Azure Site Recovery (ASR) の更新プログラムである Update Rollup 34 for Azure Site Recovery (KB4489582) が公開されました。
- Update Rollup 34 for Azure Site Recovery
https://support.microsoft.com/en-gb/help/4490016
Azure Site Recovery には、大きく分けて「Hyper-V ベース (SCVMM 含む)」向け、および「VMware ベース (物理、他仮想化/他クラウド基盤含む)」向けの 2 種類のインストーラーが存在し、これらに加えて、エージェント (Microsoft Azure Recovery Services Agent) が存在します。
Update Rollup 34 for Azure Site Recvoery における各インストーラーのバージョンとなります。
- Microsoft Azure Site Recovery Provider (version 5.1.3950.0)
- MicrosoftAzure Site Recovery Configuration Server (version 5.1.3950.0)
- MicrosoftAzure Recovery Services Agent (version 2.0.9155.0)
- Microsoft Azure Site Recovery Unified Setup (VMware to Azure) (version 9.22.5142.1)
- MobilityService for Windows (version 9.22.5142.1)
- MobilityService for CentOS (version 9.22.5142.1)
- MobilityService for Ubuntu (version 9.22.5142.1)
Update Rollup 34 for Azure Site Recovery について
Update Rollup 34 for Microsoft Azure Site Recovery Provider は、Microsoft Azure Site Recovery Service Provider がインストールされているすべてのシステムに適用することができ、以下が含まれます :
- Microsoft Azure Hyper-V Recovery Manager (3.4.486 以降のバージョン)
- Microsoft Azure Site Recovery Hyper-V Provider (4.6.660 以降のバージョン)
- Microsoft Azure Site Recovery Provider (5.1.3500 以降のバージョン)
- Microsoft Azure Site Recovery Unified Setup (VMware to Azure) (9.18.xxxx.x 以降のバージョン)
注 : [コントロール パネル] – [プログラムと機能] からインストールされているバージョンを確認することが可能です。
この更新プログラムにより修正される問題
この更新プログラムを適用すると、次の問題を修正および改善があります。
Mobility Service
問題の修正 (Azure VM および VMware VM のディザスター リカバリーに適用)
- 該当するかどうかにかかわらず、アカウント作成者の正常性が考慮されていた問題を修正しました。これは書き込み機能が障害状態になったときに、アプリケーション整合性ポイントが生成されなかったことを意味します。
Azure Site Recovery オンプレミス コンポーネントのアップデート
2 つのオンプレミス VMM サイト間
- Update Rollup 34 for Microsoft Azure Site Recovery Provider をダウンロードします。
- リカバリー サイトで管理している 1 台目のオンプレミス VMM サーバーに Update Rollup 34 をインストールします。
- リカバリー サイトがアップデートされた後、プライマリ サイトが管理している VMM サーバーで Update Rollup 34 をインストールします。
注 VMM が高可用性 VMM (VMM クラスター) である場合、VMM サービスがインストールされているクラスタのすべてのノードにアップグレードをインストールするようにしてください。
オンプレミス VMM サイトと Azure 間
- Update Rollup 34 for Microsoft Azure Site Recovery Provider をダウンロードします。
- オンプレミス VMM サーバー上で Update Rollup 34 をインストールします。
- すべての Hyper-V ホストで最新の MARS エージェントをインストールします。
注 VMM が高可用性 VMM (VMM クラスター) である場合、VMM サービスがインストールされているクラスタのすべてのノードにアップグレードをインストールするようにしてください。
オンプレミス Hyper-V サイトと Azure 間
- Update Rollup 34 for Microsoft Azure Site Recovery Provider をダウンロードします。
- Azure Site Recovery に登録されている Hyper-V サーバーの各ノード上のプロバイダーをインストールします。
注 Hyper-V がホスト クラスター Hyper-V サーバーの場合、クラスタのすべてのノードにアップグレードをインストールするようにしてください。
オンプレミス VMware/物理サイトと Azure 間
- Update Rollup 34 for Microsoft Azure Site Recovery Unified Setup をダウンロードします。
- オンプレミス管理サーバーの 1 台目にアップデートをインストールします。これは、Configuration サーバーと Process サーバー ロールを含むサーバーにインストールします。
- スケールアウト Process サーバーがある場合、次にそのサーバーをアップデートします。
- Azure Portal にアクセスし、保護されたアイテム > レプリケートされたアイテム ペインに移動します。
- このページの VM を選択します。
- 各 VM のペインの下部に表示されている Update Agent ボタンをクリックします。これは、すべての保護されている VM 上の Mobility Service Agent をアップデートします。
