2025/01/07 に Azure Storage Explorer v1.37.0 がリリースされました。
Azure Storage Explorer v1.37.0 では、ファイル共有フォルダーのピン留めといった新機能や、.Net 8/.Net 9 のサポートの追加といった改善が含まれています。このブログ エントリでは、リリース ノート (英語) の内容を日本語に意訳してまとめています。
Azure Storage Explorer v1.37.0 について (意訳)
January 2025 (Version 1.37.0, build 20241221.4)
Storage Explorer バージョン 1.37.0 にようこそ。このバージョンでは、アプリケーションのエクスペリエンスを向上させるいくつかの新機能を追加しています。
このリリースでクローズされたすべての問題の詳細なリストは、issue ページを確認してください。
ファイル共有フォルダーのピン留め
データ エクスプローラーの [クイック アクセス] にファイル共有ファルダーをピン留めできるようになりました。
すべての Blob コンテナーのデタッチ
アタッチされているすべての blob コンテナーを一度にデタッチできるようになりました。
今後のリリースでは、他のリソース タイプにも同様の機能が追加される予定です (#3688 を参照)。
テキスト プレビューのエンコード サポートの追加
テキスト プレビューで、UTF-16BE および UTF-16LE エンコードによるコンテンツの表示をサポートしました。Storage Explorer は、これらのエンコードを自動的に検出しますがプレビュー パネルで適切なエンコードを手動で選択することも可能です。
DateTime テーブル値のシステム フォーマット設定
Storage Explorer は、[設定] → [データ エクスプローラー] → [テーブル エクスプローラー] → [日時の形式] から、システム フォーマット (ローカル or UTC) 設定をテーブル内の DateTime エンティティ値に適用できるようになりました。
キュー メッセージのエクスポート
キューの上位 32 件のメッセージをエクスポートできるようになりました。
Azure キュー API の制限により、キューに破壊的なデータ変更を加えずに上位 32 件を超えるメッセージを読み取ることはできません。キューの上位 32 件を超えるメッセージをエクスポートする機能が必要な場合は、GitHub で新しい機能リクエストを要望することは可能です。
単一/複数 AzCopy プロセス
以前のバージョンでは、Storage Explorer は常に最大 5 つの転送を同時に実行することができました。転送ごとに個別の AzCopy プロセスが生成され、他のプロセスとシステム リソースを競合するため、他の AzCopy 設定によるパフォーマンス チューニングのメリットが打ち消される可能性がありました。
[設定] → [譲渡] → AzCopy → [複数の AzCopy プロセスを許可する] から、Storage Explorer が複数の AzCopy プロセスを起動できるかどうかを制御できるようになりました (設定後、Storage Explorer の再起動が必要)。Storage Explorer は、デフォルトで転送を処理するために 1 つの AzCopy プロセスのみを生成します。複数の転送はキューに入れられ、順番に処理されます。この設定を有効にすることで、複数の同時転送の元の動作を実現可能となります。
Storage Explorer にアプリ構成拡張機能を内包
Storage Explorer の Azure アプリ構成拡張機能が、ベース アプリの一部として含まれるようになりました。拡張機能はまだプレビュー段階ですが、拡張機能の今後のアップデートはすべて、通常の Storage Explorer リリースに含まれる予定です。
.NET 8 以降のサポート
以前のバージョンでは、Storage Explorer は .NET 8 のバージョンが明示的にインストールされている必要がありました。.NET 9 のみを使用している Windows ユーザーは、Storage Explorer のインストール時に .NET 8 をインストールする必要がありました。
このバージョンでは、.NET 要件が緩和され、.NET 8/.NET 9 をサポートするようになりました。
新しいタブで Blob コンテナーを開くための個別オプション
Blob コンテナー エクスプローラーから Blob コンテナーを開いた際、分割パネルに新しいタブが作成されており、一部のユーザーのワークフローには最適ではありませんでした。
このデフォルトの動作を変更し、新しいメニュー項目を追加することでユーザーが好みの方法で Blob コンテナー エクスプローラーから Blob コンテナーを簡単に開けるようにしました。 :
- [開く] は、現在のパネルの新しいタブでコンテナーが開きます。
- [新しいタブを開く] は、分割パネル内の新しいタブでコンテナーを開きます。
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