Azure API Management サービス : March 2024 リリースについて

2024/03/20 に、Github 上で Azure API Management サービス : March 2023 リリースが公開された旨のアナウンスがありました。

Release Release – API Management service: March 2024 · Azure/API-Management
https://github.com/Azure/API-Management/releases/tag/release-service-2024-03

Azure API Management サービス March 2024
参考サイト

Azure API Management サービス March 2024

重大な変更

2024/06/14 に、ワークスペース機能に重大な変更が導入されます。 2024/06/14 以降もワークスペースを使用し続けるには、対応が必要になる場合があります。

新機能、改善、および変更

ワークスペースにいくつかの新しい機能と改善を導入しました :
- 2023-09-01-preview 管理 API バージョンを用いて、ワークスペース内で証明書、バックエンド、診断、ロガーを作成および管理できるようになりました。Azure ポータルインターフェイスも間もなくリリースされます
- ポリシー式で context.Workspace を使用できるようになりました
- “default-workspace” は予約されたワークスペースリソース名になりました
OpenAPI API をインポートする際、フォームデータパラメーターの形式とスキーマプロパティが保持されるようになりました
HTTP バージョン情報が要求トレースに含まれるようになりました
validate-jwt ポリシーに HS512 および RS512 アルゴリズムのサポートを追加しました
client-application-ids 要素は、validate-azure-ad-token ポリシーでオプションになりました
GraphQL サポートにいくつかの改善を加えました :
- GraphQL リゾルバーに Union Type サポートを追加しました
- set-body ポリシー内で配列を用いて、リゾルバーによって取得されたデータを GraphQL スキーマで指定されたプリミティブデータ型のリストに投影できるようになりました
API Management に割り当てられたパブリック IP リソースから FQDN プロパティを誤って削除した場合、Azure Advisor 通知が利用者に送信されます
Standard v2 層の VNet 統合にいくつかの改善を加えました :
- VNet 統合の前提条件 (サブネット委任とサービス関連付けリンク) が満たされていないことを検出し、デプロイメントをより迅速に失敗させるようになりました
- VNet に統合された Standard v2 サービスインスタンスからインターネットへのすべてのトラフィックは、統合 VNet 経由でルーティングされるようになりました
- 送信 IP が入力され、それぞれの値が表示されます

不具合修正

パブリックネットワークアクセスが無効になっているために拒否された要求が Azure API Management で誤って記録される問題を解決しました。この修正により、API Management がプライベートエンドポイントで設定されている場合、Azure Monitor のログとメトリックからこれらの拒否された要求が除外されるようになります。
存在しないワークスペースに診断を作成しようとすると、404 Not Found エラーが返されるようになりました。以前、API Management は 500 Internal Server Error 応答を返していました。
ワークスペースユーザーは、サービスレベルのすべての API に対して定義された診断設定をオーバーライドできなくなりました
空のサンプル、もしくは空白のみのサンプルを含む API をエクスポートしても、エラーが発生しなくなりました
オプションの文字列クエリパラメーターは、API オペレーションの URL テンプレートに追加されなくなりました。開発者ウェルカム電子メールテンプレートの -$DevPortalUrl 変数は、新しい開発者ポータル URL を返すようになりました。以前、従来の開発者ポータル URL が返されていました
認証証明書 (authenticate-certificate) ポリシーは、大文字と小文字を区別する証明書 ID 検証を実行するようになりました。以前、ポリシー内の証明書 ID とリクエスト内の証明書 ID の大文字と小文字が一致しない場合、リクエストの処理は失敗していました
論理的に削除された (Soft-Deleted) Basic v2 および Standard v2 サービスインスタンスの回復を妨げる問題を修正しました