Azure Site Recovery (ASR) の更新プログラムである Update Rollup 61 for Azure Site Recovery (5012960) が公開されました。
Update Rollup 61 for Azure Site Recovery について (意訳)
導入
ここでは、Microsoft Azure Site Recovery Update Rollup 61 で修正された問題のバージョンについて、以下に説明します :
- Azure to Azure
- VMware/物理 to Azure
- Download Microsoft Azure Site Recovery Configuration Server OVF template (version 5.1.7207.0)
- MD5 hash AB51E1BAB32BD93A1B255E43BEBC8C04C63B97EC1EDD439E55FCECE1663F4446
- Download Microsoft Azure Site Recovery Unified Setup (VMware to Azure) (version 9.48.6263.1)
- SUSE Linux Enterprise Server 11 SP3、SUSE Linux Enterprise Server 11 SP4、RHEL5、CentOS 5、DEBIAN7、DEBIAN8 および UBUNTU-14.04 マシンを更新、もしくは保護するための前提条件 : 最新のモビリティ エージェント インストーラーが Microsoft ダウンロード センターからダウンロードされ、構成サーバーのプッシュ インストーラー リポジトリに配置されていることを確認します。詳細については、以下の Updating your Azure Site Recovery On-Premises components セクションを参照してください。
- Mobility service (version 9.48.6263.1)
- Download Microsoft Azure Site Recovery Configuration Server OVF template (version 5.1.7207.0)
- Hyper-V/VMM to Azure
- VMware to Azure (プレビュー)
前提条件
Microsoft Azure Site Recovery Provider Update Rollup 61 をインストールするには、次のどれかがインストールされている必要があります :
- Microsoft Azure Site Recovery Provider (バージョン 5.1.6800 以降)
- Microsoft Azure Site Recovery Unified Setup (VMware to Azure) (バージョン 9.44.xxxx.x 以降)
- Microsoft Azure Recovery Services Agent (バージョン 2.0.9202.0 以降)
このアップデートによる修正される問題と改善点
この更新プログラムをインストールすることで、次の問題を修正および改善点があります。
Mobility Service
改善点
- Debian 10 および Ubuntu 20.04 Linux ディストリビューションの追加カーネル リストのサポートが追加されました。
- 新 プロビジョニングされた LVM ボリュームのサポートが追加されました。
修正された問題
- RedHat カーネルがシステム上に存在しない場合、Oracle Linux オペレーティング システムを搭載したマシンへの Mobility Service のインストールが失敗する問題を修正しました。
- セキュア ブートは Site Recovery でサポートされていないため、セキュア ブートが “ON” に切り替えられた Linux マシン用のブロッカーが追加されました。
- ディスク サイズ変更を処理する際、システム クラッシュが発生する問題の修正を追加しました。
- [VMware プレビュー アーキテクチャ] データのアップロードによって不要な再同期操作が発生する問題を修正しました。
- [VMware プレビュー アーキテクチャ] Azure to オンプレミスへの再保護中の最初のレプリケーションが応答しなくなる問題を修正しました。
- [VMware プレビュー アーキテクチャ] 以前、レプリケーションが無効化されたマシンでの Mobility Service エージェントの登録が失敗する問題を修正しました。
Microsoft Azure Site Recovery (サービス)
- オンデマンド容量予約と Site Recovery との統合におけるパブリック プレビューが公開されました。
Microsoft Azure Site Recovery (ポータル)
改善点
- オンデマンド容量予約と Site Recovery との統合におけるパブリック プレビューが公開されました。詳細はこちらを参照。
Azure Site Recovery オンプレミス コンポーネントのアップデート
2 つのオンプレミス VMM サイト間
- Update Rollup 61 for Microsoft Azure Site Recovery Provider をダウンロードします。
- リカバリー サイトで管理している 1 台目のオンプレミス VMM サーバーに Update Rollup 61 をインストールします。
- リカバリー サイトがアップデートされた後、プライマリ サイトが管理している VMM サーバーで Update Rollup 61 をインストールします。
注 VMM が高可用性 VMM (VMM クラスター) である場合、VMM サービスがインストールされているクラスタのすべてのノードにアップグレードをインストールするようにしてください。
オンプレミス VMM サイトと Azure 間
- Update Rollup 61 for Microsoft Azure Site Recovery Provider をダウンロードします。
- オンプレミス VMM サーバー上で Update Rollup 61 for Microsoft Azure Site Recovery Provider をインストールします。
- すべての Hyper-V ホストで最新の MARS エージェントをインストールします。
注 VMM が高可用性 VMM (VMM クラスター) である場合、VMM サービスがインストールされているクラスタのすべてのノードにアップグレードをインストールするようにしてください。
オンプレミス Hyper-V サイトと Azure 間
- Update Rollup 61 for Microsoft Azure Site Recovery Provider をダウンロードします。
- Azure Site Recovery に登録されている Hyper-V サーバーの各ノード上のプロバイダーをインストールします。
注 Hyper-V がホスト クラスター Hyper-V サーバーの場合、クラスタのすべてのノードにアップグレードをインストールするようにしてください。
オンプレミス VMware/物理サイトと Azure 間
- Update Rollup 61 for Microsoft Azure Site Recovery Unified Setup をダウンロードします。
- オンプレミス管理サーバーの 1 台目にアップデートをインストールします。これは、Configuration サーバーと Process サーバー ロールを含むサーバーにインストールします。
- スケールアウト Process サーバーがある場合、次にそのサーバーをアップデートします。
- Azure Portal にアクセスし、[保護されたアイテム] > [レプリケートされたアイテム] ページに移動します。
- このページの VM を選択します。
- 各 VM のページの下部に表示されている [Update Agent] ボタンをクリックします。これは、すべての保護されている VM 上の Mobility Service Agent をアップデートします。
注 : SUSE Linux Enterprise Server 11 SP3、SUSE Linux Enterprise Server 11 SP4、RHEL5、CentOS 5、DEBIAN7、DEBIAN8 および UBUNTU-14.04 マシン用の Microsoft Azure Site Recovery をアップデート、もしくは保護している場合は、必ず以下の手順に従ってください。
- 対象のマシンに適用可能なインストールをダウンロードします。
- 仮想マシンをアップグレード、もしくは保護する前に、インストーラーを Configuration サーバーおよびスケールアウト Process サーバーの INSTALL_DIR\home\svsystems\pushinstallsvc\repository フォルダーにコピーします。 たとえば、以下は Configuration サーバー/Process サーバーのインストール パスが C:\Program Files (x86)\Microsoft Azure Site Recovery の場合のフォルダー名です :
- C:\Program Files (x86)\Microsoft Azure Site Recovery\home\svsystems\pushinstallsvc\repository
- インストーラーをコピーした後、services.msc に移動し、InMage PushInstall サービスを再起動します。
注 : すべての最新の変更がソース VM に読み込まれていることを確認するために、Mobility Agent をアップグレードするたびに再始動することを推奨します。しかし必須ではありません。最後の再起動中のエージェントのバージョンと現在のバージョンの差が 4 より大きい場合、再起動は必須です。詳細な説明については次の表を参照してください。
最新の再起動中のエージェントのバージョン | バージョンへのアップグレード | 再起動の必須可否について |
---|---|---|
9.25 | 9.27 | 必須ではない |
9.25 | 9.28 | 必須ではない |
9.25 | 9.29 | 必須ではない |
9.25 | 9.30 | 必須です。 最初にバージョン 9.29 にアップグレードしてからバージョン 9.30 にアップグレードする前に再起動します (最後の再起動が実行されたバージョンとターゲット バージョンとの違いが 4 以上のため)。 |