2019/10/24 (現地時間) に VMware PowerCLI 11.5.0 がリリースされた旨のアナウンスがありました。
- New Release – PowerCLI 11.5.0 – VMware PowerCLI Blog – VMware Blogs
https://blogs.vmware.com/PowerCLI/2019/10/new-release-powercli-11-5-0.html
VMware PowerCLI 11.5.0 の変更点やユーザーガイドなどについては、以下 VMware サイトにリンクが纏められています。
- VMware PowerCLI – VMware {code}
https://code.vmware.com/web/tool/11.5.0/vmware-powercli
VMware PowerCLI 11.5.0 のインストールについては、PowerShell Gallery 経由から可能となっています。
- PowerShell Gallery | VMware.PowerCLI 11.5.0.14912921
https://www.powershellgallery.com/packages/VMware.PowerCLI/11.5.0.14912921
なお、Hyper-V の機能がインストールされている環境の場合、以下のエラーメッセージ (コマンドレットが重複する) が表示されるため、注意が必要です。
VMware PowerCLI 11.5.0 における更新内容 (意訳)
- 機能の追加
- 次の新しいコマンドレットが VMware.VimAutomation.Core モジュールに追加され、アラーム管理機能を提供します :
- New-AlarmDefinition
- Remove-AlarmDefinition
- New-AlarmTrigger
- Get-AlarmTrigger
- Get-EventType
- Get-Metric
- 次の新しいコマンドレットが VMware.VimAutomation.Core モジュールに追加され、コンテンツ ライブラリ管理機能を向上しました :
- New-ContentLibraryItem
- Set-ContentLibraryItem
- Remove-ContentLibraryItem
- Export-ContentLibraryItem
- New-ContentLibrary
- Set-ContentLibrary
- Get-ContentLibrary
- Remove-ContentLibrary
- 次の新しいコマンドレットが VMware.VimAutomation.Vmc モジュールに追加され、ソフトウェア定義のデータセンター (SDDC) を操作する能力が提供されます :
- Get-VmcSddc
- Set-VmcSddc
- New-VmcSddc
- Remove-VmcSddc
- Add-VmcSddcHost
- Remove-VmcSddcHost
- Get-AwsAccount
- Get-AwsVpcSubnet
- VMware Cloud Services ポータルでこれを有効にしている組織の場合、PowerCLIは VMware Cloud on AWS に接続するときにフェデレーション認証をサポートします。
- レプリケーション支援 vMotion (RAV) および OS 支援移行 (OSAM) をサポートするよう、VMware.VimAutomation.Hcx モジュールが更新されました。
- 次の新しいコマンドレットが VMware.VimAutomation.Core モジュールに追加され、アラーム管理機能を提供します :
- 修正
- New-AlarmAction
- アラームにアタッチせずに、アラーム アクションを作成可能です。
- New-AlarmActionTrigger
- アクションにアタッチせずに、アラーム アクション トリガーを作成可能です。
- Set-AlarmDefinition
- ReportingFrequencyMinutes、ReportingTolerancePercentage、AlarmTrigger、および AlarmAction パラメーターの設定が可能です。
- Get-VM
- VirtualMachine オブジェクトには、プロパティとして createDate が含まれています。
- New-VM
- テンプレートから仮想マシンを展開するときに、NetworkName もしくは PortGroup パラメーターを使用してネットワークの設定が可能です。
- タグによる Get-Tag、Get-TagAssignment、Remove-TagAssignment、および Get-VM のパフォーマンスが改善されました。
- VMware.VimAutomation.HorizonView モジュールは、VMware Horizon 7 version 7.10 をサポートするように更新されました。
- Get-*Service の書式設定は、これらのコマンドレットが存在するすべてのモジュールで改善されています。
- New-AlarmAction
- 不具合修正
- Connect-VIServer
- あまりにも多くのドメイン グループのメンバーである場合、Connect-VIServer は SAML トークンの取得に失敗していました。
- Get-HCXMigration
- Get-HCXMigration を使用する場合、State、NumberOfMigration、Username などの一部のフィルターが機能しない場合がありました。
- Get-VirtualPortGroup
- ホストに標準の仮想ポート グループがない場合、Get-VirtualPortGroup が失敗していました。
- Get-VirtualNetwork
- Get-VirtualNetwork によって返されるネットワーク名に “/” が含まれる場合、”%2f” のように表示されていました。
- New-HardDisk
- 60 個を超えるディスクを追加しようとすると、New-HardDisk が失敗 していました。
- New-VM
- New-VM を実行すると、型 Core_BaseCmdlet_UnknownError のエラー メッセージが表示されていました。
- Test-HCXMigration
- 警告ではなく例外をスローします。これにより、Start-HCXMigration を実行できないと誤解される可能性がありました。
- エラーが発生すると、関連するエラー メッセージの代わりに、構造 ‘com.vmware.vapi.std.errors.invalid_argument’ のフィールド ‘error_type’ を変換できませんでしたというメッセージが表示される場合がありました。
- 場合によっては、”GetRecoverySettings を呼び出す例外” の種類のメッセージを受け取ることがありました。
- Connect-VIServer
モジュールのアンインストールについて
以下のコマンドを実行することで、インストールされた PowerCLI 11.5.0 のモジュールをすべて削除することが可能です。
※PowerCLI 11.3.0 の時と同様です。
参考
- VMware PowerCLI Blog – PowerCLI is the best tool for automating management and configuration of VMware vSphere – VMware Blogs
https://blogs.vmware.com/PowerCLI/ - VMware PowerCLI Documentation
https://www.vmware.com/support/developer/PowerCLI/ - PowerShell Gallery | Home
https://www.powershellgallery.com/