論理的な削除 (Soft delete) 機能について、Azure ファイル共有 (SMB) では既に一般提供 (GA) していましたが、Azure ファイル共有 (NFS) でも GA した旨のアナウンスがありました。
Azure ファイル共有 (NFS) における論理的な削除機能の GA にともない、利用するする際は以下の点について考慮する必要があります。
- ストレージ アカウントの制限について
- 論理的に削除された共有の復元について
- 課金について
ストレージ アカウントの制限について
2024/09/01 以降、論理的に削除された使用済み容量に対してストレージ アカウントの制限にカウントされるようになります。
Azure ファイル共有に対するストレージ アカウントの制限については、以下のサイトを確認してください。
論理的に削除された共有の復元について
論理的に削除されたファイル共有は、[ファイル共有] ブレード内の「削除された共有を表示する」をオンにすることで、表示されます。
削除されたファイル共有を復元することで、誤って削除したファイル共有の内容を回復することができます。ただし、同じ名前のアクティブなファイル共有が存在する場合、すべてのメタデータとスナップショットの内容に置き換わってしまうため、復元する際は同じ名前のアクティブなファイル共有がないことを確認する必要があります。
課金について
論理的な削除機能は、ストレージ アカウントで既定で有効 (7 日間) になっており、ファイル共有 (SMB、NFS) でも以下のとおり適用されている状態となっています。
また Azure ファイル共有 (NFS) の場合、Premium ファイル共有 SKU のみ利用可能であるため、倫理的に削除された使用済み容量に対してスナップショット レートで課金される形となります。
要件にもよりますが、なるべく課金を押さえたい場合には保持日数を短くする (1 ~ 365 の範囲)、もしくは論理的な削除機能を無効への設定変更を行う必要があります。