すべての最新の変更がソース コンピューターに読み込まれていることを確認するために、Mobility Agent をアップグレードするたびに再始動することを推奨します。しかし必須ではありません。最後の再起動中のエージェントのバージョンと現在のバージョンの差が4より大きい場合、再起動は必須です。詳細な説明については次の表を参照してください。
9.169.18必須ではない9.169.19必須ではない9.169.20必須ではない9.169.21必須です。最初にバージョン 9.20 にアップグレードしてからバージョン 9.21 にアップグレードする前に再起動します。バージョン間の差異 (最後の再起動が実行された 9.16 とターゲット バージョン 9.21) は バージョンが 4 つ大きいためです。
最新の再起動中のエージェントのバージョン | バージョンへのアップグレード | 再起動の必須可否について |
---|---|---|
9.16 | 9.18 | 必須ではない |
9.16 | 9.19 | 必須ではない |
9.16 | 9.20 | 必須ではない |
9.16 | 9.21 | 必須です。最初にバージョン 9.20 にアップグレードしてからバージョン 9.21 にアップグレードする前に再起動します。バージョン間の差異 (最後の再起動が実行された 9.16 とターゲット バージョン 9.21) は バージョンが 4 つ大きいためです。 |
アップデート情報
これらの問題を解決するために、Microsoft Download Center から次の利用可能なファイルをダウンロードします :
- Download Update Rollup 34 for Microsoft Azure Site Recovery Provider
- Download Update Rollup 34 for Microsoft Azure Site Recovery Unified Setup
- Download Update Rollup 34 for Microsoft Azure Site Recovery Configuration Server OVF
- Download Update Rollup 34 for Microsoft Azure Site Recovery Master Target/Mobility Service (Windows) Setup
- Download Update Rollup 34 for Microsoft Azure Site Recovery Master Target/Mobility Service (Linux-CentOS) Setup
- Download Update Rollup 34 for Microsoft Azure Site Recovery Master Target/Mobility Service (Linux-UBUNTU) Setup
- Download Update Rollup 34 for Microsoft Azure Recovery Service Agent
Microsoft サポート ファイルをダウンロードするための詳細な情報は、次の Microsoft サポート技術情報を参照してください :
- How to obtain Microsoft support files from online services
https://support.microsoft.com/en-us/kb/119591
マイクロソフトでは、このファイルのウイルス スキャンを行っています。また、ファイルが公開された日付で入手可能な最新のウイルス検出ソフトウェアを使用しています。加えて、このファイルはセキュリティが強化されたサーバーに格納されており、許可されていないファイルの変更を防止しています。
前提条件
Microsoft Azure Site Recovery Provider Update Rollup 34 (バージョン 5.1.3950.0) にバージョンアップするには、次のそれぞれのバージョンがインストールされている必要があります :
- Microsoft Azure Hyper-V Recovery Manager (version 3.4.486 以降)
- Microsoft Azure Site Recovery Hyper-V Provider (version 4.6.660 以降)
- Microsoft Azure Site Recovery Provider (version 5.1.3500 以降)
Microsoft Azure Site Recovery Unified Setup Update Rollup 34 (バージョン 9.22.5142.1) にバージョンアップするには, 次のバージョンがインストールされている必要があります :
- Microsoft Azure Site Recovery Unified Setup (VMware to Azure) (version 9.17.xxxx.x 以降)
注 コントロール パネルの [プログラムと機能] からインストールされているバージョンを確認することができます。
参考情報
Microsoft が ソフトウェア更新プログラムの説明に使用している用語について説明します。
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参考
- Disaster Recovery Service – Azure Site Recovery – DRaaS | Microsoft Azure
https://azure.microsoft.com/en-us/services/site-recovery/ - Pricing – Site Recovery | Microsoft Azure
https://azure.microsoft.com/en-us/pricing/details/site-recovery/ - Azure Site Recovery Documentation – Tutorials, API Reference | Microsoft Docs
https://docs.microsoft.com/en-us/azure/site-recovery/ - Azure Site Recovery: Frequently asked questions | Microsoft Docs
https://docs.microsoft.com/en-us/azure/site-recovery/site-recovery-faq