Azure API Management サービス : May 2025 リリースについて

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2025/05/03 に Github 上で Azure API Management サービス : May 2025 リリースが公開された旨のアナウンスがありました。

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Azure API Management サービス : May 2025

このリリースは、安全なデプロイメント プラクティス フレームワークにしたがい、段階的かつバッチ的に徐々にデプロイされます。ロールアウトは、数週間にわたりすべての Azure リージョンで行われるため、デプロイが完了するまで、サービスに新機能や修正が反映されない可能性があります。

新しい機能と改善点

ワークスペース

ゲートウェイ & トラフィック管理

  • Quota-by-key ポリシーが v2 サービス層で利用できるようになりました。これにより、より柔軟できめ細かなレート制限が可能になりました。詳細な情報は、こちらを確認してください
  • バックエンドの Circuit Breaker 構成でオプションの failureResponse プロパティがサポートされるようになり、フォールバック HTTP ステータス コード (100~599) を定義できるようになりました。詳細な情報は、こちらを確認してください
  • Azure Event Grid のデータ プレーン イベント (パブリック プレビュー) がゲートウェイで既定で有効になり、より豊富なイベント通知と診断が可能になりました
  • HTTP REST API と WebSocket API の両方に同じ URL サフィックスを構成できるようになり、エンドポイントの設計の簡素化が可能になります

プラットフォーム & ポータルの機能拡張

  • Azure で Microsoft Copilot を用いた API Management ポリシーを作成する機能が一般提供 (GA) しました
  • Azure ポータルのネットワーク ステータス ページに、各国のクラウド リージョンの新しい監視エンドポイントが表示されるようになり、サービスの正常性と診断の可視性が向上します。詳細な情報は、こちらを確認してください

LLM & セマンティック キャッシュ

  • 大規模言語モデル (LLM) シナリオ向けのログ記録機能を強化しました。resourceIdworkspaceId、および region という新しいフィールドが追加され、トレーサビリティが向上しました。ログのタイムスタンプは、標準的な可観測性プラクティスに準拠し、長整数型ではなく日時形式で出力されるようになりました
  • 複数のコンテンツ タイプを含む GPT-4o プロンプトをサポートするように、そして最新のメッセージの max-message-count を正しく識別できるよう、セマンティック キャッシュをアップデートしました

可観測性の強化

  • メトリックのグループ化の一貫性が確保され、大文字と小文字の区別に関連する問題を軽減するため、emitting-metricazure-openai-emit-token-metricllm-emit-token-metric ポリシーが、ディメンション キーを大文字と小文字を区別せずに扱うようになりました
  • バックエンド プールの障害に、クライアント側の回復力戦略をサポートするために、Retry-After ヘッダーを含むようになりました
  • セルフホステッド ゲートウェイでは、診断を支援するためにスナップショットの解凍、マングラー、リスナーを含む、追加のデバッグ ログが出力されるようになりました。詳細な情報は、こちらを確認してください。

⚠️ 変更点

ワークスペース内のリソースを管理する前に、ワークスペースをワークスペース ゲートウェイに関連付ける必要がある場合があります。詳細な情報は、こちらを確認してください。

不具合の修正

ゲートウェイ & トラフィック管理

  • VNet 統合 Standard v2 サービスで、管理操作のために NSG 経由で Blob ストレージ アクセスをブロック解除する必要がある不具合を修正しました
  • Basic v2 および Standard v2 SKU の log-to-eventhub ポリシー配信の問題を修正しました
  • Circuit Breaker ポリシーにおけるバックエンド接続エラーの不正確な検出とカウントを修正しました
  • 転送されたバイト数を含めるよう、セルフホスト ゲートウェイのキー別クォータ ポリシーの帯域幅計算を修正しました

テレメトリ & 監視

  • Azure Monitor および Application Insights で報告された backendTime が予想よりも高くなる不具合を修正しました
  • テレメトリ/機能フラグが設定されたエンドポイントが完全にロールアウトされていない場合、セルフホステッド ゲートウェイで発生する起動および接続の障害を解決しました。
  • リソース ID が小文字が原因で、WebSocket Azure Monitor ログが欠落していた問題を修正しました

OpenAPI 仕様の取り扱い

  • OpenAPI 定義にレスポンスの説明が含まれていない問題を解決しました。省略された場合、空の文字列として自動入力されるようになりました
  • OpenAPI の ‘フォーマット’ プロパティがインポート中に正しく保持されるようになりました (以前は説明に表示されることがありました)
  • 必須の formData フィールドが適切に適用されるようになりました

Workspace & Product Configuration ワークスペース & 製品の構成

  • ゲートウェイのアクティベーションに失敗した後にワークスペースを削除できない問題を修正しました
  • API Management サービスを削除する際、関連付けられているすべてのワークスペース ゲートウェイの削除が必要になりました
  • 製品がサブスクリプションを制限するように構成されている場合、その制限は 0 より大きくなければなりません

その他信頼性の向上

  • llm-content-safety ポリシーの信頼性が向上し、複数のブロックリストとカテゴリのサポートを追加しました
  • ローカルホスト アドレスから API 仕様のインポートは、サポートしなくなりました
  • 最小 API バージョンの強制により失敗した管理 API リクエストに対するエラー応答のフォーマットを改善しました

開発者ポータル

セルフホステッド ゲートウェイ

  • コンテナー イメージ : 2.8.1
  • Helm チャート : 1.12.1
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参考サイト

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