以前、「Azure および Data & AI における新しい Microsoft 認定試験 (MCP) について」 というブログ エントリで新試験 (後継試験) が今後提供予定である旨、紹介しましたが、AZ-203 の後継試験となる AZ-204 がベータ版ではありますが、提供開始された旨のアナウンスがありました。
現時点 (2020/02/26) では、ベータ版での提供のため、英語のみとなりますが 2020/02/24 (現地時間) から提供開始となっており、これからすぐに受験することも可能です。なお、上記サイトには、300 名 (先着) 限定で試験料が 80 % オフとなるクーポン番号 (2020/03/27 まで利用可能) が記載されていますので、ご興味があれば。
なお、AZ-204 の提供開始に伴い、従来の試験 AZ-203 については、2020/05/31 をもって廃止、提供終了となります。そのため、AZ-203 を受験予定の方はご注意願います。
試験 AZ-204 : Developing Solutions for Microsoft Azure (Beta) – 評価されるスキルについて (意訳)
試験の対象者
この試験の対象者は、要件の定義と設計から、開発と展開、メンテナンスまで開発のすべてのフェーズに関わるクラウド開発者です。
クラウド DBA、クラウド管理者、およびクライアントと提携してソリューションを実装します。
これらは、Azure SDK、データ ストレージ オプション、データ接続、API、アプリの認証と承認、コンピューティングとコンテナの展開、デバッグ、パフォーマンスの調整と監視です。
この試験の対象者は、1 ~ 2 年の専門的な開発経験と Microsoft Azure の経験が必要となります。
また、Azure でサポートされている言語でプログラミングできる必要があります。
評価されるスキル
注:評価される各スキルの下に記載しているリストは、スキルの評価項目です。このリストは、決定的でも網羅的でもありません。
注:試験内容について、ほとんどの場合、プレビュー機能はカバーされず、一部の機能は GA (General Availability) となった際に試験に追加されます。
Azure コンピューティング ソリューションの開発 (25-30%)
- IaaS ソリューションを実装する
- VM をプロビジョニングする
- ARM テンプレートを作成する
- ソリューションに対するコンテナ イメージを作成する
- Azure Container Registry にイメージを発行する
- Azure Container Instance を用いてコンテナを実行する
- Azure App Service Web Apps を作成する
- Azure App Service Web Apps を作成する
- 診断ログを有効化する
- Web アプリにコードをデプロイする
- Web アプリ設定を構成する
- 自動スケール ルールを実装する (スケジュール、追加/システム メトリクス)
- Azure Functions を実装する
- 関数に対する入力および出力バインディングを実装する
- データ操作、タイマー、webhook を用いた関数のトリガーを実装する
- Azure Durable Functions を実装する
Azure ストレージの開発 (10-15%)
- Cosmos DB ストレージを用いたソリューションを開発する
- ソリューションに適切な API を選択する
- パーティション分割スキーマを実装する
- 適切な SDK を用いてデータと対話する
- 操作に対する適正な一貫性レベルを設定する
- Cosmos DB コンテナを作成する
- Blob ストレージを用いたソリューションを開発する
- ストレージ アカウント、もしくはコンテナ間で Blob ストレージ内のアイテムを移動する
- プロパティとメタデータを設定および取得する
- 適正な SDK を用いてデータと対話する
- データ アーカイブと保持期間を実装する
Azure セキュリティの実装 (15-20%)
- ユーザー認証および承認を実装する
- OAuth2 認証を実装する
- Shared Access Signatures (SAS) を作成、および実装する
- アプリを登録し、Azure Active Directory を使用してユーザーを認証する
- セキュア クラウド ソリューションを実装する
- App Configuration および KeyVault API を用いたアプリ構成データをセキュア化する
- KeyVault API を用いたキー、シークレット、および証明書を管理する
- Azure リソースに対するマネージド ID を実装する
Azure ソリューションの監視、トラブルシュート、および最適化 (10-15%)
- ソリューション内でキャッシュとコンテンツ配信を統合する
- ソリューションに CDN を実装するコードを開発する
- キャッシュおよび有効期限ポリシーを構成する
- Azure Redis cache にデータを格納、および取得する
- 監視およびログ収集をサポートするソリューションを実装する
- Application Insights を用いたアプリケーション、もしくはサービスの使用を構成する
- Azure Monitor を用いてソリューションを分析、トラブルシューティングする
- Application Insights Web テストとアラートを実装する
- 一時的な障害を処理するコードを実装する
Azure サービスとサードパーティ サービスへの接続、および使用 (25-30%)
- App Service Logic Apps を開発する
- Logic Apps を作成する
- Logic Apps のカスタム コネクタを作成する
- Logic Apps のカスタム テンプレートを作成する
- API 管理の実装
- APIM インスタンスを作成する
- API に対する認証を構成する
- API に対するポリシーを定義する
- イベント ベースのソリューションを開発する
注 : イベント モデルの作成は、試験範囲内です。- Azure Event Grid を用いたソリューションを実装する
- Azure Notification Hubs を用いたソリューションを実装する
- Azure Event Hub を用いたソリューションを実装する
- メッセージ ベースのソリューションを開発する
- Azure Service Bus を用いたソリューションを実装する
- Azure Queue ストレージ キューを用いたソリューションを実装する
参考
- Computer Training | Computer Certifications | Microsoft Learning
https://www.microsoft.com/ja-jp/learning/default.aspx - Microsoft Technical Certifications | Microsoft Learning
https://www.microsoft.com/ja-jp/learning/certification-overview.aspx - Microsoft Learning Community Blog
https://www.microsoft.com/en-us/learning/community-blog.aspx - Microsoft Certification Exam List | Microsoft Learning
https://www.microsoft.com/en-us/learning/exam-list.aspx