2017/09/11 (現地時間) に、Azure 仮想マシンの新しいシリーズである、B シリーズ のプレビュー公開のアナウンスがありました。
- Introducing B-Series, our new burstable VM size | Blog | Microsoft Azure
https://azure.microsoft.com/en-us/blog/introducing-b-series-our-new-burstable-vm-size/
B シリーズは、通常は低 ~ 中程度の CPU 負荷をベースラインとして動作するオプションを提供する経済的な仮想マシンとなりますが、要求が増加した場合に一時的に CPU 性能が大幅に向上する (CPU パースト) ことが可能となっているとのことです。
主に B シリーズは、開発用のテスト サーバーや低トラフィックの web サーバー、小規模のデータベース、マイクロ サービスといったワークロードに適しているようです。
なお、B シリーズには、以下の 6 種類のサイズが用意されており、サイズによって CPU の負荷のベースラインおよび最大バースト率が設定されている (上記ブログ記事参照) ようです。
※以下の図に表示されている消費額 (米国西部 2) はプレビュー版のものであり、一般提供される場合には消費額が変更になる可能性があります。
B シリーズが利用可能なリージョンは、以下の 4 リージョンとなっていますが、仮想マシンのデプロイ時に B シリーズのコア数は「0」と表示され、サポートにコア数増加の問い合わせを実施する必要があります。また、コア数増加の申請をした際、対応可能だったのは「米国西部 2」リージョンのみとなります (自分の場合、申請の承認および対応が完了するまでに 2 ~ 3 営業日要しました)。
- 米国西部 2 (West US 2)
- 米国東部 (East US)
- ヨーロッパ西部 (West Europe)
- 東南アジア (Southeast Asia)
ちなみに、B4Ms サイズの Windows 仮想マシンをデプロイしてみましたが、他のシリーズの仮想マシンと特段変わった設定のようなものは見受けられませんでした。このあたりは、動作確認用のテストツールが出てくれるとありがたいですね。
参考
- Blog | Microsoft Azure
https://azure.microsoft.com/en-us/blog/ - Virtual Machines シリーズ | Microsoft Azure
https://azure.microsoft.com/ja-jp/pricing/details/virtual-machines/series/ - Azure Virtual Machines のドキュメント – チュートリアル、API リファレンス | Microsoft Docs
https://docs.microsoft.com/ja-jp/azure/virtual-machines/ - 料金 – Windows Virtual Machines | Microsoft Azure
https://azure.microsoft.com/ja-jp/pricing/details/virtual-machines/windows/ - 料金 – Linux Virtual Machines | Microsoft Azure
https://azure.microsoft.com/ja-jp/pricing/details/virtual-machines/linux/