Update Rollup 59 for Azure Site Recovery が公開されました

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Azure Site Recovery (ASR) の更新プログラムである Update Rollup 59 for Azure Site Recovery (KB5008707) が公開されました。

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Update Rollup 59 for Azure Site Recovery について (意訳)

導入

ここでは、Microsoft Azure Site Recovery Update Rollup 59 で修正された問題のバージョンについて、以下に説明します :

前提条件

Microsoft Azure Site Recovery Provider Update Rollup 59 をインストールするには、次のどれかがインストールされている必要があります :

  • Microsoft Azure Site Recovery Provider (バージョン 5.1.6600 以降)
  • Microsoft Azure Site Recovery Unified Setup (VMware to Azure) (バージョン 9.42.xxxx.x 以降)
  • Microsoft Azure Recovery Services Agent (バージョン 2.0.9202.0 以降)
[コントロール パネル] – [プログラムと機能] からインストールされているバージョンを確認することが可能です。

このアップデートによる修正される問題と改善点

この更新プログラムをインストールすることで、次の問題を修正および改善点があります。

Mobility Service

改善点
  • Azure to Azure レプリケーション、および VMWare to Azure レプリケーションのために、レプリケーション マシンのオペレーティング システムとして Windows Server 2022 のサポートが追加されました。
修正された問題
  • 別のスナップショットが進行中であるため、アプリケーション整合性のあるスナップショットの作成が失敗する問題を修正しました。

  • サービスの 1 つを停止できなかったために、ポータルとツールの両方から Configuration サーバーの証明書の更新が失敗するエラーを解決しました。
  • マニフェスト ファイルをインストールできないため、モビリティ サービスのインストールが失敗する問題を修正しました。
  • 古い InMage Scout ビットがすでにインストールされているマシンにモビリティ サービスをインストールするためのブロックを追加しました。
  • ログ メッセージが改善され、デバッグがより簡単かつ迅速になりました。
  • [VMware プレビュー アーキテクチャ] ASR レプリケーション アプライアンス登録の失敗に対して不完全なエラー メッセージが表示されていた問題を修正しました。
  • ストレージ キーがローテーションされたためにレプリケーションが重大 (Critical) になる問題を修正しました。
  • デバッグに役立つよう、ルート CA が欠落している場合の正確な証明書名を追加しました。
  • 複数シナリオのエラー通知が改善されました。
  • [VMware プレビュー アーキテクチャ] リバース レプリケーション中に実行された再同期が中断されていた問題を修正しました。
  • [VMware プレビュー アーキテクチャ] キャッシュ ストレージ アカウントにアクセスできない場合、リバース レプリケーションが失敗するのではなく進行しない問題を修正しました。
  • [VMware プレビュー アーキテクチャ] 登録に失敗した AS Rレプリケーション アプライアンスもポータルに表示されるという既知の問題を修正しました。
  • [VMware プレビュー アーキテクチャ] PowerShell からの再保護が、無効なフェールオーバー方向のエラーで失敗するという既知の問題を修正しました。
  • UEK カーネルを持つ Oracle Linux 8.4 のサポートが追加されました。

Microsoft Azure Site Recovery (サービス)

  • 新しい変更は導入されていません。

Microsoft Azure Site Recovery (ポータル)

  • 新しい変更は導入されていません。
改善点

Azure Site Recovery オンプレミス コンポーネントのアップデート

2 つのオンプレミス VMM サイト間

  1. Update Rollup 59 for Microsoft Azure Site Recovery Provider をダウンロードします。
  2. リカバリー サイトで管理している 1 台目のオンプレミス VMM サーバーに Update Rollup 58 をインストールします。
  3. リカバリー サイトがアップデートされた後、プライマリ サイトが管理している VMM サーバーで Update Rollup 59 をインストールします。

VMM が高可用性 VMM (VMM クラスター) である場合、VMM サービスがインストールされているクラスタのすべてのノードにアップグレードをインストールするようにしてください。

オンプレミス VMM サイトと Azure 間

  1. Update Rollup 59 for Microsoft Azure Site Recovery Provider をダウンロードします。
  2. オンプレミス VMM サーバー上で Update Rollup 59 for Microsoft Azure Site Recovery Provider をインストールします。
  3. すべての Hyper-V ホストで最新の MARS エージェントをインストールします。

VMM が高可用性 VMM (VMM クラスター) である場合、VMM サービスがインストールされているクラスタのすべてのノードにアップグレードをインストールするようにしてください。

オンプレミス Hyper-V サイトと Azure 間

  1. Update Rollup 59 for Microsoft Azure Site Recovery Provider をダウンロードします。
  2. Azure Site Recovery に登録されている Hyper-V サーバーの各ノード上のプロバイダーをインストールします。

Hyper-V がホスト クラスター Hyper-V サーバーの場合、クラスタのすべてのノードにアップグレードをインストールするようにしてください。

オンプレミス VMware/物理サイトと Azure 間

  1. Update Rollup 59 for Microsoft Azure Site Recovery Unified Setup をダウンロードします。
  2. オンプレミス管理サーバーの 1 台目にアップデートをインストールします。これは、Configuration サーバーと Process サーバー ロールを含むサーバーにインストールします。
  3. スケールアウト Process サーバーがある場合、次にそのサーバーをアップデートします。
  4. Azure Portal にアクセスし、[保護されたアイテム] > [レプリケートされたアイテム] ページに移動します。
  5. このページの VM を選択します。
  6. 各 VM のページの下部に表示されている [Update Agent] ボタンをクリックします。これは、すべての保護されている VM 上の Mobility Service Agent をアップデートします。

注 : SUSE Linux Enterprise Server 11 SP3、SUSE Linux Enterprise Server 11 SP4、RHEL5、CentOS 5、DEBIAN7、DEBIAN8 および UBUNTU-14.04 マシン用の Microsoft Azure Site Recovery をアップデート、もしくは保護している場合は、必ず以下の手順に従ってください。

  1. 対象のマシンに適用可能なインストールをダウンロードします。
  2. 仮想マシンをアップグレード、もしくは保護する前に、インストーラーを Configuration サーバーおよびスケールアウト Process サーバーの INSTALL_DIR\home\svsystems\pushinstallsvc\repository フォルダーにコピーします。 たとえば、以下は Configuration サーバー/Process サーバーのインストール パスが C:\Program Files (x86)\Microsoft Azure Site Recovery の場合のフォルダー名です :

    • C:\Program Files (x86)\Microsoft Azure Site Recovery\home\svsystems\pushinstallsvc\repository
  3. インストーラーをコピーした後、services.msc に移動し、InMage PushInstall サービスを再起動します。

注 : すべての最新の変更がソース VM に読み込まれていることを確認するために、Mobility Agent をアップグレードするたびに再始動することを推奨します。しかし必須ではありません。最後の再起動中のエージェントのバージョンと現在のバージョンの差が 4 より大きい場合、再起動は必須です。詳細な説明については次の表を参照してください。

最新の再起動中のエージェントのバージョン バージョンへのアップグレード 再起動の必須可否について
9.25 9.27 必須ではない
9.25 9.28 必須ではない
9.25 9.29 必須ではない
9.25 9.30 必須です。
最初にバージョン 9.29 にアップグレードしてからバージョン 9.30 にアップグレードする前に再起動します (最後の再起動が実行されたバージョンとターゲット バージョンとの違いが 4 以上のため)。
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参考

コメント

  1. […] このブログでも投稿しましたが、Azure Site Recovery の最新アップデート (Update Rollup 59, November 2021) が GA した旨のアナウンスです。 […]

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