※パブリック プレビューのため、一般提供 (GA) のタイミングで手順や挙動が変更になる場合があります。
Azure Bastion のネイティブ クライアント接続 (パブリック プレビュー中) については、対応しているのは Windows OS からのみの接続となっており、それ以外の OS からの接続は現時点ではサポートされていません。
とはいえ、RDP 接続は難しいにしても、SSH 接続であれば Linux といった他の OS からの接続は可能ではないか、ということで確認してみました。
Azure Bastion のネイティブ クライアント接続 (ssh) を用いて Linux to Linux 接続できるかどうか
検証環境と確認事項について
検証環境は、以下の図となります。
※Linux OS は VM/VM2 ともに Ubuntu 20.04 LTS となっています。
確認する項目としては、以下の 2 点となります。
- az network bastion ssh コマンドを用いて Azure Bastion 経由での ssh 接続が可能かどうか
- az network bastion tunnel コマンドを用いて ssh トンネルを確立、ssh 接続が可能かどうか
az network bastion ssh コマンドを用いた場合
実行結果は以下となり、“Platform is not supported for this command. Supported platforms: Windows” というエラー メッセージが表示されます。
az network bastion tunnel コマンドを用いた場合
実行結果は以下となり、ssh トンネルを張った後でファイルのアップロード/ダウンロードできることを確認しました。
もちろん ssh トンネル確立後、ssh コマンドによる接続が可能である事を確認しました。
まとめ
今回確認した内容については、Microsoft Docs などにも記載がなく、パブリック プレビューの機能であるため、GA リリース時にサポートされるかどうかは不明な状況です。
しかし、az network bastion tunnel コマンドを用いて ssh トンネルを確立することで、Linux OS から Azure Bastion 経由で Linux VM に ssh 接続、ファイル転送することは可能でしたので、サポートを期待したいところですね。
手持ちに macOS がないので、未確認ですが恐らくできるはず。