Azure Site Recovery (ASR) の更新プログラムである Update Rollup 62 for Azure Site Recovery が公開されました。
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Update Rollup 62 for Azure Site Recovery について (意訳)
導入
ここでは、Microsoft Azure Site Recovery Update Rollup 62 で修正された問題のバージョンについて、以下に説明します :
- Azure to Azure
- VMware/物理 to Azure
- Download Microsoft Azure Site Recovery Configuration Server OVF template (version 5.1.7418.0)
- MD5 hash
- Download Microsoft Azure Site Recovery Unified Setup (VMware to Azure) (version 9.49.6395.1)
- SUSE Linux Enterprise Server 11 SP3、SUSE Linux Enterprise Server 11 SP4、RHEL5、CentOS 5、Oracle Linux 6、DEBIAN7、DEBIAN8 および UBUNTU-14.04 マシンを更新、もしくは保護するための前提条件 : 最新のモビリティ エージェント インストーラーが Microsoft ダウンロード センターからダウンロードされ、構成サーバーのプッシュ インストーラー リポジトリに配置されていることを確認します。詳細については、以下の Updating your Azure Site Recovery On-Premises components セクションを参照してください。
- Mobility service (version 9.49.6395.1)
- Download Microsoft Azure Site Recovery Configuration Server OVF template (version 5.1.7418.0)
- Hyper-V/VMM to Azure
- VMware to Azure (プレビュー)
修正された問題の詳細、およびこのアップデートをインストールする前に確認する必要のある前提条件について説明します。
前提条件
Microsoft Azure Site Recovery Provider Update Rollup 62 をインストールするには、次のどれかがインストールされている必要があります :
- Microsoft Azure Site Recovery Provider (バージョン 5.1.6900 以降)
- Microsoft Azure Site Recovery Unified Setup (VMware to Azure) (バージョン 9.45.xxxx.x 以降)
- Microsoft Azure Recovery Services Agent (バージョン 2.0.9202.0 以降)
このアップデートによる修正される問題と改善点
この更新プログラムをインストールすることで、次の問題を修正および改善点があります。
Mobility Service
Linux OS サポート
- Azure to Azure
- RHEL 8.6
- CentOS 8.6
- Vmware/物理 to Azure
- RHEL 8.6
- CentOS 8.6
修正された問題
- Site Recovery エージェントによる null オブジェクト参照が原因でレプリケーションが重大になる問題を修正しました。
- Configuration サーバーの証明書を更新後、レプリケーションが進行していなかった問題を修正しました。証明書の更新操作を実行する前に、すべてのコンポーネントを 9.49 バージョンにアップデートすることをお勧めします。
- 内部操作が null パラメーターを誤って処理したため、Mobility Service のインストールが応答しなくなった問題を修正しました。
- サポートされていないシナリオが正しく処理されないために、アプリ整合性回復ポイントの作成が失敗する問題を修正しました。
- Mobility Service をバージョン 9.47 にアップグレードした後、SAP HANA データベースが破損する問題を修正しました。
- 問題をより適切にデバッグするためにログを改善しました。
- [VMware プレビュー アーキテクチャ] Mobility Service が時間どおりに登録されていなかったために再保護操作が失敗する問題を修正しました。
改善点
- プライベート エンドポイントを使用した VMware および Hyper-V レプリケーションで、プロキシ バイパス ルール構成のサポートを利用できるようになりました。
Microsoft Azure Site Recovery (ポータル)
追加された変更点はありません。
Microsoft Azure Site Recovery Configuration サーバー
次のセキュリティ問題を修正しました :
- CVE-2022-30181
- CVE-2022-33641
- CVE-2022-33642
- CVE-2022-33643
- CVE-2022-33650
- CVE-2022-33651
- CVE-2022-33652
- CVE-2022-33653
- CVE-2022-33654
- CVE-2022-33655
- CVE-2022-33656
- CVE-2022-33657
- CVE-2022-33658
- CVE-2022-33659
- CVE-2022-33660
- CVE-2022-33661
- CVE-2022-33662
- CVE-2022-33663
- CVE-2022-33664
- CVE-2022-33665
- CVE-2022-33666
- CVE-2022-33667
- CVE-2022-33668
- CVE-2022-33669
- CVE-2022-33671
- CVE-2022-33672
- CVE-2022-33673
- CVE-2022-33674
- CVE-2022-33677
- CVE-2022-33678
Microsoft Azure Site Recovery Process サーバー
次のセキュリティ問題を修正しました :
Azure Site Recovery オンプレミス コンポーネントのアップデート
2 つのオンプレミス VMM サイト間
- Update Rollup 62 for Microsoft Azure Site Recovery Provider をダウンロードします。
- リカバリー サイトで管理している 1 台目のオンプレミス VMM サーバーに Update Rollup 62 をインストールします。
- リカバリー サイトがアップデートされた後、プライマリ サイトが管理している VMM サーバーで Update Rollup 62 をインストールします。
オンプレミス VMM サイトと Azure 間
- Update Rollup 62 for Microsoft Azure Site Recovery Provider をダウンロードします。
- オンプレミス VMM サーバー上で Update Rollup 62 for Microsoft Azure Site Recovery Provider をインストールします。
- すべての Hyper-V ホストで最新の MARS エージェントをインストールします。
オンプレミス Hyper-V サイトと Azure 間
- Update Rollup 62 for Microsoft Azure Site Recovery Provider をダウンロードします。
- Azure Site Recovery に登録されている Hyper-V サーバーの各ノード上のプロバイダーをインストールします。
オンプレミス VMware/物理サイトと Azure 間
- Update Rollup 62 for Microsoft Azure Site Recovery Unified Setup をダウンロードします。
- オンプレミス管理サーバーの 1 台目にアップデートをインストールします。これは、Configuration サーバーと Process サーバー ロールを含むサーバーにインストールします。
- スケールアウト Process サーバーがある場合、次にそのサーバーをアップデートします。
- Azure Portal にアクセスし、[保護されたアイテム] > [レプリケートされたアイテム] ページに移動します。
- このページの VM を選択します。
- 各 VM のページの下部に表示されている [Update Agent] ボタンをクリックします。これは、すべての保護されている VM 上の Mobility Service Agent をアップデートします。
- 対象のマシンに適用可能なインストールをダウンロードします。
- 仮想マシンをアップグレード、もしくは保護する前に、インストーラーを Configuration サーバーおよびスケールアウト Process サーバーの INSTALL_DIR\home\svsystems\pushinstallsvc\repository フォルダーにコピーします。 たとえば、以下は Configuration サーバー/Process サーバーのインストール パスが C:\Program Files (x86)\Microsoft Azure Site Recovery の場合のフォルダー名です :
- C:\Program Files (x86)\Microsoft Azure Site Recovery\home\svsystems\pushinstallsvc\repository
- インストーラーをコピーした後、services.msc に移動し、InMage PushInstall サービスを再起動します。
最新の再起動中のエージェントのバージョン | バージョンへのアップグレード | 再起動の必須可否について |
---|---|---|
9.25 | 9.27 | 必須ではない |
9.25 | 9.28 | 必須ではない |
9.25 | 9.29 | 必須ではない |
9.25 | 9.30 | 必須です。 最初にバージョン 9.29 にアップグレードしてからバージョン 9.30 にアップグレードする前に再起動します (最後の再起動が実行されたバージョンとターゲット バージョンとの違いが 4 以上のため)。 |
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参考
Azure Site Recovery documentation
Set up disaster recovery to Azure for on-premises workloads, and Azure VMs.