System Center 2016 – Virtual Machine Manager (SCVMM 2016) に触れる機会が多くなり、Virtual Machine Manager Command Shell を使った設定や、情報取得、および管理することが増えてきたので、備忘録として各コマンドレットの概要を日本語化 (意訳) しました。
ここでは Get-SCCertificate コマンドレットのヘルプ情報について、SCVMM2016 UR5 の Virtual Machine Manager Command Shell 上で「Get-SCCertificate」コマンドレットの -Full オプションを用いて実行した結果を元に記載しています。
※SCVMM 2016 UR5 で利用可能なコマンドレット一覧については、「System Center 2016 – Virtual Machine Manager で利用できるコマンドレットについて」を参照。
Get-SCCertificate コマンドレット
名前
Get-SCCertificate
概要
VMware vCenter Server、VMware ESX ホスト、もしくは Citrix XenServer からセキュリティ証明書オブジェクトを取得します。
構文
| Get-SCCertificate [-ComputerName] <String> [-TCPPort <UInt32>] [-VMMServer <ServerConnection>] [<CommonParameters>] Get-SCCertificate |
説明
Get-SCCertificate コマンドレットは、VMware vCenter Server、VMware ESX ホスト、もしくは Citrix XenServer からセキュリティ証明書オブジェクト情報を取得します。このコマンドレットを使用して、信頼されていない証明書を Add-SCVirtualizationManager コマンドレット、Set-SCVirtualizationManager コマンドレット、Add-SCVMHost コマンドレット、もしくは Set-SCVMHost コマンドレットとともに証明書を使用することができる Virtual Machine Manager(VMM）にインポートすることが可能です。
証明書は、VMM サーバーと vCenter Server、ESX ホスト、もしくは XenServer ホスト間で Secure Socket Layer (SSL) 接続を確立するために必要となります。
パラメーター
-ComputerName <String>
VMM がネットワーク上で一意に識別できるコンピューター名を指定します。有効なフォーマットは次のとおり :
- FQDN
- IPv4 もしくは IPv6 アドレス
- NetBIOS 名
| 必須 | true |
|---|---|
| 位置 | 0 |
| 既定値 | None |
| パイプライン入力を許可する | False |
| ワイルドカード文字を許可する | false |
-Filename <String>
このコマンドレットが取得する証明書名を指定します。
| 必須 | true |
|---|---|
| 位置 | 0 |
| 既定値 | None |
| パイプライン入力を許可する | False |
| ワイルドカード文字を許可する | false |
-TCPPort <UInt32>
TCP ポートを表す数値を指定します。
| 必須 | false |
|---|---|
| 位置 | named |
| 既定値 | None |
| パイプライン入力を許可する | False |
| ワイルドカード文字を許可する | false |
-VMMServer <ServerConnection>
VMM サーバー オブジェクトを取得します。
| 必須 | false |
|---|---|
| 位置 | named |
| 既定値 | None |
| パイプライン入力を許可する | True (ByValue) |
| ワイルドカード文字を許可する | false |
<CommonParameters>
このコマンドレットは、次の共通パラメーターをサポートします: Verbose、Debug、ErrorAction、ErrorVariable、WarningAction、WarningVariable、OutBuffer, PipelineVariable、および OutVariable。詳細については、about_CommonParameters を参照してください。
入力
出力
- Certificate
- このコマンドレットは、Certificate オブジェクトを返します。
メモ
例
例 1 : 指定した VMware vCenter Server のセキュリティ証明書情報を取得する
コマンド
Get-SCCertificate -ComputerName "vCenterServer01.Contoso.com"
コマンドの説明
このコマンドは、vCenter Server サーバー “vCenterServer01.Contoso.com” のセキュリティ証明書オブジェクトを取得し、セキュリティ証明書情報を表示します。
例 2 : 指定した VMware ESX ホストのセキュリティ証明書情報を取得する
コマンド
$ESXCert = Get-SCCertificate -ComputerName "ESXHost01.Contoso.com" $ESXCert | Get-Member
コマンドの説明
最初のコマンドは、ESX ホスト “ESXHost01.Contoso.com” からセキュリティ証明書オブジェクトを取得し、そのオブジェクトを $ESXCert 変数に格納します。
2 番目のコマンドは、$ESXCert の内容を Get-Member コマンドレットに渡します。このコマンドレットは、.NET の種類と、証明書オブジェクトのメソッドとプロパティの一覧を表示します。
例 3 : 指定した Citrix XenServer ホストのセキュリティ証明書情報を取得する
コマンド
Get-SCCertificate -ComputerName "XenServer01.Contoso.com"
コマンドの説明
このコマンドは、XenServer “XenServer01.Contoso.com” のセキュリティ証明書オブジェクトを取得し、セキュリティ証明書情報を表示します。
関連するリンク
- Add-SCVirtualizationManager
- Add-SCVMHost
- Set-SCVirtualizationManager
- Set-SCVMHost
参考
- System Center 2016 – データセンターの管理 | Microsoft
https://www.microsoft.com/ja-jp/cloud-platform/system-center - VirtualMachineManager | Microsoft Docs
https://docs.microsoft.com/en-us/powershell/module/virtualmachinemanager/?view=systemcenter-ps-2016 - Get-SCCertificate (VirtualMachineManager) | Microsoft Docs
https://docs.microsoft.com/en-us/powershell/module/virtualmachinemanager/get-sccertificate?view=systemcenter-ps-2016