パブリックエンドポイントをすべて削除した後、「公衆ネットワーク アクセスを有効にするにする」を選択、[はい] ボタンをクリックすることで、パブリック エンドポイントへ変更することが可能です。
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まとめ
Azure Cache for Redis のデプロイ後にネットワークの変更可否についてまとめると、以下の形となります。
デプロイ時のネットワーク接続設定 | 変更したいネットワーク接続設定 | ||
---|---|---|---|
パブリックエンドポイント | 仮想ネットワーク | プライベート エンドポイント | |
パブリック エンドポイント | – | 不可 | 可能 |
仮想ネットワーク | 不可 | – | 不可 ※移行は可能 |
プライベート エンドポイント | 可能 | 不可 | – |
ちなみにネットワーク接続がプライベート エンドポイントの場合、管理ブレード内の [設定] – [プライベート エンドポイント] を選択、「公衆ネットワーク アクセスを有効にするにする」を有効にすることで、パブリック エンドポイントとプライベート エンドポイントでのアクセスが可能になります。
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参考サイト
Azure Redis のドキュメント - Azure Cache for Redis
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